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特集・コラム 2021-09-07

介護施設で送迎ドライバーが人手不足になりやすい理由とは|送迎ドライバーの魅力・やりがいを紹介

介護施設では、送迎ドライバーが人手不足だといわれています。しかし、人手不足であるぶん需要は高く、年齢を問わずに求人が出ているのが現状です。今回は、送迎ドライバーの需要が高い理由、実際にどれくらいの求人が出ているのかをご紹介します。

また、送迎ドライバーになるために必要な資格についてもみていきましょう。必要な資格や仕事内容を理解することで、送迎ドライバーの詳細を把握でき、魅力ややりがいを感じやすくなりますよ。

介護施設の送迎ドライバーは人手不足? 需要が高い理由とは

介護施設の送迎ドライバーが人手不足だということには、どのような理由があるのでしょうか。ここでは、人手不足の理由と送迎ドライバーの需要が高い理由についてご紹介します。

実は大変? 送迎と送迎計画の作成

送迎業務には送迎計画の作成も含まれていて、送迎計画では送迎場所や出発・到着時刻の確認なども作成しなければなりません。このように送迎業務は実はたいへんで負担の大きい仕事であるため、介護業務と送迎業務の両方を在籍しているスタッフのだけで回すのはむずかしいのが現状です。

しかし、送迎専用のスタッフがいれば介護業務をおこなうスタッフの負担が減り、送迎専用のスタッフは送迎の仕事に専念することができます。働くスタッフの負担を減らし、仕事に専念してもらうためにも、各事業所は送迎ドライバーを求めているということです。送迎ドライバーを求める事業所が多いほど、需要が高まるのは当然のことといえます。

運転技術に自信がない・事故が心配

運転技術にあまり自信がなく、事故を心配する気持ちがあることから、送迎できない介護施設のスタッフは多いです。介護業務と送迎業務の両面をこなせる人が少ないため、各事業所は運転が得意で技術の高い送迎専用のスタッフを必要としています。

しかし、運転に自信があるスタッフならば安心して仕事を任せることができ、事故の心配を減らせるでしょう。これは送迎ドライバーが人手不足というよりは、運転に自信がある介護施設のスタッフが少ないことが理由となっています。

せっかく免許を持っていても、ペーパードライバーであれば運転に慣れるまで時間が必要です。運転技術が向上すれば送迎業務をこなせますが、どんなに運転がうまくても事故の可能性をゼロにはできません。

スタッフに免許を持っている人が少ない

都市部は公共交通機関が発達しており、免許を持っている人は少ないのが実情です。そのため、都市部にある事業所には、免許を持っていないスタッフも多く所属しています。しかし、体の不自由な利用者は、車で送迎しないと事業所を利用してもらうことができません。

これらの理由から、事業所には必ず送迎ドライバーが必要です。免許がないスタッフの仕事は介護業務に限られるため、送迎ドライバーの人手不足が生じてしまいます。送迎ドライバーは免許を持っている人材でなくてはならないため、必然的に需要が高くなるということです。

介護施設の送迎ドライバーの需要はどれくらい高い?

介護施設の送迎ドライバーは、実際どれくらい需要があるのでしょうか。ここでは、求人情報をチェックした結果について、ご紹介します。

需要は高い! 年齢層高めでも需要アリ

送迎ドライバーの需要は高く、年齢不問の求人がたくさん出ています。
2021年7月28日時点では、リジョブケアの場合東京都で13件、全国で65件の求人があります。

求人情報を確認すると、シニア歓迎・50代60代活躍中といったことも多く確認できます。そのため、年齢層が高めでも、需要があると判断してよいでしょう。またブランク可、未経験可とする事業所も多いようです。

どんな事業所で必要とされている?|デイサービスなど

求人が出ている事業所は、デイサービスやリハビリセンターなどが多いです。利用者の自宅まで迎えに行き、帰りは自宅に送迎するのが仕事のおもな流れとなります。

ドライバー専門のため、デイサービスの場合の勤務時間は8~9時、12~13時など短めです。一方で、リハビリセンターの場合は随時利用者を送迎する必要があるので、勤務時間は8~17時と長い事業所が多くなっています。

介護タクシー・送迎ドライバー シニア・中高齢者の求人検索結果はこちら(2021年7月28日時点):リジョブ 東京都 介護タクシー・送迎ドライバーの求人・転職・募集 シニア 中高齢者歓迎

送迎ドライバーになるには資格が必要? どんな仕事をするの?

送迎ドライバーになるには、資格が必要なのでしょうか。資格の有無、どんな仕事をするのかについて概要を解説します。

送迎ドライバーに必要な資格とは|普通自動車免許1種

送迎ドライバーに必須の資格は、普通自動車免許1種です。タクシーではないため、2種の免許は必要ありません。普通自動車免許1種があれば送迎ドライバーの仕事はできますが、事業所のなかには送迎者に介護職員が同乗しないケースがあります。

そのため、ひとりでも対応できるよう介護系の資格を取得しておくのがおすすめです。介護の資格で基礎となるのは介護職員初任者研修で、研修を受講し、試験に合格すれば取得できます。

送迎ドライバーの仕事とは|利用者さんの送迎・乗降の介助など

送迎ドライバーのおもな仕事は、利用者の送迎です。自宅からデイサービスやリハビリセンターに送迎し、ふたたびデイサービスやリハビリセンターから自宅に送迎します。送迎以外に、乗降の介助も業務内容に含まれているのが特徴です。コミュニケーションを取るなかで、利用者の体調確認をおこなう必要もあるため、車内での会話も大切な業務といえるでしょう。

デイサービスに勤務する送迎ドライバーの1日の仕事の流れとして、まずは7時ごろ出社して、送迎する利用者の確認をおこないます。そして、7時半~9時半ころにかけて利用者を自宅に迎えに行き、事業所まで送迎。15時半~18時にかけて利用者を自宅へ送迎したあとは、事業所へ戻って仕事は終了です。

送迎ドライバーの仕事の魅力・やりがいとは?

送迎ドライバーは、やりがいを感じられる魅力的な仕事です。ここでは、どのような魅力ややりがいがあるのかをご紹介します。

特技が活かせる

運転が得意な人にとっては、特技を活かせる仕事です。利用者を事故なく事業所や自宅へ送迎するのは、運転が苦手な人に大きなストレスがかかります。しかし、運転が得意な人であれば、事故を起こす確率が低く、運転に関するストレスも少なくて済むでしょう。特技を活かして働くことができれば、仕事は楽しいものになるでしょう。

利用者の自宅へ送迎をおこなう際、道が狭いところを通ったり、駐車スペースが狭いところに駐車したりするケースは多いです。難易度が高い道や駐車スペースは運転がむずかしいですが、運転が得意な人なら事故を起こさずに安心して送迎をおこなえます。自分の特技が人の役に立つとやりがいを感じやすく、自信を持って仕事にのぞめるのでおすすめです。

利用者さんや家族に感謝される

利用者やその家族に感謝されることで、大きなやりがいを感じられます。送迎の際、直接感謝の言葉を聞ける点がポイント。目を見て「いつもありがとう」といわれたら、「安全運転を続けてきてよかった」と思えるでしょう。

利用者の体調を気にしながら、なるべく揺れがないよう運転しなくてはならないたいへんな仕事ですが、感謝の言葉があると心に余裕が生まれて、より丁寧な仕事をおこなえます。

送迎ドライバーは需要が高い! 運転が得意な人におすすめの仕事

送迎のたいへんさや運転技術への不安から、送迎ドライバーが人手不足であることがわかりました。送迎ドライバーは年齢問わず求人が出ており、需要が高い仕事です。

普通自動車免許1種があればはじめられる仕事なので、運転が好きな人や感謝される仕事をしたい人は検討してみてはいかがでしょうか。普通自動車免許1種以外に介護職員初任者研修の資格を有しておくと、仕事をスムーズにはじめやすくなるのでおすすめです。

引用元:
経済産業省 将来の介護需要に即した介護サービス提供に関する研究会

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