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介護・看護・リハビリ 2020-01-12

グループホームの夜勤はやはりキツイのか?

グループホームは主に認知症の高齢者の方々が暮らす施設で、必要に応じて専門スタッフの援助を受けることができるようになっています。高齢化社会が進むに従ってニーズが高まり続けているグループホームでは、専門スタッフの募集も増加していますが、夜勤があるのがネックという方も多いようです。今回はそんなグループホームでの夜勤の実態についてご説明します。

グループホーム夜勤の仕事内容はどんなもの?

グループホームでの専門スタッフには主に、ケアマネジャー、介護職員、看護師の3職種があります。この中で夜勤が求められるのが介護職員、看護師です。ただ、グループホーム自体には看護師の配置基準がありませんので、中には日勤だけ看護師を募集し、夜勤を介護職員のみで対応している場合もあるようです。

夜勤のシフトは17時~9時の間が多く、その仕事内容は大きく分けて4つとなっています。

1.食事介助
朝食、夕食の配膳や補助などです。食後に薬を服用される入居者への服薬補助も含まれます。

2.起床&就寝補助
排泄介助や着替えなどが含まれます。

3.巡回&ナースコール対応
深夜から起床前にかけての見回りで、入居者の方の体調不良といった緊急対応が発生することもあります。

4.翌日の準備
主に翌朝の食事の準備です。入居者の方と一緒に朝ごはんを作る施設などでは早朝に行われることが多いようです。

気になる夜勤のメリットとデメリットとは?

気になるグループホーム夜勤のメリットといえば「給与」です。施設ごとに条件などは異なりますが、2,000円~10,000円前後の手当てが基本給に加算されます。同じ仕事内容でも日勤のスタッフよりは収入面での配慮が高いので、月給を増やしたい方にはオススメです。また日中に別の仕事や学業、子育てなどを行っている方には夜勤のみという働き方も可能です。

また、夜勤のパートやアルバイト募集の場合は、深夜の巡回が始まる前の21時前後からの募集などもありますので、フレキシブルに働くことができます。反対にデメリットは日勤よりも体力面でハードになることです。生活のリズムが変わるので、睡眠時間の取り方、日中の過ごし方などにも気を配り、常に健康管理を万全にしておくことが求められます。

また看護師の常駐していない施設などでは、深夜の入居者の方の急変にも介護スタッフが対応をすることになります。そのため臨機応変な対応ができるかどうかも重要です。人手不足などの理由から、夜勤スタッフは一人のみという施設も多くあり、精神的なタフさも求められています。

夜勤の仕事に応募する際に気をつけておきたい点

夜勤の仕事に応募する際に気をつけておくこととは何でしょうか。
まずは健康面への配慮です。深夜から早朝にかけての仕事となりますので、生活のリズムが変わってしまっても問題なく日常生活を送れるかを考えてみましょう。特に睡眠不足が続くと、風邪をひきやすくなったり、女性の場合は生理に遅れが出るなど体調に変化が現れる方もいます。体調不良が続くと、仕事にも影響が出たり、最悪の場合は採用されても短期で辞めることになってしまうかもしれません。深夜での仕事に慣れることができるかどうかは大きなポイントです。

また夜勤応募時の雇用形態や条件もきちんと確認しておきましょう。例えば「深夜専従」と呼ばれる夜勤だけのスタッフ募集の場合は、正社員ではなくパート、アルバイト、派遣といった非正規雇用であることが多くなっています。そう言った非正規の場合は、シフトなどの融通が利きやすい反面、施設によって交通費などの福利厚生にばらつきがあります。給与、勤務時間、勤務日数、福利厚生、契約更新の有無といったすべての労働条件について、契約前にきちんと確認をしておきましょう。

グループホームの場合、入居者の方は要支援2~要介護1以上で、特養施設などよりも必要な介護や補助の難易度は低い傾向にあります。夜勤でも入居者の方がほぼ寝てしまった場合には、休憩時間も長めに取れることもあります。日勤スタッフに比べても給与が高いこともあり、体調管理がきちんとできる方であれば夜勤での仕事もぜひ検討されてみてはいかがでしょうか。

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