ある技術に半年つまずいた新人時代。ミスを明確にする練習で着実に成長「PEEK-A-BOO ONE」涌波茄生さん
1977年に創業し、現在は東京を中心に美容室を8店舗展開している「PEEK-A-BOO」。ブランドが長年培ってきた技術は非常に高く、業界トップクラスといわれるほど定評のあるサロンです。
その表参道店「PEEK-A-BOO ONE」でシニアスタイリストとして働くのが、入社9年目の涌波茄生さん。「PEEK-A-BOO」には総合的な実力に応じて変化する独自のランク制度があり、涌波さんが務めるシニアスタイリストは優れた技術者に与えられるランクになります。
そんな涌波さんにもカリキュラムを進めるなかで、ある技術に半年もつまずいてしまった過去がありました。技術トップを担っていた店長に、制作工程を進めるたびにミスがないか確認してもらうことで着実に成長していたといいます。
今回、お話を伺ったのは…
「PEEK-A-BOO ONE」シニアスタイリスト
涌波茄生さん
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石川県出身。石川県理容美容専門学校を卒業後、2017年に「PEEK-A-BOO」に入社。現在9年目。「PEEK-A-BOO ONE」でシニアスタイリストを務める。縮毛矯正、髪質改善ストレートの指名ナンバーワン。
インスタグラム:@peekaboo_wakunami__kai
自信がほしい。自校初の全国大会出場を目指した専門学生時代
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――まずは美容師を目指すようになったきっかけを教えてください。
家族の影響が大きいです。僕の実家は美容室で、家族全員が美容師の仕事をしています。ですから、小さなころから施術を見る機会が多くて、自然と職業といえば美容師と思うようになっていたんです。
高校3年生までずっとバスケットボールに熱中していたので、将来はバスケ選手になるのもいいかもしれない、と考えたりもしました。しかし、「バスケはもう十分取り組んだし、新たなことに挑戦しよう」と強く思い、美容師の道を選びました。
あとバスケ選手と美容師を比べてみて、単純に美容師の方は収入が安定していたり、生涯働ける期間が長かったりする点も選んだポイントでした。
――専門学校時代はどのように過ごしていましたか?
授業はもちろん、就職活動やバイトなど学生としてがんばれることには積極的に取り組んでいました。
とくに印象的なのはコンテスト出場です。僕は地元・石川県の専門学校を選んだのですが、地方の専門学生ということに引け目を感じていました。そこで、自分の自信につながるものがほしい。そう思った僕は、当時はまだ本校で出場者がいなかった「全国理美容甲子園」の全国大会出場を目指すようになったんです。そして、実際に出場することができました。
結果として、全国大会で入賞することはできませんでしたが、北信越の地方予選ではトップ5に入賞。この経験をきっかけに大きな自信を持てるようになりましたし、就職活動も有利に進められました。
辞めるという選択はしたくない。生涯働きやすいサロンへ
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――「PEEK-A-BOO」に新卒で入社されたそうですが、このサロンを選んだ理由は?
生涯働きやすいと感じたからです。僕はこれまでの人生で「辞める」という選択をほとんどしてこなかったので、就職活動でも長く働けるサロンを条件に探していました。毎月東京の有名なサロンに足を運び、そのなかでスタッフの在籍期間の長さをリサーチしたんです。そして、「PEEK-A-BOO」が頭ひとつ抜けた結果となりました。
僕は定年退職となる年齢でも活躍できることが美容師の魅力だと思っていて、実際にできる限り長く働きたいと考えています。「PEEK-A-BOO」には60歳以上でも活躍しているスタッフが多くいて、年齢を重ねても働けるイメージがしやすかったので応募を決めました。
あと、僕の兄が「PEEK-A-BOO」の採用試験に落ちていたことも理由のひとつです。家族のリベンジという面も多少はありましたが、尊敬している兄が目指した場所に興味があったんです。
――入社してみて、どのようなことを感じましたか?
自分に合っている環境だと感じました。先輩はみなさんとても厳しくて、カリキュラムを進めるなかでも、サロンワークのなかでも、指摘されることが多かったです。もちろんその厳しさは、技術や接客が美容師として一生付き合っていくものだからこその愛情だったと思います。僕はもともとスポーツの世界にいたので、厳しく指導してくださる環境のほうがやりがいや成長を感じやすくて合っていると感じました。
指導のなかでも印象的だったのはバックヤードの清掃です。お客様に見えない部分にもこだわる姿勢には驚きましたし、改めて入社してよかったと感じました。
技術は一生物。カリキュラムを早く進める必要はない
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――アシスタント時代に辛かったことは?
ある技術のテストでつまずいたことです。この会社のカリキュラムは技術項目ごとにテストがあり、合格すると次のステップに進めます。4年目のころ、あるテストに何度も落ちてしまって、半年くらい同じスタイルの練習に取り組んでいました。そのときは、「自分は何をやっているんだろう」と強く思いましたし、モチベーションも下がっていました。
――その状況からは、どのように抜け出したのでしょうか。
当時、僕が在籍していた店舗の店長が「PEEK-A-BOO」の技術トップを担っていたので、その方に仕上がりを見てもらうようにしました。といっても、完成した仕上がりを見てもらうのではなくて。工程を進めるたびに状況を確認してもらっていました。
具体的には、作り始めから終わりまでを100工程くらいに区切って、1工程進めるたびにチェックしてもらう。どこでミスをしたのかが明確になりますし、指摘されるタイミングが遅くなっていくことで成長も実感できます。
時間はかかってしまいますが、着実に成長できる手段です。先にお伝えしたように技術は一生物なので、カリキュラムは早く進めればいいというものではないと思います。
――カリキュラムを進めるなかで工夫していたことは?
目標達成の日付を決めて、そこから逆算してやるべきことをカレンダーに記入していました。たとえば、6月10日にあるスタイルのテスト合格を設定して、6月1〜9日はその練習に取り組むことを記入。毎日のやるべきことが明確になるので時間を無駄に過ごすことがなくなるんです。
後編では涌波さんがスタイリストデビューしたあとのキャリアについてお話をお聞きします。「PEEK-A-BOO ONE」で縮毛矯正の指名ナンバーワンを誇る涌波さん。縮毛矯正という強みは、コロナ禍で生まれた時間を有効活用して生み出したそうです。後編もお楽しみに!
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PEEK-A-BOO ONE
住所:東京都渋谷区神宮前4-4-12 第一唐沢ビル1・2F
TEL:03-6910-5187
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