マッサージ師(あん摩マッサージ指圧師)はどんなところで活躍できるの? 病院からの求人はある? おすすめの探し方を紹介
マッサージ師として働くことを検討している場合、将来どんなところで活躍できるのか気になりますよね。今回は勤務先の特徴や仕事内容、仕事の探し方についてご紹介します。色々な働き方があるので自分に合うものを選ぶことが大切です。
あん摩マッサージ指圧師とともに取得することで活躍の幅が広がる、ダブルライセンスにおすすめの資格についても解説するので、仕事の幅を広げるためにも新しい資格の取得を検討してみましょう。
あん摩マッサージ指圧師はどんなところで活躍できるの? 勤務先の特徴を紹介
あん摩マッサージ指圧師の働き口はさまざまです。ここからは、勤務先の特徴や仕事内容を解説していきます。
1. あん摩マッサージ指圧の施術所|訪問マッサージなど
あん摩マッサージ指圧師の代表的な活躍の場として、あん摩マッサージ指圧のみをおこなう施術所があげられます。施術所だけでなく、個人宅に訪問してマッサージをおこなう場合もあります。
2. 鍼灸院や整骨院|マッサージメニューを担当
鍼灸院のように、鍼灸とあん摩マッサージを組み合わせて提供しているところもあるため、そういった院でもあん摩マッサージ指圧師は活躍できます。鍼灸院や整骨院の場合、あん摩マッサージ指圧師はマッサージメニューを担当します。
3. リラクゼーションサロン|ボディケアスタッフとして
ボディケア系のリラクゼーションサロンもあん摩マッサージ指圧師が活躍できる場所であり、ボディケアスタッフとして働きます。本来、マッサージはあん摩マッサージ指圧師のみがおこなえる施術なので、重要な存在となるでしょう。
4. 医療施設|リハビリに関連した業務など
病院などの医療施設からあん摩マッサージ指圧師の求人が出ることもあります。整形外科やリハビリテーション科などが勤務科に該当し、主にリハビリに関連した業務を担当します。
5. 介護福祉施設|機能訓練指導員として
あん摩マッサージ指圧師は機能訓練指導員として働くことができるため、介護福祉施設でも活躍できます。介護保険法によって定められた職種である機能訓練指導員は、介護利用者の自立支援をおこないます。あん摩マッサージ指圧師は、マッサージや指圧療法で利用者の筋肉のコリやハリを軽減するためのリハビリを求められる場合が多いです。
あん摩マッサージ指圧師の仕事はどうやって探す?|転職したい・正職員で勤めたい
上述したように、あん摩マッサージ指圧師はさまざまな勤務先で活躍することが可能です。ここからは、それらを踏まえて、転職や雇用形態の変更で新しい仕事先を見つけるための方法について解説していきます。
1. ハローワークで探す・斡旋してもらう
ひとつ目の方法として、ハローワークで探す方法が挙げられます。仕事を辞めて新たな職を探している場合は、失業保険の受給資格のことなどもあるため、ハローワークでの仕事探しは色々な面で便利でしょう。
2. 求人サイトで条件を検索する|給与や勤務地など
ハローワーク以外には、求人サイトで求人を探す方法があります。求人サイトはたくさんあるので、代表的なものをいくつかご紹介します。
リジョブ
リジョブは美容師・ネイリスト・マッサージ・あん摩マッサージ師など、業界ごとに求人情報を検索することができます。エリアなどの検索条件が調整できるので、自分に合う求人を見つけやすいでしょう。会員数が35万人を突破している人気のサイトです。
出典元:リジョブ
ジョブメドレー
ジョブメドレーは、会員登録をすると匿名スカウトが届くようになり、転職に成功するとお祝い金がもらえます。また、キャリアサポートを受けることが可能なので、サイトをうまく利用して新しい職場を見つけるとよいでしょう。
出典元:ジョブメドレー
医道の日本Jobサーチ
医道の日本Jobサーチは、鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師など医療系の国家資格取得者に特化した求人サイトです。特定職種に特化している分探しやすいといえるでしょう。勤務地や職種、希望条件から求人の検索ができます。
出典元:医道の日本Jobサーチ
3. 転職エージェントサイトに登録する
転職を検討する場合、非公開求人の紹介や就職・転職サポートをおこなってくれるエージェントサイトに登録するのもおすすめです。ここでは、大手の転職エージェントであるリクルートエージェントとマイナビエージェントについて見ていきましょう。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは求人数が業界トップクラスを誇るエージェントサイトで、非公開求人が保有求人の80%以上を占めています。キャリアアドバイザーが最適なキャリアプランを考えてくれるので、安心して転職活動に臨めます。履歴書・職務経歴書の添削、年収の交渉代行など、しっかりと転職のサポートをおこなってくれるので、転職の際に頼れる存在となるでしょう。
出典元:リクルートエージェント
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、企業と求職者のマッチングに力を入れています。求職者の強みをしっかり確認し、それぞれに適した企業を紹介してくれるので、マッチングのミスがおこらないのです。履歴書・職務経歴書の添削のほか、模擬面接や面接日程のスケジュール調整もおこなっていて、サポート体制はばっちりです。求人数が多く、保有求人の80%以上が非公開求人なのも魅力といえるでしょう。
出典元:マイナビエージェント
仕事の幅をさらにひろげるなら! ダブルライセンスにおすすめの医療系資格を紹介!
仕事の幅をさらに広げたいのであれば、ダブルライセンスという手段があります。ここからは、ダブルライセンスとしてオススメの医療系資格を2つご紹介していきます。
柔道整復師|施術・仕事内容と受験資格
ダブルライセンスに適している資格のひとつが柔道整復師です。柔道整復師は骨折や打撲などの損傷に対して、手術ではなく、整復や固定で治癒能力を発揮させる施術をおこないます。仕事場は接骨院や整骨院が多いです。
柔道整復師になるには、解剖学・生理学・運動学・病理学概論・衛生学・公衆衛生学・一般臨床医学・外科学概論・整形外科学・リハビリテーション医学・柔道整復理論および関係法規に関する国家試験を受けなくてはなりません。受験資格は次のように定められています。
・学校教育法の規定により大学に入学することのできる者であって、3年以上、文部科学省令・厚生労働省令で定める基準に適合するものとして文部科学大臣の指定した学校または都道府県知事の指定した柔道整復師養成施設において柔道整復師となるのに必要な知識および技能を修得したもの
・柔道整復師法の一部を改正する法律の施行の際、改正法による改正前の法第12条の規定により文部大臣の指定した学校または厚生大臣の指定した柔道整復師養成施設において同条に規定する知識および技能の修得を終えている者。ならびに改正法施行の際現に当該学校または柔道整復師養成施設において当該知識および技能を修得中の者であって改正法施行後にその修得を終えたもの
鍼灸師|施術・仕事内容と受験資格
鍼灸師もダブルライセンスに適した資格のひとつです。はり師ときゅう師の国家資格を有することで鍼灸師を名乗ることができ、鍼をツボに刺入して痛みや症状を和らげます。
国家試験では医療概論(医学史を除く)・衛生学・公衆衛生学・関係法規・解剖学・生理学・病理学概論・臨床医学総論・臨床医学各論・リハビリテーション医学・東洋医学概論・経絡経穴概論・はり理論および東洋医学臨床論に関する出題がなされます。はり師ときゅう師を同時に受ける場合は、はり理論またはきゅう理論以外の共通科目の一方が免除されるので、可能であれば同時に受験するのがオススメです。受験資格は以下のように定められています。
・学校教育法の規定により大学に入学することのできる者であって、3年以上、文部科学省令・厚生労働省令で定める基準に適合するものとして、文部科学大臣の認定した学校・厚生労働大臣の認定した養成施設または都道府県知事の認定した養成施設においてはり師となるのに必要な知識および技能を修得したもの
・あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律の一部を改正する法律の施行の際、改正法による改正前の法第2条第1項の規定により文部大臣の認定した学校または厚生大臣の認定した養成施設において同項に規定する知識および技能の修得を終えている者ならびに改正法施行の際現に当該学校または養成施設において当該知識および技能を修得中の者であって、改正法施行後にその修得を終えたもの
・あん摩マツサージ指圧師、はり師及びきゆう師にかかわる学校養成施設認定規則第4条に定める程度のいちじるしい視覚障害があり、学校教育法の規定により高等学校に入学することのできる者であって、法附則第18条の2第1項の規定により文部科学大臣の認定した学校または厚生労働大臣の認定した養成施設において、5年以上、あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師となるのに必要な知識および技能を修得したもの
・沖縄の復帰にともなう特別措置に関する法律の施行の際、沖縄県内のはり師にかかわる学校もしくは養成施設を卒業している者またはこれらの学校もしくは養成施設において修業中であり、沖縄の復帰にともなう特別措置に関する法律の施行後に当該学校または養成施設を卒業した者であって、法第2条第1項に規定するはり師となるのに必要な知識および技能を修得した者と同等以上の知識および技能を有する者として都道府県知事が認めたもの
引用元:
厚生労働省「はり師国家試験の施行」
厚生労働省「きゅう師国家試験の施行」
あん摩マッサージ指圧師の活躍できる場所は多い! 自分に合った職場を見つけよう
あん摩マッサージ指圧師が活躍できる場所は、病院の職員や整骨院などたくさんあります。ハローワークや求人サイト、転職エージェントなど、さまざまな情報収集方法があるので、これらを上手に活用して、自分に合う職場を見つけましょう。
活躍の幅をさらに広げたい場合、ほかの医療系資格も取得し、ダブルライセンス所持となることで、より多くの選択肢が生まれます。将来に向けたキャリアプランをたて、どのような活躍をしていきたいか、検討しておくとよいでしょう。