ヘルスケア&介護・看護・リハビリ業界の応援メディア
特集・コラム 2020-06-16

介護事務は男性にもおすすめの仕事! 事務職を選ぶメリットとは|就職・転職に役立つおすすめの資格を紹介

介護事務とは、老人ホームやデイサービスなどの幅広い介護施設・サービスにおいて不可欠な職種です。この職種では介護報酬の請求を自治体に対しておこなう際の手続きや、利用者への対応などがおもな業務となり、施設によってはこれら以外の事務関連業務を任されることもあります。

そんな介護事務の仕事はどちらかというと女性が就くものというイメージが強く、就職や転職活動において候補としては考えていないという男性も多いかもしれません介護事務の仕事には男性にもおすすめできる職種であるという特徴もあります。

ここでは介護事務の仕事が男性にもおすすめできる理由と、介護事務員になる際に役立つ資格や試験の概要をご紹介していきます。

介護事務は男性にもおすすめの仕事! 介護事務を選ぶメリットとは?

事務職はどちらかというと女性が従事する仕事というイメージが強く、介護事務に関しても女性のほうが向いているという印象を持っている方は多いでしょう。

しかし、介護事務の仕事は一般的な事務職とは異なる特徴も多く、女性だけでなく男性にも向いている職種であるといえます。ここではこの職種が男性にも向いていることも踏まえたうえで、介護事務職を選ぶメリットをみていきましょう。

1. デスクワーク中心|体力に余裕ができる・負担が少ない

介護関連の仕事というと要介護者を相手とする体力のいる仕事というイメージを持っている方も多いかもしれません。介護事務の仕事に関してはデスクワークが中心となることから、必ずしも多くの体力を必要としないという点で特徴があります。

介護事務のおもな業務となるパソコンを使用した介護報酬の請求や、受付における利用者への対応などの業務は座りながらおこなうことがほとんどです。体力に余裕ができるというメリットも得られます。このことから、介護事務の仕事は体への負担が少ない仕事を選びたいという方にもおすすめです。

2. 業務にノルマがない|安定して長く働ける

業務におけるノルマの有無によって、求人応募するかどうかを判断される方も少なくありません。この点において介護事務の仕事には営業活動などのノルマが発生するような業務が含まれないため、ほぼ間違いなくノルマが発生することはないと考えてよいでしょう。

精神面で大きな負担がかかることも少ない上に、体力的な負担が少ないことを踏まえれば、介護事務の仕事には安定して長く働けるという面でもメリットがあるといえるでしょう。

3. 夜勤がない|プライベートの時間を確保できる

介護の仕事では時間を問わず要介護者の生活支援をしなければならないことから、場合によっては夜勤が発生することもあります。一方、介護事務は直接介護をおこなうわけではなく、基本的に勤務時間は日中に固定されます。

また、介護事務では、二交代制のように勤務時間が短期間で大きく変更されることもほとんどありません。そのため、プライベートの時間を確保しやすいというメリットも得られます。

以上のことから、介護事務の仕事は安定して働き続けやすいだけでなく、自分の時間を確保しやすく、仕事と私生活のメリハリをつけやすいという点でも魅力があるといえるでしょう。

介護事務としての就職・転職に役立つおすすめの資格を紹介!

介護事務の仕事に従事するうえでは特定の資格を取得している必要はなく、事実上は誰もがこの仕事に就くことができるようになっています。

ただし、実際にはまったくの未経験から介護事務への就職・転職を目指すよりも、なんらかの民間資格を取得し、業務上必要な知識やスキルを身につけておいたほうが、採用はされやすくなるといえます。

続いては、介護事務職への就職・転職において役立つ資格をみていきましょう。

なぜ? 介護事務の資格取得をおすすめする理由

介護事務の国家資格というものは存在しないことから、この仕事に従事するうえで取得することが必須となる資格は存在しません。しかし、介護事務の仕事に就くためには、あらかじめ関連資格を取得しておくのは有効です。

その理由としては、資格を取得しておくだけで就職・転職で有利になることだけでなく、業務そのものに対する知識を深められることも挙げられます。また、関連資格を取得しておけば、一度仕事を辞めても復職する際にその資格を再活用することができるため、長期的に見ても多くのメリットが得られます。

おすすめの資格・試験を紹介!

介護事務関連の資格は多数存在し、それらは民間の団体によって運営がされています。これらの資格を取得するための試験は各団体によって概要が決められており、試験の開催頻度や出題形式なども各団体で異なります。

以上のことから、介護事務の仕事に就くために資格を取得しようと考えている方は、それぞれの資格の特徴をよく理解・比較し、自身に合ったものを選ぶ必要があります。続いては、これらの点を踏まえたうえで具体的なおすすめの資格・試験をご紹介していきます。

日本医療教育財団|ケアクラーク

「ケアクラーク」は日本医療教育財団が運営している介護事務関連の資格・試験です。この資格を取得するためには介護事務の主要な仕事となる介護報酬の請求に関わる知識だけでなく、社会福祉制度に関する知識も必要となります。

そのため、この資格の取得を目指せば介護事務員として働くうえで必要な基礎を身につけられるため、介護事務員志望の方にもおすすめができます。

ケアクラークの試験は年度ごとに3回(5月、9月、1月)実施され、受験資格は定められていないことから、誰もが受験できるようになっています。また、試験形式は学科と実技の2つに分かれており、ひとつは介護事務に関する基礎知識、もうひとつは介護報酬請求事務と介護給付費明細書の作成方法が問われます。

出典元:一般財団法人 日本医療教育財団 ケアクラーク技能認定試験(ケアクラーク)

技能認定振興協会|介護事務管理士

介護事務管理士は技能認定振興協会が運営している介護事務関連の資格・試験です。この試験では、介護施設において介護事務の仕事に従事するうえで必要となる知識・スキルが問われます。

こちらの資格を取得するための試験は年度ごとに6回実施されており、受験資格も指定されていないことから、比較的受験がしやすいという点が特徴です。試験はマークシート方式の学科試験と介護給付費明細書の作成をおこなう実技試験の2つに分かれており、合格するためには介護事務の仕事に関する総合的な知識が不可欠となります。

出典元:SMA 技能認定振興協会 介護事務管理士技能認定試験

日本医療事務協会|介護報酬請求事務技能検定試験

介護報酬請求事務技能検定試験は日本医療事務協会が実施している資格試験です。こちらの試験では介護事務のおもな業務内容のひとつである介護報酬請求の手続き方法が問われることから、介護事務への就職・転職を志望される方にとっても有意義な試験であるといえます。

この試験は偶数月の第3日曜日に開催されていることから、自身の予定に合わせて受験日を選びやすいという点でメリットがあります。ただし、受験資格に「同協会が認定する介護事務講座を修了していること」などが定められているため、まずは介護事務講座を受講しましょう。

出典元:日本医療事務協会 介護報酬請求事務技能検定試験

介護事務は男性にもおすすめの仕事! 求人情報をチェックしつつ資格取得も検討してみよう

介護事務の仕事では介護報酬の請求をはじめとした事務作業がおもな業務となります。そのため、一般的な介護業務に対するイメージと比較すると多くの体力を必要としないという点や、プライベートの時間を確保しやすく、仕事と私生活のメリハリをつけやすいという点でメリットがあります。

これらのメリットは安定して働き続けることができるという点で女性だけでなく男性にとっても大きな意味があるため、介護事務の仕事は男性にもおすすめすることができます。

また、介護事務の仕事に関しては民間資格が多いという特徴もあり、就職や転職を図る際にはそれらを取得しておくのがおすすめです。介護事務員として働きたい方は、求人情報のチェックと合わせてこれらの資格取得も検討してみてはいかがでしょうか。

この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事