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ヘルスケア 2020-05-08

【もっと知りたい! 「ヘルスケア」のお仕事 vol.8】BodySign?・宮本晋次さんが整体師を目指したきっかけとは

柔道整復師、鍼灸師、整体師など、近年、健康意識が高まるにつれて、さらに注目を集めている「ヘルスケア業界のお仕事」にフォーカス。今回は、手技により体の骨格を矯正し不調にアプローチする「整体師」のお仕事についてご紹介します。

整体師として30年以上のキャリアを持ち、多くのアスリートの施術に携わってきた宮本晋次さん(現在はオリジナルの技術の開発、商標登録をし【全身骨格矯正師®】として活躍中)。その道を志したきっかけや、整体師の幅広い働き方についてお聞きしました。

教えてくれたのは…

BodySign® 院長 宮本晋次さん

全身骨格矯正師®。村上整体学院(現:村上整体専門医学院)卒業後、整形外科をはじめ様々な場所で就業。その間に2度の開業&2度の閉店を経験し、2005年に有限会社プロポーション・スタジオを設立、2007年に整体院「BodySign®」をオープン。2010年に株式会社ボディサインを設立し、日本橋人形町にスクール併設のトータルボディケアサロン「~日本橋矯正スタジオ~ BodySign®」を移転オープン。独自開発の全身骨格調整法の技術で、多くのアスリートの骨格調整に携わるとともに、後進の育成に努めている。「宮本晋次の整体の学校」http://seitai-kikaku.jp/taiken/

心と体の不調から救ってくれた恩師と出会い、整体の道へ

――はじめに、宮本さんが整体師を志したきっかけを教えてください。

中学生から柔道をしていたのですが、高校2年生のときに椎間板ヘルニアになったんです。腰痛と坐骨神経痛で、ずっと足が痺れているし夜は眠れない状態。整形外科、マッサージ、整骨院、鍼灸…、いろいろなところに行きましたが、何をしても治らなくて、本当につらかった。肉体的にも精神的にもストレスが溜まって、ちょっとした鬱状態になりました。当時は心療内科なんて認知されていないし、仮病扱いされましたね(笑)。

そんなときに、知人から「すごい先生がいるよ!」と紹介された柔道整復師の先生がいました。期待せずに施術を受けたんですが、初回で劇的に変わったんです。施術が始まって5分もしないうちにボーっとして、気づいたら終わっていて…。久しぶりに深い眠りについていました。施術後に立ち上がると、痛みとシビレが消えて、可動域が広がっていて…泣くほど嬉しかった。

それと同時に、「こんなに素晴らしい仕事があるんだ」という感動もありました。定期的に通院を続けているとき、先生から「将来、なにするんだ?」と聞かれて、「自動車整備士を考えています」と伝えると、「同じなおす(車を直す)なら、人間にしてみないか? もし本気があれば、お前に俺の技術を伝承する」と言われ、即答で「お願いします!」と返事しました。そこから、恩師の先生を「師匠」と呼ぶことになり、16才から修行が始まりました。

――その後、専門学校でもカイロプラクティックを学ばれたんですね。卒業後に働き出して、働く前のイメージとギャップはありましたか?

当時は個人経営のお店が多く、数も少ないのでいまのように気軽に働く場所を選べなかったんです。自分の技術を盗まれるのがイヤなのか、雇ってもらえないこともありました。専門学校の授業の一環で、半年インターンに入ったお店ですら、技術を見せてくれないくらい。現場に立てたとしても、今のように数時間の研修で施術に入るなんてことは当然の如くありえず、見学ばかりで体を触らせてくれることなんてない時代でした。

だから、自分が成長するためには、「技術を見逃さない」「見たらすぐに実践して体に浸透させる」ことが大切。そのためにも、自分自身が意識を高く持たないといけない。そこがスタートでした。意識を変えてから、一気に技術力が伸びたと思います。

あと、僕、座学は昔から勉強しても頭に残らなかったんです。「そういう病気なんだな」と認めてから楽にはなりました。だけど、技術の方は一回見たら大体その場できちゃうから当時は手技に自信があったので、けっこう天狗になっていたんですよね(笑)。でも実際は、若いというだけでお客さんから「こいつで大丈夫か?」という目で見られてしまって…。当時の整体やカイロって、今のようにリラクゼーションというよりは、「最後にたどり着く場所」だったので、気持ちはわかるんですが、とてもくやしかったですね。

――それは、どうやって乗り越えたんでしょうか?

もうそれは、結果で見せるしかありませんよね。

信頼を得るために心がけたのは、お客様の話を聴くことと、その日その場ですぐに結果を出すことでした。それは、今でも僕の強みになっています。

仕事の目的によって、働き方が変わる時代

――宮本さんが開業された経緯は?

最初は20歳のころ、天狗になっていたのもあって(笑)、お店を出しましたが、半年で閉店し、9年後の1997年にもう一度お店を出したけど6期で閉店して、時代の流れを先取ってた会社に「仕組みの勉強目的」で就職しました。2005年に設立した『有限会社プロポーション・スタジオ』は、ホテルの提携には法人の形が必要で。2007年に『BodySign®』を駒沢公園まで徒歩1分の場所にオープンして、2010年に人形町に移転して今のかたちになりました。今のサロンを作ったのは、僕の整体師としてのマインドを伝えていきたいという気持ちから、後進の育成ができるスクール併設サロンにしたかったからです。

――現代の整体は多種多様になっていますが、宮本さんはどんな働き方をされていますか?

店舗での施術は、40分~60分のコースがメインなので、多くて1日に10名くらいですね。20代のころからアスリートの施術に携わるようになり、遠征に帯同したり、出張施術をすることも多いです。

今では働き方が多様化しているし、働く人の目的がそれぞれ違いますよね。

整体師に救われた経験から業界に入ってきて、一生この仕事で食べていくんだという想いで働いている人もいれば、未経験でもOKだから何となく…という人、「ビジネス」として利益を生むことを目的としている人など…。

この仕事って、ボランティア的というか、ホスピタリティが必要になる部分と、ビジネス面とのバランスが、その人が持つ目的意識によって全然違ってくるんですよね。

どれが正解ということはありませんが、僕の場合は、「整体とは命を預かる仕事である」「痛みの根源にアプローチする」「お客様の心の不調まで幸せにする」ということを意識しています。

その分、働き方はちょっとブラックな感じになる日もありますね(笑)。「体も心も元気にしたい」という気持ちを優先すると、施術やカウンセリングが予定時間より長引いてしまったりね。

――では、そんな宮本さんの1日のスケジュールを教えてください。

予約の状況によりますが、店舗で1日施術をする日はこんな感じです。施術は60分のものから、5分で即効性のあるものまで。アスリートの遠征などに帯同して、海外出張することも多いです。

整体師として、どんな目的をもって働くかが大切と教えてくださった宮本さん。次回は、整体師の仕事の魅力や、これから整体師を目指す人たちへのアドバイスなどを教えていただきます。

▽#2はこちら▽
【もっと知りたい! 「ヘルスケア」のお仕事 vol.8】BodySign®・宮本晋次さんが考える「整体師に求められるマインド」とは>>

取材・文:山本二季
撮影:奥村亮介(スタジオバンバン)

Store Data

BodySign®(ボディサイン)~日本橋 矯正スタジオ~

住所:東京都中央区日本橋人形町1-11-9 レイニアビル2F
TEL:03-6661-0880
URL:https://body-sign.jp/

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