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介護・看護・リハビリ 2020-12-24

【介護レクリエーションvol.15】「紙皿」を使って遊ぶ! ゲームレクリエーション

現場で役立つレクリエーションのアイディアをご紹介する「介護レクリエーション」の企画。今回は「紙皿」を使って遊ぶレクリエーションをピックアップ。ゲーム性が高いので、楽しみながら心身の機能アップを狙えます。

取り皿

【対象者】上肢に可動域制限が無い方
【レクの目的】手指の巧緻性の向上、協調運動、集中力・競争心の向上
【人数】4人以上
【実施に好ましい場所】ホール
【必要な道具】紙皿(直径20cm程度)4枚、ガムテープ、紙玉(新聞紙を丸めたもの)10個、花紙(15cm正方形の折り紙でも可)10枚、ざる(ダンボール箱でも可)2個、記録用のホワイトボードなど
【制限時間】5分〜
【レクリエーションの内容】両手に紙皿をつけ、投げられた紙玉をキャッチするゲームです。

レクを始める前の準備

・スタッフは、紙皿の裏側にガムテープなどで取っ手をつけておきましょう。
・事前に紙玉を作っておきます。1/2のサイズに切った新聞紙をこぶし大に丸め、のりをつけた花紙か折り紙で包みましょう。やわらかな紙で新聞紙を包むことで、手を切ったりする危険性を回避できます。

遊び方

1. 同じ人数になるように参加者を2チームに分けます。各チーム内でペアを作り、始めのペアは1〜1.5mの間隔を空けて向かい合わせに座ります。スタッフは、片方の人の両手に紙皿をつけ、椅子の側にざるを置きます。もう片方の人には紙玉を5個渡します。
2. スタッフの「よーいドン」の合図が聞こえたら、紙玉を持っている人は、紙皿をつけているペアに向かって紙玉を1個投げます。紙皿をつけている人は、投げられた紙玉をはさんでキャッチし、椅子の側にあるざるに入れます。紙玉を投げ終えるまでこれを繰り返します。
3. ざるに入っている紙玉を数え、より多くの紙玉をキャッチしたペアの勝ちになります(同数の場合は、より早く紙玉をキャッチできたペアの勝ちとしましょう)。スタッフはホワイトボードに勝敗を記録しておきましょう。
4. 2番目以降のペアも1〜3を繰り返し、最終的に勝利数の多かったチームの勝ちとなります。

進め方のコツ

・苦戦しているペアを見つけたら、スタッフがどちらかの役割を代わって行い、サポートしてあげましょう。
・ゲームに慣れてきたら、紙玉を投げる人と受け取る人の距離をもう少し離してみましょう。

裏表

【対象者】お箸を使える方(自助具のお箸でも可)
【レクの目的】手指の運動、協調運動、認知力・競争心の向上
【人数】2人以上
【実施に好ましい場所】ホール
【必要な道具】紙皿(直径17cm以下)20枚、割りばし4膳、マジックペン(赤色など)、チーム数分の机、椅子
【制限時間】5分〜
【レクリエーションの内容】割りばしを使って裏返しにした紙皿を表にひっくり返していくゲームです。

レクを始める前の準備

・紙皿の表と裏がはっきりと分かるよう、マジックペンなどで紙皿の裏を赤色に塗りつぶしましょう。もしくは、表と裏が分かるような目印をつけておきましょう。
・紙皿を裏返しの状態(赤色が表になるように)で机の上に並べましょう。

遊び方

1. 同じ人数になるように参加者を2チームに分けます。各チーム内でペアを作り、始めのペアは椅子に座って割りばしを持ちます。
2. スタッフの「よーいドン」の合図が聞こえたら、割りばしを使って紙皿を表(赤色から白色)にひっくり返していきます。
3. 紙皿10枚をより早くひっくり返したチームの勝ちとし、スタッフは勝敗をホワイトボードに記録しておきましょう。
4. 2番目以降のペアも2と3を繰り返し、最終的に勝利数の多かったチームの勝ちとなります。

進め方のコツ

・紙皿の端を少し曲げておくと、参加者がはしでお皿を掴みやすくなります。
・はしを使うのが難しい参加者が多い場合は、割りばしからトングに変更してもOKです。
・スタッフは「落ち着いてやれば大丈夫」「ひっくり返っていないのは、あと何枚かな?」といった声かけを積極的に行い、場を盛り上げましょう。

紙皿でさまざまな遊び方ができるんですね! 参加者のペースを大切にしながら、是非現場に取り入れてみてください。

イラスト:SMILES FACTORY
文:小沼奈央(レ・キャトル)

教えてくれたのは…

大野 孝徳さん

合同会社A-assist代表、介護福祉士、介護予防指導士、レクリエーション・インストラクター。学生時代は子ども会集団指導者講師として岐阜県内でレクリエーション指導に従事。そこでの経験が評価され、介護業界に入職。介護職・相談員・管理職、在宅・施設両面での介護業務と、介護現場において幅広く活躍。2016年に独立し、A-assistを設立。訪問型介護予防体操教室やレクリエーションサポート活動を展開。現在も現場に入り介護福祉士として従事する傍ら、「え~(良い)アシスト」を提供するべく全国を対象に事業を展開している。

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