美容師に起こりがちな手荒れとは? 日常でできるケア方法・予防方法を紹介

仕事中にシャンプーやカラーリングなどでたくさんの薬剤を扱うため、美容師の手は荒れやすくなっています。

しかし、なぜ美容師の手は荒れやすくなっているのでしょうか。今回は、美容師の手を手荒れから守る方法をご紹介します。

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なぜ? 美容師が悩みがちな手荒れの原因を紹介

美容師の手が荒れてしまう理由には、シャンプーなどの薬品によるもの以外にもさまざまなことが考えられます。

まずはなぜ美容師の手が荒れてしまうのか、その原因をくわしく確認しておきましょう。美容師の手が荒れてしまう理由は、以下のような原因があります。

1. 繰り返すシャンプーで皮脂が洗い流されてしまう

美容師の仕事として、一番おこなう頻度が高いのがシャンプーです。シャンプーは新人のうちからはじめる業務のひとつであり、美容師であればシャンプーをやらない人はおらず、多い日では1日に10人以上の髪の毛をシャンプーするという美容師もいます。

シャンプーは手に必要な皮脂や水分までも洗い流してしまうため、シャンプーを業務ですればするほど手が荒れてしまうということです。

2. パーマやカラーの薬剤・成分で肌が薬品負けを起こしてしまう

パーマやカラーなど薬品を扱うことが多い美容師ですが、これらの薬品も手荒れを誘発してしまう可能性があります。最近では、薬剤が手に付着するのを予防するためにゴム手袋などを装着する方も増えてきているようです。

手袋をしていれば完璧というわけではなく、手袋からも薬剤が染みだすことがあります。さらに手袋を外すときに無意識のうちに薬剤に触れてしまい、その手で別の場所を触ってしまうことで手以外の場所に薬剤が付着し、手荒れを引き起こしてしまうことがあるようです。

3. ドライヤーで皮膚が乾燥してしまう

シャンプーと同じく美容師の仕事で必須な業務がドライヤーです。ドライヤーも、手荒れを引き起こす理由のひとつとなります。

手がドライヤーの温風に当たると手が乾燥してしまいますが、その乾燥した手に薬剤が付着したり、シャンプーをしたりといった業務をすることで手が荒れていってしまうからです。

シャンプーとドライヤーを繰り返すことで手が荒れやすい環境となり、どんどん手荒れが悪化してしまう可能性があります。

4. 薬剤やシャンプーなどの洗い残しで成分が肌に残っている

シャンプーやカラーリングの薬剤類は手荒れの原因になりますが、しっかりと水で洗い流すことである程度の手荒れリスクを減らせるでしょう。薬剤やシャンプーがそのまま手に付着した状態で次の業務に入ってしまうことで、手荒れを引き起こしてしまいます。

とくに美容師は自分の手をゆっくり洗い流す暇もなく、お客様のご案内をするので手をタオルなどでさっと拭いて終わりにしてしまう方もいるかもしれません。手を拭くことによって水分は除去できますが、手に付着したシャンプーや薬剤までは除去できません。このことから成分が肌に残ってしまうため、手が荒れやすくなるようです。

5. 手肌が濡れたままで次の作業に取り掛かってしまう

タオルで手を拭いて次の作業に取り掛かる方もいるかもしれませんが、さらに余裕がなかったり、忙しかったりすると、手を拭く暇もなく次の仕事に取り掛かる方もいます。

手に水分が付着したままだと、その水分が蒸発するときに一緒に皮膚の水分も蒸発してしまいかねません。そのため、さらに手が乾燥しやすい状態となってしまいます。

6. 手肌を保護しづらいため|包帯・絆創膏が使いにくい

何度も手を洗ったり、薬剤を使用したりすることに加えて、お客様に直接触れる職業であることから自分の手肌を保護しづらい点も手荒れを引き起こす原因として考えられます。

包帯や絆創膏など手を保護するグッズを使ってもすぐにはがれてしまう、お客様に触れたときにお客様の肌を傷つけるかもしれないという理由で、手肌の保護を使わず、手荒れがますます進んでしまうこともあるようです。

7. アレルギーなど体質による反応

同僚たちと同じくらいの回数シャンプーやカラーリングをしているのに自分の手だけ荒れているという場合には、アレルギーなどのご自身の体質が関係しているかもしれません。

ほかにも、カラーやパーマなどのときに使うゴム手袋の素材で手荒れを引き起こすこともあります。

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手荒れを少しでも予防しよう! 日常でできるケアと対策を紹介

美容師という仕事上、手が荒れてしまうことは仕方がありませんが、あきらめずに少しでも手荒れを予防しましょう。ここからは、日常でできる手荒れのケアとその対策方法についてご紹介します。

【注意】症状が気になるときは病院を受診しよう!

手荒れの症状が気になっていたり、日に日に悪化していたりする場合はもちろんですが、仕事にも支障が出てきてしまっている場合には、自己判断をせずに必ず医療機関を受診するようにしましょう。

1. 薬剤を扱うときには忘れずに手袋を着用する

薬剤を扱うときには、忘れずに手袋を装着しましょう。手袋を装着することで、直接パーマ剤などの薬品に触れることを回避でき、手荒れになる可能性が格段に低くなります。手袋をはずすときには、手袋に付着した薬剤に触れないように外すことも意識することが大切です。

さらに手荒れが気になる方は、シャンプーのときにも手袋をしておくのがおすすめ。手袋をしているとシャンプーがしにくいという方もいらっしゃいますので、手荒れが改善するまでの間だけと期間を決めておくとよいでしょう。

2. 手肌についた薬剤やシャンプーなどはしっかり流しきる

手肌についた薬剤やシャンプーは、そのままにせずにしっかりと洗い流しましょう。少しでも薬剤やシャンプーが付着していれば、手荒れが誘発されてしまいます。このときにお湯を使うとお湯が皮脂も一緒に洗い流してしまうので、水を使うのがおすすめです。

タオルでごしごしと拭いただけでは、シャンプーや薬品までふき取れません。忙しいかもしれませんが、必ず毎回水で洗い流すことを心がけてみてください。

3. ハンドクリームをこまめに塗る

ハンドクリームを常備しておき、こまめに塗るのも予防につながるでしょう。シャンプーは、塗ってもすぐに洗い流されてしまうかもしれませんが、シャンプーをするまでのちょっとした時間でもハンドクリームを振っておくことで手荒れの悪化を防げます。

さらに、シャンプー後に塗っておけばドライヤーのときに温風から手を守ることも可能です。最近では高保湿タイプやべたつかないタイプなどさまざまなタイプが売っていますので、ご自身の手にあったものを選んでみましょう。

眠るときには手袋をプラスしてみよう

業務中だけでなく、眠るときもハンドクリームで手の保湿をしておくのがおすすめです。眠るときにはハンドクリームにプラスして、綿の手袋を装着してみましょう。

綿の手袋で保護をすることで、さらに手荒れの進行や悪化を予防できると考えられています。日中はなかなか手袋を使いにくいかもしれないので、ぜひ眠るときに活用してみてください。

4. ハンドクリームを塗るときは肘までカバー

ハンドクリームを塗るときは、手のひらと手の甲だけ塗って終わりにしてしまう方もいるでしょう。ハンドクリームは手首や肘にまでしっかりと塗っておくことで、予防にもつながります。

肘や手首は薬品がついていないと思っているかもしれませんが、実はシャンプーが飛んできていたり薬品が付着していたりして、気がついたら荒れてしまっている部分です。ハンドクリームは肘までたっぷりと塗って保湿してみてください。

5. お湯の温度を低めにする

お湯は、皮脂まで流してしまう可能性があることが指摘されており、乾燥を誘発してしまう可能性があります。美容師はお客様の心地よい温度でシャンプーをするため、水は使用できないことが多いです。

お客様が不快にならない程度でお湯の温度を低めにするだけでも、手荒れの予防につながります。もしも、お客様に提供するお湯の温度が調整できない場合には自分が手を洗うときや使用した物を洗うとき、自宅で手を洗うときなどにはお湯の温度を低めに設定して皮脂を洗い流さないようにしましょう。

6. 掻かないように注意する

手が荒れてくると、乾燥してかゆみが出てしまうこともあります。かゆくてつい掻いてしまうかもしれませんが、掻いてしまうとどんどん手荒れが悪化してしまう可能性も。

かゆみがでても、なるべく我慢するようにしましょう。もしもつらいときには、かゆいところを冷やすだけでもラクになります。眠っているときに無意識で掻いてしまわないように、手袋を活用するのもおすすめです。

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できることからはじめて手荒れをケアしよう!

シャンプーやドライヤー、パーマやカラーなどの薬剤によって手が乾燥して荒れやすくなってしまう美容師。対策といっても、仕事上むずかしいこともあるかもしれません。

できることをこまめにおこなうだけでも、手荒れのケア改善につなげられる可能性があります。今回ご紹介した予防法を試していただき、それでも改善しない、悪化したという場合には医療機関に相談しましょう。

引用元サイト
ながやま皮膚科 肌の治療 手荒れ

中目黒あかりクリニック 手あれ(手湿疹)

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