転職を考えるべき危険サインとは? キャリアアドバイザーに聞く辞める判断と仕事の将来性
「このまま今の職場で働き続けていいのだろうか」「転職を考えるべきタイミングがわからない」。薬剤師として働く中で、こうした迷いを抱える方も多いのではないでしょうか。人間関係や働き方、将来のキャリアなど、悩みの理由は人それぞれですが、環境を変えるべきかどうかの判断は簡単なものではありません。
今回は、薬剤師の転職支援を行う「エニーキャリア」のキャリアアドバイザー、原瑞希さんにインタビュー。日々、多くの転職相談に向き合うプロの立場から、辞める判断をするべきタイミングと薬剤師の仕事の将来性についてお話を伺いました。
今回、お話を伺ったのは…
「エニーキャリア」キャリアアドバイザー
原 瑞希さん

都内のドラッグストアチェーン店にて薬剤師として3年間従事。2024年に「エニーキャリア」へ入社し、キャリアアドバイザー業務をスタート。現在3年目でこれまで約101名の就職・転職活動に伴走。薬剤師経験を活かしたサポートで、2024年に社内表彰にて新人賞銀賞を受賞した実績を持つ。
心身の不調は「危険サイン」。転職前に原因の特定が大切
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――まず転職を検討するべき「危険サイン」を教えてください。
心身の不調が長期的に出ているときは、転職を検討してみるのもひとつの選択肢だと思います。これまでには、出勤前にストレスを感じる、夜眠れない、食事があまり取れないという理由でご相談に来た方もいました。あと、3ヵ月以上続く悩みは今後解決する可能性が低いので「危険サイン」といえるでしょう。
ただし、まずは原因を特定することが大切です。周囲に相談したり、どの部分で悩んでいるのかを書き出したりして、冷静に見つめ直してみてください。その過程で症状が和らぐケースもあります。そして、仕事が原因だとわかった場合に、転職を選択肢のひとつとして考えてみてほしいです。
――仕事が原因だとわかった場合、まず取るべき行動は?
転職活動を本格的に始める前におすすめしたいのは、現職で改善できないかどうかの確認です。たとえば、店舗を複数展開しているなら異動願いを出してみたり、上長に相談してみたりするのもいいと思います。
こうした行動をしたうえで、それでも改善・解消が難しい場合は転職活動を進めていいと思います。
――転職活動はどのタイミングで始めるべきでしょうか。
在職中に始めておいたほうがいいと思います。退職後だとリスクが多く、収入が途切れることで貯金が減ってしまうからです。さらに、少しずつ不安が積み重なっていく傾向にあり、焦った状態で転職活動を進めた結果、妥協した就職先に決めてしまうケースも多くあります。
転職はいまの課題や状況を解消・改善するための行動です。納得感のある転職を叶えられるように、冷静な判断を下せる状態で取り組むのがいいのではないでしょうか。
薬剤師の将来性と市場価値の二極化

――薬剤師の仕事の将来性についても教えてください。
今後10年というスパンで見ると、薬剤師の仕事自体は安定的だと思います。
ただし、市場価値はかなり個人に委ねられ、二極化していく可能性が高いです。調剤経験に偏っているなどスキルの幅が狭い方は価値が下がっていき、一方で経験豊富な方の価値は高まっていくと思います。今後も薬剤師が増えていくことが予想されるため、比較される機会もさらに増えていくでしょう。
そうしたときに、自分の理想の働き方を実現しやすくするためにも、早い段階から資格を取得するなど経験値を重ねていく姿勢が大切です。
――薬剤師の仕事が合わなかったという人にはどんな共通点がありますか?
薬剤師の仕事では、一般的な薬局の場合、調剤や鑑査、服薬指導に加え、患者さんとのコミュニケーションや細かい確認作業が必要です。人と接することが苦手だったり、細かい作業に集中し続けたりするのが辛いと感じると、「適性がないかもしれない」と悩みやすい傾向があります。
また、患者さんの命の危険に直結する仕事であるため、調剤や鑑査など業務にミスは許されません。仕事中は常に一定の緊張感があり、プレッシャーに耐えられず「薬剤師に向いていない」と感じる人もいます。
――最後に、薬剤師として働き続けるメリットや強みは何でしょうか。
薬剤師の平均年収は、日本全体の平均年収と比べて高い傾向があります。全国の平均年収は約440万円ですが、薬剤師の平均年収は約577万円とそれを上回っているんです。
また、薬剤師は国家資格が必要な仕事です。国家資格を持っていることで社会的な信頼性が高く、住宅ローンの審査などで有利に働くケースも少なくありません。さらに、薬剤師の資格は一度取得すれば生涯有効です。仮に一度仕事を離れたとしても復帰しやすく、ライフステージに合わせて働き方を選びやすい点も大きな強みだと思います。
薬剤師として働く中で、将来への不安や環境への悩みを抱えることは決して珍しいことではありません。今回の取材では、転職を検討する前に原因の特定や改善に向けた行動を起こし、冷静に見極めることの大切さが感じられました。自分のキャリアや働き方と向き合いながら選択を重ねていくことが、薬剤師として長く活躍していくための一歩になるのではないでしょうか。
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原瑞希
薬剤師専任キャリアアドバイザー
薬剤師免許保有
【経歴・実績】
・ドラッグストアチェーンにて薬剤師として3年間従事
・2024年度 新人賞(銀賞)受賞
【プロフィール】
元薬剤師として現場の空気感やストレスを肌感覚で理解しているため、悩みへの深い共感が可能です。
求人紹介だけでなく、入社後の教育体制まで徹底確認して提案。生活の変化を具体的にシミュレーションし、不安のない転職を支えます。
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