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特集・コラム 2022-09-06

ホームヘルパーの給料はどのくらい?雇用形態・勤続年数別の年収についてとキャリアアップの方法について解説

ホームヘルパー(訪問介護員)として働く、あるいはこれからホームヘルパーを目指す場合、やはり月収や年収平均がどれくらいになるかは気になるところです。「ホームヘルパーは仕事がきついのに給料が少ない」という声も少なくないのですが、実際のところどうなのでしょうか。

今回の記事では、最新の求人情報を元にホームヘルパーの月収や年収、時給などを解説していきます。また、ホームヘルパーとして収入をアップさせるおすすめの方法も合わせてご紹介します。

ホームヘルパーの給料①雇用形態別

ホームヘルパーの給料は雇用形態ごとに異なります。給料をみていく上でパートタイムと正社員を分けて年収・月収・ボーナスについて解説します。

また、登録ヘルパーや派遣ヘルパーとして活躍している方もいるので、この分の年収や月収、ボーナスなども確認していきましょう。おおよその平均年収は以下の通りです。

勤続年数によっても異なるので以下で確認していきましょう。

正社員・パートタイムの場合の年収・月収・ボーナス

正社員のホームヘルパーの年収は、勤続年数7年目で平均約324万円、月収は23.9万円ほどです。ボーナスは37.2万円ほどです。正社員の場合は、年収が290万円~380万円ほどの間が多くなっています。

パートタイムのホームヘルパーは、時給950円〜1,050円が多くなっています。時給950円で計算した場合、週5勤務で8時間、20日出勤したとすると、月収は15万2千円、年収は、182万4千円です。ボーナスは基本ないでしょう。

登録ヘルパー・派遣ヘルパーの場合の年収・月収・ボーナス

登録ヘルパー・派遣ヘルパーの年収は、時給約1,100円〜1,300円ほどが多くなっています。時給1,100円で計算した場合、週5勤務で8時間、20日出勤したとすると、月収は、17万6千円、年収は、211万2千円です。ボーナスは基本ないでしょう。

こちらのデータは都道府県の相場によっても異なるため、あくまで参考程度にチェックされることをおすすめします。

ホームヘルパーの給料③勤続年数別

ホームヘルパーの勤続年数別の給料についても厚生労働省の「その他の社会福祉専門職業従事者」という項目のデータを元に確認してみましょう。介護施設が計10人以上の規模で運営されているところでの計測です。

この項目に関しては、ホームヘルパー以外の介護関連の仕事をしている方のデータも含まれていますがご了承ください。勤続年数が上がるごとに年収も上がり、また年収が上がる幅も大きくなることがわかります。

参考URL:厚生労働省「賃金構造基本統計調査 令和3 年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種」

ホームヘルパー歴0年の給料

厚生労働省の「その他の社会福祉専門職業従事者」という項目の給料について紹介します。0年目(入社してすぐ)の年収は、247万5千円です。これを12ヵ月で割って月収を計算すると、20万5千円です。

資格の有り無しや、夜勤を含むか否かで給料は微妙に違ってきますが、このようなデータとなっています。また、企業規模が大きかったり、新卒での募集が多かったりすることでさらに年収は上がってくるでしょう。

ホームヘルパー歴1~4年の給料

「その他の社会福祉専門職業従事者」という項目の入社して1〜4年目の年収は、255万2千円です。月収では約21万3千円です。

0年目と比べると、約8万円ほど上がっています。1〜4年目にもなると、徐々に仕事内容を覚えて、仕事をスムーズに行えるようになる時期でしょう。さらなるキャリアアップを目指して、新たな介護の資格の取得なども検討するとよいかもしれません。

ホームヘルパー歴5~9年の給料

「その他の社会福祉専門職業従事者」という項目の入社して5〜9年目の年収は、268万6千円です。月収では、約22万3千円です。1〜4年目と比べると、約13万円アップしていることがわかります。

5〜9年目となると、役職がついたり、リーダーを任されることもあるかもしれません。そのような状況によっても金額は異なるでしょう。

ホームヘルパー歴10~14年の給料

「その他の社会福祉専門職業従事者」という項目の入社して10〜14年での年収は、269万2千円です。月収では、約22万4千円です。5〜9年目と比べると、約1万円のアップです。このことからこの時期はあまり年収が上がらなくなっている時期だとわかります。

しかし、介護職は人手不足が問題となっており、国が処遇の改善に向けて動いています。2019年10月には、「特定処遇改善加算」という制度が導入されました。これにより、10年以上勤務している方に対して月8万円ほど給料がアップすることとなっています。

このことから、今後データ上でもさらに増えた形が現れるようになりそうです。

ホームヘルパー歴15年以上の給料

「その他の社会福祉専門職業従事者」という項目の入社して15年以上での年収は、299万8千円です。月収では、約25万円です。10〜14年目と比べると、約30万円ほどアップしています。

ここまでくるともっとも給料がアップしていることがわかります。他の職種でも言えることですが、長く勤めることは転職を繰り返すよりも給与面に関してメリットがあるといえるでしょう。

ホームヘルパーの給料は低めだからこそキャリアアップを目指すのがおすすめ

ここまで紹介してきたように、状況にもよりますがホームヘルパーの給料は他の職種と比べてあまり高いとはいえないでしょう。ただし、国が処遇改善に力を入れているという背景はあるため、今後期待できるかもしれません。

現時点の段階で給料をより上げていくにはキャリアアップを目指すことをおすすめします。ここからはキャリアアップする方法について紹介します。

キャリアアップの方法①介護職員実務者研修

実務者研修は、初任者研修より上位に位置する研修です。初任者研修よりさらに幅広い知識と技術が必要とされるため、初任者研修の資格を取得している人があらたにこの資格を取得することでキャリアアップできるでしょう。

講習期間は6カ月以上、必須講習時間は450時間を超えます。ただし、初任者研修や介護職員基礎研修など特定の研修を修了している人、特定の資格を保持している人は一部の科目が免除されます。

実務者研修よりもさらに上位に位置する資格に介護福祉士があります。介護福祉士の受験条件には実務者研修修了も含まれているため、介護福祉士を取得してさらにキャリアアップを望む場合、実務者研修修了は必須となります。

キャリアアップの方法②介護福祉士

介護福祉士は、介護職の資格のなかで唯一の国家資格であり、実務者研修より上位に位置する資格です。実務者研修よりも高度な技術と豊富な介護知識が求められますが、その分介護業界における信頼性は高く、より高い収入を目指して就職・転職をするときに強い武器となります。

介護福祉士の資格を取得していると、給与面だけでなく、さまざまな面で優遇措置を受けられるケースが増えます。

介護福祉士取得後のキャリア

介護福祉士の資格を取得後することでその後キャリアアップしていける代表的なキャリアパスについて解説します。代表的なルートとして、以下の3つが挙げられます。

・ケアマネージャー
・介護施設の介護長や施設長
・サービス提供責任者

ケアマネージャーになるにはさらに資格の取得が必要ですが、ケアプランの作成もできるようになります。平均給料は、約27万円で給与面のアップが見込めるでしょう。介護施設の介護長などの平均給料は約35万円、サービス提供責任者の平均給料は、約32万ほどです。

介護福祉士となり、その後キャリアアップしていくことで給料もアップしていくことがわかります。

ホームヘルパーになってキャリアアップをしてより良い仕事を目指そう

ホームヘルパーを含めた介護職員の平均給料や、勤続年数別の給料の変化などを紹介しました。さらに上位となる資格を取得したり、キャリアアップを目指すことでより給料面でも
アップすることも紹介しました。

国で、介護職の処遇改善なども行われており、さまざまな面で働きやすくなることが考えられますが、それだけでなく介護職員としてさらなる知識や資格を取得して、より良い仕事や給料アップを目指していきましょう。

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