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特集・コラム 2023-02-10

利用者に嫌われる介護職員の特徴とは?良好な関係を築くためのポイントと嫌われていると感じた時にするべきことをご紹介

介護業務を行ううえで、利用者との信頼関係は、とても大切です。しかし、介護サービスを受けている利用者に嫌われてしまった・利用者と上手く信頼関係が築けていないなど、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

今回の記事では、利用者に嫌われる介護職員の特徴や良好な関係を築くためのポイント、嫌われていると感じた時にするべきことをご紹介します。利用者と信頼関係を築くために、ぜひ参考にしてください。

利用者から嫌われる介護職員の特徴

介護現場では、好かれる介護職員とそうでない介護職員がいます。利用者から嫌われる介護職員には、どのような特徴があるのでしょうか。嫌われる介護職員の特徴を4つご紹介します。

1.ケアが雑になっている

ケアをする際に、強引で乱暴に扱うなどすると利用者に嫌われる原因となり、利用者はもちろんのこと、その家族や他の職員から良い評価を得ることはできないでしょう。また、それらの行為は、利用者にケガをさせるなどの悪影響を及ぼすかもしれません。

利用者によって、体調はさまざまです。そのため、ケアをする際は、利用者に沿った適切なケアが必要です。くれぐれも強引・乱暴に扱うことなく、丁寧なケアを行いましょう。

2.利用者の気持ちを考えられていない

介護サービスを受ける利用者は、なにかしらの理由で介助を必要としています。さらに、利用者によって性格や悩み、考えていることはさまざまです。そのため、利用者すべてに同じようにケアをするのではなく、ひとりひとりに沿ったサービスを提供しなければいけません。

今日の利用者の体調はどうか・何を必要としているのか・どんな悩みを抱えているのか、考えるべきことはたくさんあります。利用者の気持ちを汲み取り、ケアやコミュニケーションを取るようにすることが大切でしょう。

3.言葉遣いや態度が悪い

利用者と良好な信頼関係を構築するために、言葉遣いや態度は気をつけるべきです。利用者に対して、タメ口や馴れ馴れしい言葉遣い、または高圧的な態度は、利用者から受け入れられにくいです。利用者の名前を呼ぶ際は「さん」を付け、さらに敬語を使うようにしましょう。

一度、自分の言葉遣いや態度が丁寧かどうか確認しておきましょう。

4.距離感が近い・遠い

利用者と関わるうえで、ひとりひとりとの距離感は大切になります。利用者と距離が近すぎず、遠すぎない関係が望ましいです。利用者には知られたくないこともあるため、距離が近く、プライベートな部分にまで入り込んでしまうと、不快に感じてしまうかもしれません。

反対に、距離が遠すぎるとコミュニケーションが上手く取れず、利用者に不安な思いをさせてしまうかもしれません。利用者と適切な距離感を維持できているかどうか、一度確認してみてください。

利用者と良好な関係を築くメリット

利用者と良好な関係を築くことは、働く側だけではなく、利用者にとってもメリットがあります。利用者と良好な関係を築くメリットを2つご紹介します。メリットを理解して、介護の現場で役立てましょう。

ケアの際に協力的になってくれる

良好な関係とは、利用者と職員がお互い信頼し合っていることをいいます。なぜ信頼関係が必要かというと、利用者の中には、羞恥心や自立したいという気持ち、職員のケアの不安から介助を拒否する方も少なくありません。しかし、利用者の信頼を得ることができると、ケアの際に協力的になってくれます。

介助の拒否が続くと、介護の目的である自立した生活の実現の阻害要因になります。そのため、介助を拒否されずに協力的に受けてもらうために、信頼関係を得ることが大切です。

利用者が快適な生活を送ることができる

利用者と良好な信頼関係を得ることで、利用者からの暴言やクレームといったことも減ることでしょう。

利用者がストレスなくサービスを受けるために、また利用者に良いサービスを提供するために、信頼関係を構築することはとても大切です。

利用者と信頼関係を築くためのポイント

信頼関係を築くことで、介護職員と利用者の双方にメリットがあります。しかし、利用者とどのようにして信頼関係を築けばいいのかわからないという方もいることでしょう。

そこで、利用者と信頼関係を築くためのポイントを4つご紹介します。

1.コミュニケーションを積極的にとる

利用者と積極的にコミュニケーションをとることを心がけましょう。コミュニケーションを図るためには、最初に挨拶をきちんとします。出勤した際に挨拶を交わすだけで、相手からの印象がよくなります。しかし、適当な挨拶をしてはいけません。元気よく明るい挨拶をするようにしましょう。

挨拶を終えたあとは、利用者の体調を気遣ったり、何気ない話をしたりして、コミュニケーションを図ります。最初は上手くいかず不安になることもあるかもしれませんが、徐々にコミュニケーションを図ることで、利用者からの好感度も上がっていくことでしょう。

2.話し方や表情に気をつける

利用者と接する際に、話し方や表情には気をつけなければいけません。たとえば、硬い表情やつらそうな表情は、怖い印象を与えて近づきにくくなってしまいます。さらに、堅苦しすぎる話し方や馴れ馴れしすぎる話し方は、距離感が掴みにくく利用者は困惑してしまうかもしれません。

表情は、できるだけ口角を上げて目尻を下げるなど、優しい表情を心がけましょう。話し方は、声のトーンや大きさに気を付つけるほか、敬語を使うなど、相手の尊厳を守った言葉遣いで接するようにしましょう。

3.メモを取るようにする

利用者との信頼関係を築くためには、利用者のことを理解する必要があります。利用者の好みや嫌いなもの、体調の変化などを把握しておくことで、どのように接するべきかがわかります。利用者のことを理解するために、日々気づいたことなどをメモに取るようにしましょう。

日々の業務での気づきやポイントをこまめにメモしておくことで、利用者への理解が深められるほか、仕事の質を高めることができるため、普段メモを取っていない方は、ぜひ実践してみてください。

4.分からないことは質問する

介護業務を進めていると、わからないことが出てくることは多々あります。わからないことが出た場合は、放置せずに他の職員に質問するなど、必ず解決するようにしましょう。未解決のまま放置してしまうと、自分が困るうえに、利用者やほかの職員に迷惑をかけてしまうかもしれません。

わからないということを恥ずかしがらず、積極的に質問して解決するようにしましょう。

嫌われていると感じた場合どうすればいい?

利用者と良好な関係を築くためには、自分の行動を変えなければいけません。行動を変えて、利用者に寄り添っているにも関わらず、関係が上手くいかずに悩んでいる方もいることでしょう。関係がうまくいかずに、悩んでいる方は、次にご紹介する2つを実践してみてください。

他の介護職員に相談してみる

利用者のことを考えて、自分なりに行動することは素晴らしいことです。しかし、その行動が必ずしも利用者にとって良いとは限りません。自分の行いが正しいかどうかを判断するためには、客観的な目線が必要です。

客観的な目線で見るために、ほかの職員や上司に相談してみるといいでしょう。他者のアドバイスを聞くことで、改善点や接し方のヒントを得ることができます。

改善点を見つけて改善できるようにする

利用者と良好な関係を築くためには、上手くいかない原因を見つけて改善しなければいけません。たとえば、利用者のことを想った言葉遣いができているか、表情は柔らかいかなどが挙げられます。

しかし、改善点を見つけることは、かんたんではありません。そこで、先ほどでもご紹介したように、他の職員など第三者の意見を取り入れて改善点を見つけるといいでしょう。

自分ができることから取り組み徐々に利用者の信頼を得よう!

今回の記事では、利用者から嫌われる介護職員の特徴についてや、良好な関係を築くためのポイント、嫌われていると感じた時にするべきことをご紹介しました。利用者に嫌われる原因は、仕事の取り組み方によるものが多いです。

そのため、改善できる部分を見つけて改善することが、利用者と良好な関係を築くために必要です。しかし、改善点を見つけたとしても、それが苦手なことであった場合、改善するまでに時間がかかるでしょう。まずはいくつかある改善点のなかから自分が一番取り組みやすく、改善できるものから改善します。

少しずつ直していき、利用者と良好な関係を築いていきましょう。

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