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介護・看護・リハビリ 2020-02-01

介護職・ホームヘルパーの役割について考える

ホームヘルパーという役割がどのような目的でできたものなのか、みなさんは考えてみたことはありますか? 自立が難しい利用者の介助を行い、利用者が心地よく毎日の生活を送ることができるためにホームヘルパーは誕生したのですが、ただ食事や洗濯などの利用者のお手伝いをするためだけにできたものではありません。今回は、ホームヘルパーの役割というものをご紹介していきたいと思います。

ホームヘルパーの主な仕事内容とは

まずはホームヘルパーの仕事内容からお話しましょう。ホームヘルパーの仕事には身体介護や生活援助、そして相談や助言などがあります。身体介護とは、食事介助や入浴介助、体位変換など、利用者が自分ひとりで行うことが難しいことをお手伝いすることです。具体的には、利用者に合わせて流動食を用意したり、利用者の体や髪の毛を洗うなど、日常生活全般のケアを行います。

その他、利用者の自宅の掃除や洗濯、食事の用意、利用者の依頼による買い物の代行などもあげられます。具体的にはトイレやお風呂場、キッチンなどの掃除や食事の調理や片づけなどがあります。もちろんすべて利用者の意思が尊重され、ホームヘルパーが独断で行うことは許されていません。

また、利用者が困りごとを抱えた時には、利用者やその家族の相談にのって助言を行うということもホームヘルパーの重要な仕事です。日頃から利用者とコミュニケーションをとり、利用者のことをよく知っているからこそできるサービスであり、もっともやりがいを感じることができることでもあるでしょう。

ホームヘルパーの必要性は高まっている

介護保険制度によりホームヘルパーの仕事は大きく変化しました。介護保険制度がスタートする前は、介護を受けることができるのは施設に入所している利用者であることが多かったのです。今では普通に行われている利用者の自宅にホームヘルパーが訪問して介護サービスを行うというかたちは、以前では大変珍しいものでした。

昔は、施設に入所をして介護サービスを受けるか、亡くなるまで病院に入院をするということが一般的でした。介護サービスというものを選択できるような環境ではなく、個人の人格を配慮されない、そんな介護を受けていた人もいました。ですから施設や病院ではなく、長年住み慣れた地域や自宅で過ごしながら、最期を迎えたいと多くの人が願っていました。

そして今のような在宅サービスが重視される社会ができあがり、ホームヘルパーの必要性が高まってきたのです。そして今では、施設に入所している場合でもユニットケアや個浴といった個人の人格を重んじたサービスを受けられるようになっています。

ホームヘルパーは在宅介護を支える大切な存在

ホームヘルパーが、今の在宅介護を支えるうえで重要な役割を果たしているということは、みなさんご存知の通りです。年を重ねて高齢になっても、予期せぬことで障害をもつことになったとしても、長年住み慣れた自宅で家族や親しい友人のそばで、それまでと同じように快適な生活が送れるように、ホームヘルパーは利用者の日常生活のお手伝いをします。また、利用者の自立した生活を支える手助けも行います。

これは利用者だけではなく介護を行う利用者の家族にとっても嬉しいことです。ホームヘルパーの存在によって、それまで抱え込んでいた介護の大きな負担を減らすことができるようになりました。終わりが見えない介護を毎日行うことで、身体的にも精神的にも追い込まれている家族は多く、ホームヘルパーの介入によってこの悩みが解決されたという声は多く聞かれます。

ホームヘルパーは介護サービスを行うプロであり、同時に在宅介護を支えるという大事な役割を担うお仕事です。ぜひホームヘルパーを目指し、社会で活躍してほしいと思います。

ホームヘルパーがどのような目的をもって誕生したのかということをお話しました。ホームヘルパーの存在によって介護というものが大きく変化し、高齢者や障害者がより良い暮らしを手に入れることができるようになったことがお分かりいただけたかと思います。ホームヘルパーを目指すみなさんには、このことをぜひ知っておいていただきたいと思います。

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