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特集・コラム 2022-05-20

介護福祉士登録証の申請方法の流れを紹介|新規・変更・再交付

介護業界唯一の国家資格である「介護福祉士」。介護福祉士を取得したいと考えている人は多いのではないでしょうか。

介護福祉士の試験に合格しても「資格登録」をし、登録証が交付されなければ介護福祉士を名乗ることができません。合格後には必ず手続きが必要になります。正式に介護福祉士となるために合格後に行う手続きを忘れないようにしましょう。

そこで今回は、試験合格後の流れと手続き方法について解説します。

目次
  1. 新規登録するには? 介護福祉士登録証の申請方法の流れを紹介
  2. 登録証に変更があった場合は? 登録変更の届出の流れを紹介
  3. 住所変更の手続きは?|現住所のみの変更手続きの流れを紹介
  4. 登録証を紛失した・汚損した|再交付手続きの流れを紹介
  5. 変更や紛失があったら速やかに手続きをしよう!

新規登録するには? 介護福祉士登録証の申請方法の流れを紹介

試験に合格をした時点ではまだ正式な介護福祉士ではありません。介護福祉士として働くためには合格後に登録申請が必要です。ここでは、介護福祉士登録証の申請方法の流れを解説していきます。

1. 登録要件を満たしているかをチェックしよう

介護福祉士登録証の申請をする前に、自分が登録要件を満たしているか確認しましょう。

下記のいずれかに該当している場合は登録要件を満たしています。

・国家試験合格者
・平成29年3月31日までの介護福祉士養成施設卒業者および、平成29年4月1日から令和9年までに介護福祉士養成施設を卒業し、経過措置による登録を受ける方

どちらかに該当していても、法令に規定された登録欠格事由に該当している場合は登録要件を有しません。

2. 必要な書類を揃えよう・手続きをしよう

次に、介護福祉士登録証の申請に必要な書類を揃えて手続きをしましょう。下記で、介護福祉士登録証の申請に必要な書類について詳しく解説します。

揃える書類|戸籍抄本の原本や養成施設の卒業証明書の原本

介護福祉士登録証の申請では下記の書類が必要です。

・登録申請書
・収入印紙の原本(介護福祉士9,000円)
・振替払込受付証明書の原本(介護福祉士3,320円)
・介護福祉士養成施設などの卒業証明書(平成29年3月31日までに介護福祉士養成施設を卒業した人、または平成29年4月1日から令和9日3月31日までに介護福祉士養成施設を卒業し。経過措置による登録を受ける人)
・戸籍抄本の原本、戸籍の個人事項証明書の原本、本籍地を記載した住民票の原本のいずれか1通

郵便局で行うこと|収入印紙の購入・登録手数料の払い込み

介護福祉士登録証の申請においては、郵便局で収入印紙を購入し登録手数料を払う必要があります。郵便局では下記の2つを実施しましょう。

1.「登録免許税」を納めるために、収入印紙9,000円分を購入し、登録申請書の所定欄に貼付してください。
※収入証紙ではありません。
2.「登録手数料」3,320円は、試験センター所定の払い込み用紙を使用して、ゆうちょ銀行の窓口で日附印のある「振替振込受付証明書(お客さま用)」の原本を用紙に貼付してください。
※振替振込受付証明書(お客さま用)の原本が必要なため捨てないようにご注意ください

3. 実地研修を修了した喀痰吸引等行為の登録が済んでいない場合

実地研修を終了した喀痰吸引等行為の登録が済んでいない場合は、申請と同時に書類を提出できるのでしておきましょう。

社会福祉振興・試験センターのHPで自分がどんな手続きをすればいいのかわかるようになっているので、下記URLからご覧ください。

「実地研修を修了した喀痰吸引等行為」の登録申請について

登録に必要な書類|新規申請の書類と一緒に提出しよう

喀痰吸引等行為の登録に必要な書類をご紹介します。
下記の表に該当する人が喀痰吸引等行為の登録申請ができます。上記の書類と合わせて郵送しましょう。

4. 郵便局の窓口から簡易書留で送ろう

上記で解説した介護福祉士登録証の申請に必要な書類を揃えたら、郵便局の窓口から簡易書類で送りましょう。介護福祉士の登録証が入っていたホルダー・バインダーは返送する必要がありませんので注意してください。

5. 試験センターでの審査・登録を待とう

試験センターに到着後、審査の後介護福祉士として登録されます。もし手続きにおいて問題があった場合は連絡があるので不備を改めて解消して審査・登録を受けましょう。

6. 登録証の交付を受けよう

申請からおよそ1か月で登録証が交付されるので受け取ります。(レターパックで届きます)

1か月以上経過しても届かない場合には、書類を提出したときの簡易書留郵便物受領書を手元に用意したうえで、試験センターへ問い合わせてください。

手引きや登録申請証を紛失した時は|試験センター登録部に請求できる

もし手引きや登録申請証を紛失してしまった場合は、試験センター登録部に下記の必要情報を揃えて封書で請求すれば再発行してもらえます。

・登録証再交付申請書
・戸籍抄本の原本、戸籍の個人事項証明書の原本、本籍を記載した住民票の原本のいずれか1通
・貼付用紙
・再交付手数料1,200円 (振替払込受付証明書の原本)
・登録証の原本(再交付理由が汚損の場合)

上記の情報を紙へ記入し封筒に入れ、試験センターの住所と宛名を書く封筒の表側の余白に「介護福祉士登録の手引<新規登録用>請求」と赤字で記入しましょう。

登録証に変更があった場合は? 登録変更の届出の流れを紹介

登録内容に変更があった場合には届出をする必要があります。ここでは、変更手続きの流れをご紹介します。

登録変更の届出が必要なのはどんな時?|氏名・本籍の都道府県の変更

ここでは、介護福祉士登録証に登録している情報を変更する手続きが必要な2つのケースをご紹介します。1つは氏名が変わったとき、2つ目は本籍地の都道府県名が変更されたときです。

1. 提出書類を揃えよう・手続きをしよう

介護福祉士登録証に登録している情報を変更する際には、下記の提出書類を準備しましょう。

・登録事項変更届出書
・戸籍抄本の原本、戸籍の個人事項証明書の原本のどちらか
・貼付用紙
・登録事項変更手数料1,200円(振替振込受付証明書の原本)
・登録証の原本

郵便局で行うこと|登録事項変更手数料の支払い

介護福祉士登録証に登録している情報を変更する際の郵便局での手続きに必要なのは登録事項変更手数料1,200円の払込みです。

「登録手数料」は、試験センター所定の払い込み用紙を使用して、ゆうちょ銀行の窓口で日附印のある「振替振込受付証明書(お客さま用)」の原本を用紙に貼付してください。
※振替振込受付証明書(お客さま用)の原本が必要なため捨てないようにご注意ください

2. 郵便局の窓口から簡易書留で送ろう

介護福祉士登録証に登録している情報を変更するのに必要な書類を揃えて郵便局で登録事項変更手数料を振込み終わったら、郵便局の窓口から簡易書留で送りましょう。

3. 変更された登録証の交付を受けよう

介護福祉士登録証の変更手続きが終わり交付が受けられるまではおよそ1か月かかります。レターパックプラスでの発送ため、不在の場合は保管期間内に受領するようにしましょう。

1か月以上経過しても到着しない場合には試験センターに送付した時の簡易書留郵便物受領書をご用意のうえ、試験センター登録部へ連絡してください。

登録変更の手引きを紛失した時は|様式を印刷して使用できる

介護福祉士登録証に登録している情報を変更する際の登録変更の手引きを紛失した場合は、社会福祉振興・試験センターのHPの様式を印刷して使用します。

もし、様式を印刷できない場合は、試験センター登録部に必要なものを揃えて封書で請求すれば再発行してもらえます。

必要な内容は下記の通りです。

・送付先の郵便番号と住所
・氏名
・生年月日
・電話番号
・「介護福祉士「変更登録の手引」請求」と記入した請求メモ

上記の情報を紙に記入し封筒に入れ、試験センターの住所と宛名を書く封筒の表側の余白に「介護福祉士登録の手引<変更登録の手引き>請求」と赤字で記入しましょう。

住所変更の手続きは?|現住所のみの変更手続きの流れを紹介

ここからは、現住所のみの変更手続きの流れをご紹介します。

ホームページか郵送で手続きができる

HPか郵送で手続きをすることができます。

HPから手続きをする場合には下記URLから手続きをしてください。

資格登録 現住所のみの変更手続き

郵送での手続き|提出書類を揃えて簡易書留で送ろう

郵送での手続きに必要な書類は「住所変更届」です。※手続きは無料

住所変更届を封筒に入れて、郵便局の窓口から「簡易書留」で郵送します。
社会福祉士や精神保健福祉士の資格を同時に手続きする場合は、1つの封筒にまとめて郵送します。

※記入する際にはボールペンを使用します。記入内容を訂正する場合は、二重線を引いてから余白に正しい内容を記載してください。

登録変更の手引きを紛失した時は|様式を印刷して使用できる

HPの様式を印刷できない場合には、試験センター登録部に下記の情報を揃えて封書で請求すれば再発行してもらうことができます。

・送付先の郵便番号と住所
・氏名
・生年月日
・電話番号
・「介護福祉士「変更登録の手引」請求」と記入した請求メモ

上記の情報を紙に記入し封筒に入れ、試験センターの住所と宛名を書く封筒の表側の余白に「介護福祉士登録の手引<変更登録の手引き>請求」と赤字で記入しましょう。

登録証を紛失した・汚損した|再交付手続きの流れを紹介

ここでは、介護福祉士登録証を紛失したり汚損したりした場合の再交付の手続きの流れについてご紹介します。

1. 必要な書類を揃えよう・手続きをしよう

介護福祉士登録証の再交付申請に必要な書類は下記の通りです。

・登録証再交付申請書
・戸籍抄本の原本、戸籍の個人事項証明書の原本、本籍を記載した住民票の原本のいずれか
・貼付用紙
・手数料「振替振込受付証明書(お客さま用」の原本
・(汚損の場合に限り)登録証の原本

郵便局で行うこと|登録証再交付手数料の支払い

介護福祉士登録証を再交付する際には、郵便局で登録証再交付手数料1,200円を払込みます。試験センター所定の払い込み用紙を使用して、ゆうちょ銀行の窓口で日附印のある「振替振込受付証明書(お客さま用)」の原本を用紙に貼付してください。
※振替振込受付証明書(お客さま用)の原本が必要なため捨てないようにご注意ください

2. 郵便局の窓口から簡易書留で郵送しよう

介護福祉士登録証の再交付に必要な書類を揃え、郵便局で再交付手数料の支払いがおわったら、郵便局から公益財団法人社会福祉振興・試験センター登録部へ簡易書留で郵送してください。

3. 再交付された登録証を受け取ろう

こちらも介護福祉士登録証再交付の申請からおよそ1か月で登録証が交付されます。介護福祉士登録証は、レターパックプラスでの発送ため、不在の場合は保管期間内に受領するようにしましょう。

1か月以上経過しても到着しない場合には試験センターに送付した時の簡易書留郵便物受領書をご用意のうえ、試験センター登録部へ連絡してください。

登録変更の手引きを紛失した時は|様式を印刷して使用できる

介護福祉士登録証登録変更の手引きをホームページに掲載されている様式を用いて印刷できない場合には、試験センター登録部に必要なものを揃えて封書で請求すれば再発行してもらうことができます。

介護福祉士登録証登録変更の手引きを封書で請求するには、下記の情報が必要です。

・送付先の郵便番号と住所
・氏名
・電話番号
・「介護福祉士「変更登録の手引」請求」と記入した請求メモ

上記の情報を紙に記入し封筒に入れ、試験センターの住所と宛名を書く封筒の表側の余白に「介護福祉士登録の手引<変更登録の手引き>請求」と赤字で記入しましょう。

変更や紛失があったら速やかに手続きをしよう!

本記事では、介護福祉士登録証の申請方法の流れをご紹介しました。それぞれ必要な書類に漏れがないように確認して手続きを進めましょう。

また、新規登録時はもちろん、変更や紛失があった場合にも速やかに手続きをしましょう。

引用元
公益財団法人社会福祉振興・試験センター:資格登録(社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士)

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