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介護・看護・リハビリ 2020-05-31

介護求人の探し方・見つけ方

介護・福祉業界は他の業界に比べて離職率が高いと言われています。
離職理由は人によって様々ですが、できれば最初から自分の希望にマッチした会社に就職し長く勤めたいものです。
しかし、現状の職場に不満を感じて転職活動をするにしても、業種問わず求職者自身が「現職の不満理由」「新会社に求めること」がわかっていないと、また同じ失敗を繰り返してしまうかもしれません。
ここでは、失敗しないための介護求人の探し方、注意点などをご紹介します。

辞める前に探す

今の施設を「すぐにでも辞めたい」と思い、「辞めてから次の仕事を探そう」と考える方が多いようですが、あまりその動きはおすすめできません。
現職を辞めたいと思っているわけですから、当然現職よりも条件が良いところを探すわけです。
すぐに新しい勤務先が見つかれば良いですが、より良い条件で探す分、それだけ探す時間を要するでしょう。
辞めてしまった場合、次の仕事を探す時間がかかってしまうと金銭的に厳しくなり、早く働かないと生活ができないという状況にもなり得ます。
結局、最後には妥協して就職することになってしまうと元も子もありません。
無思慮に辞めてしまってはあとが大変ですので、辞める前に一度落ち着いて考えましょう。

介護職のよくある離職理由

まず、なぜ転職を希望しているのか? 以前の職場を辞めた理由が明確にわかっていないと、「なんとなくイヤだから辞める」では、次の職場でも同じことがおきてしまいます。
ここで、介護職において「以前の仕事を辞めた理由」の上位の回答を見てみましょう。

順位 離職理由 割合
1位 職員・利用者(高齢者)との人間関係に問題 25.20%
2位 企業理念・運営方針に不満 21.30%
3位 給与面の不満 19.60%
4位 自分の将来に不安 14.40%
5位 新しく取得した資格を生かせる職場に行きたかった 11.50%

上記が辞めた理由の上位回答です。
あなたの理由はこの中にありますか? 転職活動をしていくうちに、なぜ転職しようとしているのかが曖昧になってしまうこともありますので要注意です。
今の会社(以前の会社)の納得できない部分、我慢できなかったところを紙に書き出して、新しい仕事を探すための必須条件を忘れないようにしましょう。

高収入の雇用形態は?

新しい仕事を探す前に、職場に求めることを書き留めておきましょう。
しかし「給料が高くて、休みが多くて、家から近くて、仕事が楽で……」のような職場なんてありません。
「絶対譲れない条件」「できればあってほしい条件」などを分けて書き、更にそれらの優先順位を決めましょう。

転職先に求める条件例

優先順位  条件
1  絶対   雇用形態  正社員
2   月給・時給  月給20万円以上
3   人間関係  良好
4  極力   残業  20時間以内/月
5   施設種類  有料老人ホーム・特別養護老人ホーム
6   日勤・夜勤  夜勤専門

上表はあくまでも一例ですが、書き方は自由です。
自分が見やすいように書いておきましょう。
書いておくことにより、転職の目的が明確になり、迷ったり大事なポイントなのに妥協してしまったりのようなことがなくなります。

求人媒体の性質を理解する

介護職の求人の探し方はたくさんあります。
しかし、求人媒体によって特色は異なります。
あなたがどのような条件で探すか、急いで探すかゆっくり探すかなどによっても向いている求人媒体は異なりますので、それぞれの特徴(メリット・デメリット)を知っておくことが大切です。

<ハローワーク(職業安定所)>
登録件数は最大と言って良いでしょう。
全国に拠点を持ち、地域に密着している公的機関のため、自宅から近い事業所を探している人にはオススメです。
更に、担当者に個別相談をしてもらえるところもハローワークの魅力です。
また最近では、ハローワークに直接行かなくても、インターネットで検索し、応募することも可能です(手続きが必要です)。
デメリットとしては土日が休みのため、仕事が休みの土日に求職活動をしようとしている人にとっては不便です。
他にも、「求人を出すのは無料であるため零細企業も載っている」、「案件によっては紹介状がないと面接すらしてもらえない可能性がある」、「求人情報には基本情報しか載っていないため、詳細や現場の雰囲気がわからない」などのデメリットがあります。

<求人サイト(転職サイト)>
求人サイトには圧倒的に多くの案件が載っています。
またハローワークと違い、求人情報の情報量が多く、現場スタッフの声も載っています。
そのため、自分の求める条件に合っているかがわかりやすく、就業状態がイメージしやすいので安心して応募できます。
また、リジョブのように就職説明会が定期的に開催されるケースがあり、現場の人から直接話を聞けるので、職場の雰囲気がわかりのも特徴です。
求人サイトにはデメリットと言えるほどのことはありませんが、求人件数があまりにも多いので、検索で目的の勤務先まで辿り着けないこともあるかもしれません。
サイトによって検索のコツが違うので、最初は戸惑うかもしれませんが、慣れてしまえば自分の希望通りの求人にすぐにたどり着けるようになります。

<人材派遣会社>
人材派遣会社に登録して行う求職活動もあります。
この働き方の場合、雇用主は勤務先の企業ではなく派遣会社です。
仕事は設定条件に合わせて派遣会社から派遣されます。
期間限定で働くことができるので勤務先の人間関係に悩まされる状況は少なく、残業が少ないことが派遣社員の魅力です。
ただ、多くの事業所は責任のある仕事は正社員に振る傾向にあり、事業所内外で行われる講習についても正社員・アルバイトのみ参加可能で派遣社員は参加できないなど、キャリアアップには向かない働き方と言えるでしょう。
また、勤務態度や能力によっては予告なく契約解除になってしまうこともあるので、雇用が不安定なところも不安要素です。

<人材紹介会社>
人材派遣会社と似ているように思えますが、派遣社員の雇用主は派遣会社であるのに対して、人材紹介会社の場合の雇用主は勤務先の事業所です。
コンサルタントが事業所との間に入って交渉をしてくれるので休日や収入面などの条件にこだわりがある人に向いています。
「老健で働きたい」「ホームヘルパーとして働きたい」「経験者なので給与を高くして欲しい」など、いろんな種類の条件に対応して就職までのサポートしてくれます。

<無料求人情報誌・折り込み広告>
駅やコンビニに設置されている無料の求人情報誌や、新聞の折り込み広告にも求人情報が掲載されています。
ハローワークと同様に地域に密着した情報が掲載されているのが特徴ではありますが、他の媒体に比べて件数や情報量が格段に少ない傾向にあります。

<その他>
友人や知人に紹介されて転職が決まるという場合もあります。
紹介先が自分にとって良い環境であれば問題ないのですが、もしイヤな雰囲気だった場合でも「友達の紹介だから断りにくい」「辞めにくい」などの弊害があるようです。

募集要項のチェックポイント

求人サイトの募集要項には様々な求人情報が掲載しています。
その中から応募を決定するために必要な情報を読み取りましょう。
リジョブでは以下のカテゴリ情報が確認できます。

求人情報
施設形態 「デイサービス」「訪問介護」など
募集職種 「生活相談員」「介護事務」「看護師」など
給与 「月給」「時給」「年収」「賞与」その他各種手当など
勤務地 施設の所在地
最寄り駅 勤務地の最寄り駅
募集雇用形態 「正社員」「アルバイト」など
勤務日数・勤務時間 「早番」「遅番」「夜勤」の時間帯など
仕事内容 職種別に仕事内容を記載
必要経験 「経験者/未経験者」の応募可否
応募資格 応募に必要な資格「介護職員初任者研修」など
待遇・福利厚生 「時間外手当」「交通費」「社会保険」などの制度
休日 「月の休日数」「年次有給休暇」など
求める人材像 企業が求める人物像を記載
PRポイント 企業が求職者にアピールするポイントを記載
会社名 法人名を記載
施設名 施設名を記載

 

これらの情報の中から、業務内容や自分が実際に働くところをイメージし、ライフスタイルに合わせて無理なく働けるかを読み取りましょう。
その他にも、オーナーやスタッフの人柄がわかる「店舗メッセージ」、男性スタッフ女性スタッフの勤務姿、利用者の介護を受けている姿が「店舗アルバム」から見ることができます。
職場の雰囲気がわかりやすいので、参考にしてみると良いでしょう。
特に、書き出した「転職先に求める条件」をどれだけ網羅しているかをしっかり判断し、採用後に後悔しないようにしましょう。

まとめ

「私に合う仕事はなんですか?」という質問を時々受けますが、あなたが仕事に何を求めているかによって合う仕事は変わってきます。
一人暮らしの男性と子育てをしている主婦では、求める条件はまったく違うでしょうから。
「給与」「安定性」「休日」いろんな条件がありますが、それらのすべてを網羅することはかなり困難です。
自分が求める条件の優先順位をしっかり決めて、その希望にあった施設や職種を選び、入社後に後悔しないようにしましょう。

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