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特集・コラム 2020-06-11

介護事務はパートや派遣でも働ける? 需要はある? どんなお仕事をするの?|パートや派遣で働く4つのメリット

結婚後に子育てがある程度落ち着いたなら、また仕事をしたいと思う方は多いのではないでしょうか。しかし、家事や子どもの世話をしながら、出産前のように正社員として働くことはなかなか難しいかもしれません。パートや派遣での仕事を選ぶなら、正社員よりも比較的自由な時間で働くことが可能です。事務職を経験された方であれば、選択肢のひとつに介護事務という職種があります。ペルパーとして介護をするのではなく、事務職として介護の現場に携わるのです。そこで今回は、介護事務について解説します。

介護事務はパートや派遣でも働ける? 需要はある? 求人情報をチェック!

高齢化社会の日本では、介護職の需要は大きいといわれています。しかし、介護の仕事の場合、シフト制であったり、夜勤があったりとパートや派遣で働くことはなかなか難しい場合が多いです。介護の現場でおもに事務職を担当する介護事務であれば、パートや派遣で働けるのでしょうか。また、需要や時給について求人情報を調査した結果をご紹介します。

パートや派遣勤務OKな施設や事業所はどれくらいある?

実際に求人で探してみると、介護事務という職種で見つけることは可能です。もちろん介護福祉士(ヘルパー)やケアマネージャーと比べると、介護事務での求人は決して多くはありませんが、需要がないわけではありません。そして、パートや派遣でもOKという事業所は複数あります。つまり、求人情報の「介護事務」で絞り込んで検索すると、意外にも簡単に見つけることができるのです。そのなかから条件を選び、自分の条件にぴったり合うものを見つけられる可能性があります。

時給や給与はどれくらい?

介護職や事務職といったよく目にする求人に比べ、介護事務という求人の場合の時給や給与はどうなっているのでしょうか。住んでいる地域によって違いはありますが、東京の場合を確認しておきましょう。

一例として、東京都葛飾区で介護事務をする場合、雇用形態は派遣で給与は時給1,500~1,600円という求人があります。ほかの求人を見ても相場は1,500円程度です。経験がある場合とない場合では給与に多少の差が出てくることもあります。そのため、正式な金額については事業所と前もってしっかり話し合わなければなりません。

パートや派遣のお仕事内容とは? 正社員とは違う?

介護事務とは、どのような仕事をおこなうのでしょうか。介護職といえばおもに利用者の介護(食事や排せつの介助)、ケアマネージャーといえば利用者が受けることができるサービスの日程を組んだり、事業所との仲介をしたりするのが仕事です。しかし、介護事務となるとピンとこないと感じる方のために、介護事務の仕事内容について簡単に紹介します。

おもな仕事は、介護請求事務の仕事です。事業者側は、利用者に対しておこなったサービスの請求を国民健康保険団体連合会(国保連)と利用者にする必要があります。その請求をするための介護報酬請求業務、つまりレセプト作成をおこなうのです。これによって事業者は収入をえることができるので、とても重要な仕事です。ほかにも施設にかかってくる電話の応対や来客対応・消耗品の発注・データ入力といった仕事があります。

基本的におこなう業務としては、一般的な事務経験があれば問題なくできますが、レセプト作成については、はじめは覚えるのが大変と感じることもあるでしょう。しかし、仕事内容は正社員とパート・派遣でもとくに変わりはありませんので、基本的に正社員と同じ仕事内容を求められることになります。

パートや派遣の雇用形態で介護事務をするメリットとは?

雇用形態には正社員やパート、派遣といろいろな種類がありますが、どのような違いがあるのでしょうか。正社員であれば、給与が安定していること、ボーナスがあること、福利厚生などが整っていることなどのメリットがあげられます。しかし、パートや派遣の場合にも、正社員とはまた違ったメリットがあるのです。こちらでは、パートや派遣で働く場合のメリットについてご紹介します。介護事務として働く場合でも、当てはまる点がありますので参考にしてみてはいかがでしょうか。

1. 勤務時間や日数の自由がききやすい

パートや派遣社員として働くうえでのメリットのひとつに、勤務時間や日数の自由がききやすいという点があります。正社員として働く場合は、会社が決めた勤務時間内で働くことを求められますが、パートや派遣の場合は勤務時間や日数に自分の希望を出せる場合があるのです。もちろん、会社側から指定される場合もありますが、正社員よりははるかに希望を出しやすいといえます。主婦であれば夫の扶養の範囲内で働きたいと思うこともあるでしょう。その場合は会社に相談することで、年収が扶養内でおさまるように調整することも可能です。とくに介護事務であれば、夜勤があるわけではありませんので、勤務日数や時間について相談することができます。

2. 正社員に比べて採用してもらいやすい

就職活動という言葉があるように、正社員として就職するためにはその会社について調べたり、試験を受けたりと時間と労力を要します。しかし、パートや派遣の場合には、会社側としては主力となる働き手よりも、臨時の労働力として募集をかけている会社がほとんどです。そのため、正社員での採用と比べると、比較的手軽に働くことができます。このようなことから、何回も試験を受け、最終的に面接を受ける必要もありません。ある程度の一般常識とマナーを持ち合わせていれば採用されるというケースも多いです。これは、介護事務であっても同様のことがいえます。

3. ほかの仕事とかけもちできる

副業禁止の会社で正社員として働く場合は、ほかの仕事との掛け持ちができないことがあります。介護事務をメインの仕事として働こうという場合には、そこまで気にする必要はありませんが、メインの仕事を持っていてさらに介護事務の仕事をしようとするなら、正社員で働くことは不可能です。そのような場合でもパートや派遣であれば、ほかの仕事と掛け持ちで仕事をしていても問題はありません。

4. 派遣会社に相談することができる

パートはその会社と直接雇用契約を結ぶという働き方になりますが、派遣の場合の雇用形態は少し異なるのが特徴です。個人として派遣会社と雇用契約を結び、その派遣会社が会社と契約を結ぶことになります。つまり働く先と雇用先が異なることになるため、給与も派遣会社からもらうことになるのです。これは派遣という働き方すべてにあてはまるため、介護事務の場合でも同じです。

もし直接会社と雇用契約を結んでいるなら、何か問題が生じたときや困ったことが起きたとき、自分で会社側と話し合うことになります。しかし、派遣で働いている場合には、あいだに派遣会社に入ってもらうことが可能です。もちろん問題が生じたときだけに限らず、仕事についてのことはもちろん、契約についても相談することができるので、何かと心強く感じるでしょう。

介護事務はパートや派遣でも働ける! 求人情報をチェックして気になるところへ応募してみよう

介護職や一般の事務職と比べるとあまり耳にする機会のない介護事務という仕事ですが、高齢化が進んでいる日本では需要がじゅうぶんにある職種のひとつといえます。介護事務は正社員としてだけでなく、パートや派遣で働くこともできますから、家事や育児と両立したい方にはおすすめの仕事です。求人情報をチェックしてみて、そのなかにもし気になる求人を見つけたら応募してみるといいでしょう。

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