介護福祉士の資格を取得するまでのスケジュール
介護業界で中心的な資格になりつつある「介護福祉士」。この介護福祉士になるためには、実務経験を3年以上積んでから、もしくは介護福祉士の養成学校を卒業した後に、国家試験を受験して、その試験を通過すること必要になります。
今回は、その受験勉強を進めるにあたって、受験勉強のスケジュールの管理方法についてお教えします。
国家試験の介護福祉士の試験データ
国家資格でもある介護福祉士の受験者数は、毎年13万人から15万人の間を推移しています。また、試験の合格率は、第18回から第23回までの試験では46%~52%の合格率を推移していましたが、近年の第24回以降の試験では60%を超えるようになりました。
このように、合格率が上がっているのにはいくつか理由が考えられますが、大きなものとしてインターネットの普及によって試験に関する情報収集がしやすくなったこと、高齢化社会において介護福祉士の資格の注目が集まっていることが挙げられます。
昨今の高齢化社会問題を受けて、介護の仕事の中でも専門的な知識を有すると言われている介護福祉士の資格。介護職の登竜門として扱われているため、多くの人が受験しており、注目度も高いので情報が集まりやすいといえます。このように、介護福祉士の試験は税理士や公認会計士のような資格に比べると超難関の資格とは言えないので、しっかりと対策を講じれば合格も可能でしょう。
試験への応募から勉強を始めるまで
介護福祉士の試験要項については、毎年6月頃になると社会福祉振興の試験センターから詳細が発表されます。実際の試験への申込期限は9月の末頃までとなりますが、できれば申し込みをする年の6月頃までには、介護福祉士の試験を受験するかどうか決めたいところです。
この時、介護福祉士になりたいという強い気持ちを持つようにしましょう。この気持ちがこれからの長い受験勉強を支えてくれる気持ちとなってくれるからです。受験勉強は、がむしゃらに取り組むだけはなく、スケジュールをきちんと管理して行うことも大切です。早めに受験勉強を行うことを決心して、受験への応募を行いましょう。
そして、実際の受験勉強の開始時期は、早ければ早いほど良いと言えるでしょう。これは春先から基礎的な勉強をしておくことで、受験対策がしやすくなるためです。そして、7月頃になると、各出版会社から受験のための対策本が続々と発売され始めますので、その頃から具体的な勉強を始めるのが理想的です。
試験当日までの勉強スケジュール
春頃から勉強を始めていれば、秋頃には基礎的な知識も付いてきているため、過去問題集を解き始めるようにしましょう。この頃から受験の傾向を知って、自分の弱い分野を知ったり、受験当日のペース配分などのコツを掴むようにしてください。そして、冬になったところで、弱点克服や基礎問題に何度も取り掛かって、ある程度の問題を解くことはできるという自信をつけておきたいところです。
12月から1月は実際の過去問を、試験時間を意識しながら問題を解いてみましょう。当日の試験は緊張しているので、緊張でペース配分を失敗しないようにするためにもこの対策は重要です。
試験直前になってくると、焦った気持ちからさらに参考書を買って追い込みを行う人もいますが、この頃は、自分の体調に気を遣うようにしてください。睡眠不足になって試験当日に体調を崩しては意味がありません。そして試験当日は、これまでの勉強の成果を存分に発揮してください。
介護福祉士の資格のための受験は、公認会計士や税理士のように難関というわけではありません。しっかりとコツコツ勉強を行っていれば、一発で試験合格することも可能でしょう。そのためには、しっかりと試験当日までのスケジュールを立てて試験勉強を行うことが重要になりますので、事前の準備を怠らないようにしてください。