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特集・コラム 2020-07-10

ガイドヘルパーのボランティアは需要がある? ボランティア活動に資格は必要?

ボランティア活動にもさまざまなものがあります。学生のころに、ボランティアをしていたという経験があるという方もいるのではないでしょうか。介護施設に訪問し、歌や踊りを披露するといったボランティアもあれば、ガイドヘルパーとしてボランティアをするという活動もあります。ガイドヘルパーとしてボランティアをしたいと考えた場合、需要があるのでしょうか。また、資格は必要になるのかを詳しく解説します。

ガイドヘルパー(移動介護従事者)のボランティアは需要がある?

ガイドヘルパーとしてボランティアしたいと思ったとしても、募集がなければすることはできません。まずはガイドヘルパーのボランティアは需要があるのかどうかを確認しておきましょう。関東エリアで募集をおこなっているボランティア団体の一例をご紹介します。

青梅市 社会福祉協議会|障がい者関係ボランティア

青梅市の社会福祉協議会では、障がい者関係のボランティアを募集しています。内容としては、知的障害や重度の障害を持っている人に対して、お金の管理や買い物への付き添い、または公園やボウリング場といった余暇支援をする活動が中心です。

ホームページからや電話での問い合わせができるので、興味がある方は一度連絡してみましょう。

出典元:社会福祉法人 青梅市社会福祉協議会

社会福祉法人 東京光の家|ボランティア募集

社会福祉法人東京光の家では、つねにボランティアをしてくれる人を募集しています。ボランティアは継続しておこなうことが必要という理念のもと、無理のない範囲でのボランティアが求められているのが特徴です。活動内容としてはガイドヘルパーとしての仕事内容に準じたものとなりますが、資格についてはとくに掲載されてはいません。気になる場合は、一度連絡して確認してみましょう。

出典元:社会福祉法人 東京光の家

NPO 横浜移動サービス協議会|ガイドボランティア

横浜移動サービス協議会では、その名のとおり障害のある方の外出支援ボランティアを募集しています。ボランティアとして活動をした場合、横浜移動サービス協議会では奨励金としてお金を受け取ることが可能です。その詳しい内容についてもホームページに載せられていますので、詳細を確認してみましょう。

出典元:NPO 横浜移動サービス協議会

視覚障害者支援センター 熊谷|ボランティア募集

熊谷にある視覚障害者支援センターで募集しているのは、資格に障害がある方と一緒にウォーキングをおこなう誘導のボランティアです。ガイドヘルパーとしての資格は必須ではありません。資格や経験があれば助かりますが、なくてもボランティア活動をおこなうことは可能です。経験がないとしても、職員がついて練習してもらえるので安心して申し込むことができます。

出典元:視覚障害者支援センター 熊谷

神戸アイライト協会|ボランティア募集

神戸アイライト協会でもボランティアの募集をおこなっています。内容は、ガイド(手引き)やパソコン指導補助スタッフ、通所施設補助スタッフ、事務補助、イベントスタッフです。視覚障害者の方の外出、移動のサポートをするガイドは経験者や資格保有者が歓迎となっていますが、はじめての場合であれば指導してもらえます。活動は火曜日~土曜日のうち1日1~2時間程度です。興味がある場合は、メールで申し込みをしてみるとよいでしょう。

出典元:神戸アイライト協会

ガイドヘルパーのボランティア活動に資格は必要?

ボランティア活動といっても、障害のある方のお手伝いをすることには変わりありません。介護の仕事は介護福祉士のような国家資格が必要なものもありますが、ボランティア活動でも資格を取得しておく必要はあるのでしょうか。事前に確認しておきましょう。

必要でない事業所などもある

ボランティアの募集は、さまざまな場所でおこなわれています。都道府県が違えば決まりごとも違うように、その募集している事業所や団体によっても条件はさまざまです。募集要項のなかに資格についてはなにも触れていないところもあれば、資格保有者・経験者歓迎といった表記があるところもあります。つまり資格が必要かどうかは、その事業所・団体次第なのです。なかには、応募したあとに研修サポートを受けることができる場合もありますので、応募の際に確認するようにしましょう。

資格があると活動の幅も拡がる|取得していない資格を目指そう

資格というものは、その分野について専門的な知識をそなえているということの証明になります。そのため、持っていると便利ですし、活動の幅が広がる可能性もあるでしょう。もし、なにか資格を取得しようと考えているのであれば、持っていない資格を積極的に取得することをおすすめします。

注意|自治体の資格要件や要綱を必ずチェックしよう

ガイドヘルパーとして活動するにあたって必要な資格は、自治体が管轄しています。その自治体のホームページを確認すると、資格要件や要綱を見ることが可能です。ガイドヘルパーの資格を取得したいと考えている場合は、自治体のホームページから詳細な条件をチェックしてみましょう。

ガイドヘルパーの養成研修にはどんなものがあるの?

このようなボランティア活動をおこなうにあたって、持っていると重宝されるのがガイドヘルパーの資格です。この資格を取得するためには、ガイドヘルパーの養成研修を受講しなければいけません。ガイドヘルパーの養成研修について解説します。

全身性障害者移動介護従業者養成研修とは

ガイドヘルパーには複数の種類があります。まずは、全身性障害者移動介護従業者についてですが、全身にわたる運動および機能障害者の方、つまり障害があってひとりで自由に外出することができない方の支援をする活動のことです。この仕事をするためには、全身性障害者移動介護従業者養成研修を受講しなければいけません。専門的に研修をおこなっているスクールがありますので、受講を希望する場合はチェックしてみるとよいでしょう。

同行援護従業者養成研修とは

同行援護従業者はおもに視覚障害のある方の外出に同行し、移動や代読、代筆、排せつ、食事の介助をおこないます。この支援をおこなう場合は、同行援護従業者養成研修を受講しなければなりません。実際にその介護の現場にいる方が講師として教えていますので、より実地に近い状態を想定して学ぶことができるでしょう。

行動援護従業者養成研修とは

行動援護従業者は、知的障害・精神障害による障害者の方が外出する際に同行し、支援します。今はまだそのような方たちに対する理解度は低く、つねに人手不足なのが実情です。行動援護従業者養成研修を受け、資格を取得することで、この活動をおこなうことができるようになります。このようにガイドヘルパーにも複数の種類があり、その種類ごとに求められるものが変わってきますので、その都度研修を受講しなければいけません。しかし、重複する部分については免除される科目もありますので、まずは自治体のホームページで要綱を確認してみるようにしましょう。

ガイドヘルパーのボランティアは需要あり! 自分に合った活動を選んで参加しよう

ガイドヘルパーのボランティアの需要は高まっています。資格がない場合でも前もって指導してもらうことで、ボランティアに参加することが可能です。もちろん資格を持っていれば、そのぶん重宝されることは間違いないでしょう。これからますます需要が高まると考えられますので、機会があるのであれば早いうちに資格を取得しておくことをおすすめします。そうすることで、活動の幅も広がるでしょう。まずはいろいろあるボランティア活動のなかから、自分に合った活動を選んで積極的に参加してみるのがおすすめです。

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