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介護・看護・リハビリ 2021-06-05

当てはまる漢字&熟語はどれ? 認知症予防に効果的な『連想漢字クイズ』と『漢字部首クイズ』【介護レクリエーションvol.25】

現場で役立つレクリエーションのアイディアをご紹介する「介護レクリエーション」。

今回は、漢字や熟語を思い出すことで脳を活性化し、認知症予防につなげる脳トレレクリエーションを、レクリエーション・インストラクターの大野孝徳さんに教えていただきます。

「今回紹介するのは『連想漢字クイズ』と『漢字部首クイズ』の2つ。『連想漢字クイズ』は、スタッフが挙げた漢字1文字を使った熟語を、思いつくだけ解答していくゲーム。『漢字部首クイズ』は、スタッフが挙げた部首を使った漢字を思いつくだけ解答するという内容になります」(大野さん)

熟語と漢字を思い出すことで頭の体操を行う『連想漢字クイズ』と『漢字部首クイズ』。2つのゲームを行うことによって期待できる心身面の効果は?

「どちらも記憶力・思考力を養うことが期待できます。加えて、挙手制でゲームを行うことで自発性、意欲を高めることができ、さらには上肢の運動にもなります」(大野さん)

早速、遊び方をご紹介。

漢字部首クイズ

【対象者】ホワイトボードに書く文字が目視で認識出来る方
【レクの目的】認知力・思考力のトレーニング、手の運動
【人数】2~10人程度
【実施に好ましい場所】ホール
【必要な道具】ホワイトボード、参加者が使用する椅子など
【制限時間】15分程度
【レクリエーションの内容】スタッフがホワイトボードに書いた部首のつく漢字を、思い付くだけ連想するゲームです。

レクを始める前の準備

・スタッフは、出題する問題を事前にいくつか考えておきましょう。
(例)木へん、さんずい、にんべん、魚へん、鳥へんなど

遊び方

1. 参加者はホワイトボードの前に座ります。スタッフは、ホワイトボードに部首を書き出し、「この部首がつく漢字を挙げてください」と参加者に呼び掛けましょう。
2. 分かった参加者は手を挙げ、ホワイトボードに書かれている部首がつく漢字を解答していきます。スタッフは、参加者が解答した熟語をホワイトボードに書き留めましょう。
3. 参加者が解答し終えたら、1問目は終了です。スタッフは次の問題を出題し、1から繰り返し行いましょう。全ての問題を出し終えたらゲーム終了です。

進め方のコツ

・参加者が漢字を思い出すのに苦戦している場合は、スタッフは部首の続きを2〜3画目まで書くなどしてヒントを出してあげましょう。

連想漢字クイズ

【対象者】ホワイトボードに書く文字が目視で認識出来る方
【レクの目的】認知力・思考力のトレーニング、手の運動
【人数】2~10人程度
【実施に好ましい場所】ホール
【必要な道具】ホワイトボード、参加者が使用する椅子など
【制限時間】15分程度
【レクリエーションの内容】スタッフがホワイトボードに書いた漢字1文字から、できるだけ多くの熟語を連想するゲームです。

レクを始める前の準備

・スタッフは、出題する漢字を10問分ぐらい事前に考えておきましょう。
(例)言、問、思、人、食、生、文、内、技、事 など

遊び方

1. 参加者はホワイトボードの前に座ります。スタッフは、ホワイトボードに漢字を1字書き、「この漢字のつく熟語を教えてください」と参加者に呼び掛けましょう。

2. 分かった参加者は手を挙げ、当てはまる熟語を解答していきます。スタッフは、参加者が解答した熟語をホワイトボードに書き留めましょう。
3. 参加者が解答し終えたら、1問目は終了です。スタッフは次の問題を出題し、1から繰り返し行いましょう。全ての問題を出し終えたらゲーム終了です。

進め方のコツ

・参加人数が多い場合は、チーム戦で行うとゲームがより盛り上がります。その場合は、同じ人数になるように参加者をチーム分けし、それぞれのチームの答えを紙に書き出してもらいましょう。一番多く熟語を挙げることができたチームの勝ちとなります。

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誰も知らないような熟語や漢字が出てきた場合は、発表した参加者に漢字や熟語の意味を説明してもらうように促しましょう。参加者同士のコミュニケーションが深まるきっかけにもなります。

今回紹介した2つのレクリエーションは、これまでの知識をつなげて推測したり、記憶をたどって解答を導くことで頭の体操になるので認知症予防のレクリエーションを実施したい際は是非取り入れてみてください。

イラスト:SMILES FACTORY
文:小沼奈央(レ・キャトル)

教えてくれたのは…

大野 孝徳さん

合同会社A-assist代表、介護福祉士、介護予防指導士、レクリエーション・インストラクター。学生時代は子ども会集団指導者講師として岐阜県内でレクリエーション指導に従事。そこでの経験が評価され、介護業界に入職。介護職・相談員・管理職、在宅・施設両面での介護業務と、介護現場において幅広く活躍。2016年に独立し、A-assistを設立。訪問型介護予防体操教室やレクリエーションサポート活動を展開。現在も現場に入り介護福祉士として従事する傍ら、「え~(良い)アシスト」を提供するべく全国を対象に事業を展開している。

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