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介護・看護・リハビリ 2020-05-26

ホームヘルパーの業務や仕事内容について考える

近年、高齢化社会が深刻化しています。そんな中、「ホームヘルパー」という言葉も耳にする機会も大変増えました。しかし、実際に、ホームヘルパーが一体どのような業務を行うのかと問われると、よくわからないという人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ホームヘルパーという仕事について詳しくご紹介いたします。

ホームヘルパーの仕事・身体介護とは

では、まず始めに、身体介護の業務について順番にお話していきましょう。身体介護には、食事介助や入浴介助、トイレ介助など、さまざまな業務があります。

食事介助・服薬の介助
嚥下困難な利用者には流動食を用意するなど、それぞれの利用者に合った食事を調理し、食事を食べる際のお手伝いを行います。また、利用者がきちんと薬を飲めるように見守り、飲み忘れを防ぐよう努めます。

着替え介助・身だしなみの介助
下着やパジャマなどを利用者が着替える際のお手伝いをします。できるだけ利用者自身に行ってもらうようにしますが、必要であれば介助をするというかたちです。また、歯磨きや爪切りといった身だしなみに関しても同様です。

入浴介助
浴槽のお掃除をするなど、利用者が快適に入浴できるように用意をします。そして、利用者の体や髪を洗うといったことも行います。

トイレ介助
排泄の介助やおむつ交換、トイレ掃除などを行います。排泄物の処理や下半身の洗浄なども含まれます。

体位変換
自分のちからで動くことができない寝たきりの利用者の場合、床ずれを防ぐために体位を変えることを行います。

付き添い介助
病院や買い物など、外出する際の付き添いを行います。

生活援助もホームヘルパーの重要な仕事

では次に、生活援助についてお話していきます。食事の用意や洗濯、掃除などの生活援助も、ホームヘルパーにとって重要なお仕事です。

住居の掃除
利用者から許可を得たうえで、利用者宅のお風呂場やトイレ、キッチンなどの掃除を行います。決して勝手に掃除をするといったことはしてはいけません。掃除方法などの指示があれば、すべて利用者に従います。

食事の用意
前もって決められたメニュー以外のものは、利用者の意見に合わせて調理するようにします。食事の配膳から後片付けまでを行います。

洗濯
利用者の衣服の洗濯をします。アイロンがけや、衣服の整理、時には綻びを縫う作業も利用者に代わって行います。

買い物の代行
利用者に頼まれたものを買い物します。代金を利用者より預かり、必ずレシートを利用者に渡すかたちになります。

その他
病院での薬の受け取りを利用者の代わりに行ったり、ごみを出す、シーツを交換するなど、利用者が行うことが難しい日常生活の中での物事を援助します。

相談や助言も大事な仕事の1つ

これまでホームヘルパーは利用者ができないことを代わりに行ったり、その手助けをするということを中心にお話してきました。そんな、利用者にとって身近な存在であるホームヘルパーだからこそできるのが相談や助言です。

利用者が毎日生活するうえで起こったトラブルや悩み事などについて相談を受けた場合は、それに対して助言やアドバイスを行います。このように言うと単純なことのように聞こえるかもしれませんが、利用者にとって最も良い方法を考え、それを利用者が納得できるように伝えるという行為は、日頃から利用者のことをよく理解し、コミュニケーションをとって信頼関係を築いていなければできないことです。

また、もしも利用者の相談がホームヘルパーだけでは判断できないものであった場合は、1人ですべてを抱え込もうとせず、スタッフやケアマネージャーに相談をするということも忘れてはいけません。そして、利用者にとって最も良い解決策を見つけることが何よりも大切です。

ホームヘルパーの基本的な仕事内容をご紹介しましたが、いかがでしたか? ホームヘルパーが行うことがいかに多く、幅広いのかがお分かりいただけたかと思います。利用者の生活を支えることは大変なことではありますが、とてもやりがいを感じる仕事でもあります。利用者一人ひとりにあった方法でケアを行い、利用者の生活をより良いものにしたいという思いで動く、そんなお仕事です。

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