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介護・看護・リハビリ 2020-06-29

【介護レクリエーションvol.3】頭の体操にぴったりな「脳トレレク」

この企画では、勤務先で行うレクリエーションのネタに悩む介護従事者さんに、簡単に実践できるレクリエーションをご紹介。今回は利用者さんの「思考」「記憶」のトレーニングにぴったりなレクリエーションをご用意。脳を活性化し、認知症予防にも繋がるアイディアを早速レクチャーします。

買い物推理ゲーム

【対象者】高齢者(障害の有無に問わず)
【レクの目的】想起、思考、交流
【人数】1グループ 2~6人
【実施に好ましい場所】ホール
【必要な道具】人数分の椅子
【制限時間】10分
【レクリエーションの内容】使う食材から、どんな料理を作るのかを当てるゲームです。推理力を鍛えるほか、生活の感覚を蘇らせることで認知症予防にも効果的です。

レクを始める前の準備

・クイズにする料理をあらかじめ考えておきます。
(例:カレー、シチュー、焼きそば、おでんなど)

遊び方

1. 参加者に「◯◯と××を買いました。さて、今日の料理は何でしょう?」とクイズを出し、買った材料から作る料理を連想させましょう。
2.わかった人には手を挙げて答えてもらいます。
3.正解を答えられた人の勝ちです。ゲームの最後にどんな料理が得意だったかを聞き、参加者同士のコミュニケーションを図りましょう。

進め方のコツ

・出題する料理は、誰もがよく知っているメジャーなものを選びましょう。なかなか手が挙がらないときは、味つけや料理の手順からヒントを出してあげましょう。
・正解を答えた人には賞賛の言葉をかけましょう。

ジェスチャーゲーム

【対象者】視覚に障害のない方
【レクの目的】発想力、思想、交流
【人数】1グループ 2~6人
【実施に好ましい場所】ホール
【必要な道具】人数分の椅子
【制限時間】1セット2分
【レクリエーションの内容】スタッフのジェスチャーを参加者が当てるゲームです。さまざまなことを連想するので、脳が刺激されます。慣れてきたら、参加者自身にもジェスチャーに参加してもらいましょう。

レクを始める前の準備

・ジェスチャーのテーマをいくつか考えておきましょう。
(例:動物、生活の動作、スポーツなど)

遊び方

1.スタッフがジェスチャーを行います。ジェスチャーが分かった参加者には、手を挙げて答えてもらいます。
2.正解が出たら、次の問題を出します。慣れてきたら、参加者の一人にジェスチャーを行ってもらいましょう。

3.制限時間内に、たくさん答えられた人の勝ちです。

進め方のコツ

・ジェスチャーが当たらない場合は、ヒントを出してあげましょう。
・人数が多い場合は、チーム戦にしてもOKです。何のジェスチャーかをチーム内で話し合って答えてもらいましょう。

ものを考えたり、言葉を思い出したりすることは、脳を活性化し、認知症予防にも繋がるとのこと。道具なしで始められるので、勤務先で是非実践してみて下さい!

イラスト:SMILES FACTORY
文:小沼奈央(レ・キャトル)

教えてくれたのは…

大野 孝徳さん

合同会社A-assist代表、介護福祉士、介護予防指導士、レクリエーション・インストラクター。学生時代は子ども会集団指導者講師として岐阜県内でレクリエーション指導に従事。そこでの経験が評価され、介護業界に入職。介護職・相談員・管理職、在宅・施設両面での介護業務と、介護現場において幅広く活躍。2016年に独立し、A-assistを設立。訪問型介護予防体操教室やレクリエーションサポート活動を展開。現在も現場に入り介護福祉士として従事する傍ら、「え~(良い)アシスト」を提供するべく全国を対象に事業を展開している。

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