【最新版】訪問介護員の給料の現状とは?給与アップに向けた3つの方法もご紹介
訪問介護員(ホームヘルパー)とは、介護を必要としている方の自宅に出向いて身体介護や生活援助をおこなう仕事です。やりがいが大きく、キャリアアップも目指せる仕事ですが、もらえる給料やキャリアの展望について詳しく知りたいという方もいるでしょう。
本記事を読むことで、訪問介護員の給料の現状や給料をアップさせるための方法、具体的なキャリアの展望について理解した上で、訪問介護員の就職・転職に向けて行動できます。
訪問介護員の給料と、キャリアプランについて確認したい方は参考にしてみてください。
【最新版】訪問介護員の給料の現状
厚生労働省が発表したデータによれば、訪問介護員の平均年収は390万円で、平均月収は正社員で31万5,170円です。2024年2〜5月にはベースアップが実施されました。今後も段階的なベースアップや賃金アップが考えられており、給料アップが期待される業界です。
ここでは、雇用形態別・訪問回数別・勤続年数別・取得資格別・性別・年代別の平均給与の実態について確認して、訪問介護員の給与水準の現状を把握しましょう。
なお、これから紹介する給与額などの引用は、厚生労働省が発表している『令和4年度 介護従事者処遇状況等調査結果』をもとにしています。
引用元
厚生労働省 職業情報提供サイト jobtag:訪問介護員/ホームヘルパー
厚生労働省:令和4年度 介護従事者処遇状況等調査結果
厚生労働省:令和5年度 補正予算案の主要施策集
雇用形態別の平均給与
厚生労働省が発表している『令和4年度 介護従事者処遇状況等調査結果』によれば、雇用形態別の平均給与は以下のとおりです。
給与体系 | 常勤 | 非常勤 |
月給 | 31万5,170円 | 21万9,390円 |
日給 | – | 13万6,380円 |
時給 | 26万4,680円 | 10万7,310円 |
常勤の訪問介護員の方が、非常勤の訪問介護員よりも給料が高い傾向にあります。
訪問回数別の平均給与
訪問回数別の平均給与は以下のようになっています。
訪問回数 | 平均月収 | 平均時給 |
200回以下 | 29万5,270円 | 約1,753円 |
201〜400回 | 30万6,930円 | 約1,846円 |
401〜600回 | 31万7,110円 | 約1,945円 |
601〜800回 | 30万9,760円 | 約1,842円 |
801〜1,000回 | 31万5,840円 | 約1,897円 |
1,001回以上 | 32万790円 | 約1,909円 |
平均月収で見ると、訪問回数が多い事業所の方が給料が高いですが、平均月収を実労働時間で割って出した平均時給は、訪問回数401〜600回が最も高い結果となりました。
勤続年数別の平均給与
訪問介護員の勤続年数別の平均給与は以下のようになっています。
勤続年数 | 平均月収 | 平均時給 |
1年 | 27万2,080円 | 約1,640円 |
3年 | 30万2,930円 | 約1,826円 |
5年 | 30万1,670円 | 約1,821円 |
10年 | 32万8,950円 | 約1,938円 |
15年 | 32万7,140円 | 約1,946円 |
20年以上 | 33万6,130円 | 約2,060円 |
勤続年数が長くなればなるほど、平均月収や時給はアップしていくことがわかります。
取得資格別の平均給与
訪問介護施設で働くスタッフの取得資格別の平均給与は以下のとおりです。
取得資格 | 平均月収 | 平均時給 |
職員全体 | 31万5,170円 | 約1,886円 |
介護福祉士 | 32万3,470円 | 約1,937円 |
社会福祉士 | 32万5,030円 | 約2,069円 |
介護支援専門員 | 36万4,940円 | 約2,223円 |
実務者研修 | 31万8,790円 | 約1,884円 |
介護職員初任者研修 | 30万6,830円 | 約1,837円 |
介護支援専門員(ケアマネジャー)の平均月収と時給が高いことがわかります。
性別・年代別の平均給与
訪問介護施設で働くスタッフの性別・年代別の平均給与は以下のとおりです。
年代 | 男性 | 女性 |
29歳以下 | 28万1,960円 | 27万270円 |
30〜39歳以下 | 32万3,950円 | 30万6,550円 |
40〜49歳以下 | 35万8,910円 | 31万1,540円 |
50〜59歳以下 | 33万8,400円 | 32万740円 |
60歳以上 | 29万810円 | 29万7,910円 |
全体として男性スタッフの方が、女性スタッフよりも給料が高いことがわかります。
給料を上げるならキャリアアップか特化型の求人サイトの利用がおすすめ
ここまで紹介してきたように、状況にもよりますが訪問介護員(ホームヘルパー)の給料は他の職種と比べてあまり高いとはいえないでしょう。ただし、国が処遇改善に力を入れているという背景はあるため、今後は期待できるかもしれません。
現時点の段階で給料をより上げていくにはキャリアアップを目指すことをおすすめします。ここからはキャリアアップする方法について紹介します。
キャリアアップの方法①介護職員実務者研修
実務者研修は、初任者研修より上位に位置する研修です。初任者研修よりさらに幅広い知識と技術が必要とされるため、初任者研修の資格を取得している人があらたにこの資格を取得することでキャリアアップできるでしょう。
講習期間は6カ月以上、必須講習時間は450時間を超えます。ただし、初任者研修や介護職員基礎研修など特定の研修を修了している人、特定の資格を保持している人は一部の科目が免除されます。
実務者研修よりもさらに上位に位置する資格に介護福祉士があります。介護福祉士の受験条件には実務者研修修了も含まれているため、介護福祉士を取得してさらにキャリアアップを望む場合、実務者研修修了は必須となります。
キャリアアップの方法②介護福祉士
介護福祉士は、介護職の資格のなかで唯一の国家資格であり、実務者研修より上位に位置する資格です。実務者研修よりも高度な技術と豊富な介護知識が求められますが、その分介護業界における信頼性は高く、より高い収入を目指して就職・転職をするときに強い武器となります。
介護福祉士の資格を取得していると、給与面だけでなく、さまざまな面で優遇措置を受けられるケースが増えます。
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また、キャリアアップの足がかりになる研修制度ありや海外研修あり、独立・開業支援などの条件で仕事を検索してみるのもおすすめです。
介護福祉士取得後のキャリアの展望
介護福祉士の資格を取得することで、その後キャリアアップしていける代表的なキャリアパスについて解説します。代表的なルートとして、以下の3つが挙げられます。
・介護支援専門員(ケアマネジャー)
・介護施設の介護長や施設長
・サービス提供責任者
介護支援専門員になるにはさらに資格の取得が必要ですが、ケアプランの作成もできるようになります。平均給料は36万4,940円で、給与面のアップが見込めるでしょう。
介護職全体の管理者の平均給料は約38万3,228円、サービス提供責任者の平均給料は約27万2,421円です。
平均月収32万3,470円の介護福祉士となり、その後キャリアアップしていくことでさらなる給料アップも目指せることがわかります。
訪問介護員の給与アップに向けた取り組みにチャレンジしてみよう!
この記事では、訪問介護員の給料の現状やキャリアアップの方法、介護福祉士取得後のキャリアパスについてご紹介しました。
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