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特集・コラム 2022-05-31

無資格でも柔道整復師の仕事はできる? 整骨院で働くには|資格取得のメリット・デメリット

整骨院で柔道整復師として働きたいと考えている人もいることでしょう。柔道整復師になるには、何か特別な資格が必要なのでしょうか。今回は、柔道整復師として働くにはどうすればいいのか、資格を取ることの利点や取得方法なども含めて解説します。

整骨院で働くには資格が必要? 無資格で柔道整復師の仕事はできる?

では、早速ここから、整骨院で働くには何らかの資格が必要なのかということと、無資格でも柔道整復師の仕事はできるのかについて説明します。

無資格でも応募できる整骨院はある

資格を持っていない人もご安心ください。整骨院で働きたい場合、無資格でも応募できる院もあります。しかし、気をつけたい点があるので以下でお伝えしましょう。

業務は限られるため注意|受付スタッフ・整体師

資格を持っていない人が整骨院で働きたいと思っても、柔道整復師として応募することはできません。採用される場合は、受付スタッフ、もしくは整体師としてです。理由は次で説明します。

無資格では柔道整復師の施術はできない!

無資格でも応募できる整骨院はありますが、柔道整復師としての採用ではない理由がこちら。柔道整復師は国家資格が必要であり、資格がなければ柔道整復師にしか認められていない仕事ができないためです。

では、柔道整復師の資格所有者のみができる仕事とはどんなものなのでしょうか。

柔道整復師の資格所有者にしか許されない仕事とは?

柔道整復師にのみ許可されている業務とは、骨・筋・関節など、外傷性が明らかである捻挫・打撲・骨折などのケガに対し、手術を行わず手技によって整復を行う治療です。

たしかな知識と技術を持っていなければ資格を取得することができない柔道整復師は、需要が高まっており、整骨院や接骨院のほか、病院や介護・福祉現場など活躍の場が広がっています。また、独立して開業することも可能です。

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柔道整復師の資格はどうすれば取得できるの?

ここからは、前章で紹介した業務に従事するために必要な柔道整復師の資格を取得する方法について解説しましょう。

柔道整復師は国家資格|国家試験の受験&合格が必要

柔道整復師の資格は国家資格なので、専門知識を勉強して習得し、国家試験に通過することが必要です。

高校を卒業した後、文部科学省指定の四年制大学、もしくは厚生労働省認可の養成施設(3年以上)で、運動学・解剖学・生理学・外科学・柔道整復理論などを学び、柔道整復実技も身につけなければなりません。

所定の内容を学んだら、ようやく国家試験を受けることができ、合格すれば柔道整復師として働くことが可能になります。

国家試験はどんな試験問題が出るの?

国家試験の試験科目は、2022年の厚生労働省の要綱によると、解剖学、生理学、運動学、病理学概論、衛生学・公衆衛生学、一般臨床医学、外科学概論、整形外科学、リハビリテーション医学、柔道整復理論及び関係法規です。

試験は筆記で行われ、必修問題が50問、一般問題が200問と、あわせて250問が出題されます。2021年の合格基準としては、必修問題40問以上、一般問題120問以上の正解が必要でした。

さらに詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

柔道整復師の国家試験とは? 試験概要について解説|柔道整復師を目指せる専門学校を紹介! | MORE REJOB

受験資格に注意|専門学校などの養成学校で知識と技術を3年以上学ぶ

柔道整復師の国家試験の受験条件は、文部科学省や厚生労働省令によって認められた養成学校や大学で、3年以上基礎や専門的な知識・技術を学んでいることです。条件を満たしていない場合、試験を受けることができません。

通信教育でも受験資格は取得できるの?

柔道整復師を含め、国家資格では高い技術と豊富な知識が求められます。そのため、通信教育の範囲では身につけることが難しい内容も多く、資格は取得できません。社会人が働きながら柔道整復師を目指す場合は、専門学校の夜間コースに通うのがおすすめです。

詳しい内容は以下のページもチェックしてみてください。

柔道整復師の資格は通信教育でも取得できる?|柔道整復師を目指せるおすすめの学校を紹介! | MORE REJOB

目指す前に押さえておきたい資格取得のメリットと注意点

柔道整復師の資格を取ると、どんなところがいいのでしょうか。資格取得を目指す前に、柔道整復師のメリットと注意点について押さえておきましょう。

柔道整復師の資格を取得する3つのメリット

まず、柔道整復師の資格を取る利点として、最初の章で伝えたような施術を行える点があります。いわば柔道整復師の特権ともいえる仕事です。

そのほかにもメリットがあるので、以下で紹介しましょう。

1. 保険診療ができる

柔道整復師になると、業務を保険診療として行うことができます。医療系の国家資格のなかでも数少ない、保険診療の可能な分野なので、信頼度が高いことに加えて収入も安定しやすいのが魅力です。

2. 資格を活かせる職場が多い|活躍の場が広い

前でも触れているように、柔道整復師の資格を活かせる場は幅広く、整骨院・接骨院・病院・介護や福祉施設(機能訓練指導員)・スポーツジム(トレーナー)など多彩な職場で働ける可能性があります。

活躍の場を広げれば実務経験も増え、ますますスキルアップすることも期待できるでしょう。

K-542 柔道整復師になるにはどれくらい費用がかかるの? 大学・短大・専門学校の学費と就学支援を紹介
↑※K-542「柔道整復師 就職~~」の記事ができたらリンク

3. 開業権がある|独立開業が可能

柔道整復師には開業権が認められているので、将来独立して接骨院や整骨院を開業することもできます。医師ではないながら医療分野で開業でき、自分の理想の治療院を経営できるので、独立に興味がある方にとっては大きな魅力の1つといえるでしょう。

開業に必要な内容については以下のページを参考にしてみてください。

柔道整復師が開業するために必要なこととは? 開業までの流れを解説! | MORE REJOB

取得する前に! 2つの注意点を押さえておこう

つづいて、柔道整復師の資格を取得する際に気をつけておきたい点を2つお伝えします。

受験資格を取得するまでに時間と費用が掛かる

柔道整復師の資格や試験内容のところでもお伝えしたように、受験資格を取得するには3年以上学校へ通わなければならないため、時間と費用が必要です。

また、単に通うだけではなくきちんと身につけなければ合格できないので、当然、勉強もたくさんしなければなりません。

試験は年に1回しかない

柔道整復師の国家試験は、2021(令和3)年は3月7日、2022(令和4)年は3月6日と、年に1回しか実施されていません。そのため、万が一合格できなかった場合は翌年へ持ち越しになってしまいます。

ちなみに、令和4年に行われた第30回試験の合格率は62.9%でした。およそ4割の方は残念な結果になるという難関のため、しっかりと準備して試験に臨むことが重要といえるでしょう。

柔道整復師の資格取得はメリット多し! 仕事の幅を広げよう

無資格でも整骨院で働くことは可能です。しかし、柔道整復師の仕事はできないことがわかりました。

柔道整復師の資格を取得することには多くのメリットがあり、活躍する場面もたくさんあります。整骨院で柔道整復師として働きたい方やゆくゆく開業したい方は、ぜひ資格を取得して仕事の幅を広げていってください。

引用元サイト
日本医学柔整鍼灸専門学校 柔道整復師について

公益社団法人 日本柔道整復師会

厚生労働省 令和4年柔道整復師国家試験の施行

名古屋平成看護医療専門学校

厚生労働省 第30回柔道整復師国家試験の合格発表について

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