一番つらい時!?美容師アシスタントの悩み

美容師はお客様のヘアスタイルを整え、感謝されることの多いやりがいのある仕事です。

しかし、いくら立派な美容師でも、誰もが通る辛い時期が「アシスタント」です。この時期は直接お客様のスタイリングなどに関われないのはもちろん、シャンプーや掃除、洗濯などの雑用に追われてばかりです。手荒れはするし、忙しくて自由な時間はないので、いっそのこと美容師なんて辞めてしまおうとアシスタント時代に考える人も少なくありません。今回は美容師アシスタントの悩みや、その乗り越え方などについてまとめてみました。

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アシスタントの共通の悩み「手荒れや腰痛」

美容師アシスタントの仕事はさまざまですが、お客様へのシャンプーは代表的な仕事です。忙しい日や店舗によっては1日に20人ほどのシャンプーをすることもあります。なかなか大変ですが、お客様に関わることのできる仕事であり、気に入られたお客様からシャンプーの指名をもらえることもあります。

しかし、シャンプーの仕事のデメリットは何と言っても「手荒れ」です。もとから皮膚が弱い人などは指先が3センチほど腫れてしまうこともあります。また、特に若い女性のアシスタントは指先も何かとオシャレをしたい時期ですが、マニキュアや指輪などをするのもできません。同世代の手先がキレイな友人などをみると、自分の手先はどうしてこんなに汚いのか落ち込んでしまうこともあるでしょう。

手荒れの原因の多くは1日に何度もお客様の髪の毛を洗うことですが、その他にもタオルを洗濯したり、カラー剤やパーマ液などが手についたりすることも原因です。また、ハンドクリームなどでケアしている時間もなく、せっかくケアができたとしてもすぐにシャンプーの仕事などが入ってなかなか手荒れは治りません。そう聞くとアシスタント時代の手荒れは仕方のないことかもしれませんが、逆にアシスタント時代を抜けるとシャンプーをする機会も減るのでだんだん手荒れも改善していくことが多いです。今は手荒れがひどくて辛い時期でも、仕事内容によってだんだんと手荒れは改善されるものと期待しても良いでしょう。

また、手荒れ同様にアシスタント時代に悩まされるのが「腰痛」です。腰痛はシャンプーの際に中腰姿勢になって髪を洗うことでも起こります。パーマやカラーの補助をする際も、かがんだり中腰の姿勢をキープしたりすることもあります。毎日そうした姿勢で仕事をすることが多いため、どうしても腰痛を引き起こしてしまうことが多いのです。そのため、店舗によってはアシスタント全員にコルセットの着用をすすめたり、仕事の前に軽いストレッチを行ったりする店もあります。コルセットをすることでウエストが引き締められ、結果的にウエストが細くなったといううれしい事例もあるようです。腰痛も手荒れ同様にアシスタント時代にはよくあるトラブルですが、こちらもアシスタント時代を乗り越えシャンプーの仕事が減ると軽減されることが多いです。また、自分で腹筋などをして腰回りの筋肉を鍛えたり、体に合ったコルセットの装着をしたりすることで改善されることもあります。

やることがたくさん!「時間がない」

美容師アシスタントは先輩美容師よりもはるかにやることが多いです。サロンの開店、閉店準備、そして自分の技術を上げるために日々努力しなくてはなりません。

まずアシスタントの大きな仕事としてサロンの開店準備があります。通常お客様が使うタオルはアシスタントがすべて用意しておくことが多く、開店するまでにタオルを洗って乾かし、きれいにたたまなくてはなりません。その数は100枚以上にもなり、これだけでも結構な労力になります。また、開店準備としてシャンプーやトリートメント、ヘアケア用品の補充をし、店内に汚れはないかもチェックします。店舗をきれいに整えた状態で先輩スタッフやお客様を迎え入れるので、開店の2時間前には出勤する必要もあるでしょう。

そして店が終わった後は自分のヘアカットの技術を磨くため残って練習をします。店舗によっては月に一度ほどヘアカットやパーマなどの技術テストがあり、それに合格するためには店が終わった後に数時間練習を重ねなくてはなりません。練習はすべてのアシスタントが強制的に行われるものではありませんが、営業終了後に練習をするのとしないのでは明らかに技術面で差が出てしまいます。

このように美容師アシスタントは勤務時間が長く、サロンの営業時間プラス3~4時間業務をすることがほとんどです。帰宅は深夜になることもあり、出勤日は自由な時間がほとんどありません。

休日は他の仕事同様あるものの、カット技術や営業に関する研修会に出なくてはいけないことも多く、丸1日休みがもらえるといったことは少ないです。そうしたせっかくの休みの日も疲れてしまい、丸1日寝て過ごしてしまうこともあります。他の職業の友達は土日休みで自分の時間をゆっくり過ごしているのに、アシスタントの場合は週に一日程度の休みを寝て過ごすことが多いのです。一体何をやっているのだろうと落ち込むこともありますが、それもアシスタントの時期を過ぎれば良い思い出になるでしょう。アシスタント時代を過ぎたら開店準備や技術を磨く時間もだいぶ少なくなるので、出勤日でも休憩時間や自由時間が増えます。また仕事の要領も理解し研修会への参加も少なくなるため、休日はちゃんと自分の時間に充てることも可能です。アシスタント時代のとにかく時間がない時は辛いですが、技術力のある立派な美容師になるための練習期間として努力することが大切です。

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もう限界…どうしても無理なときは別の業界への転職を

手荒れや腰痛、そしてとにかく忙しい美容師の仕事ですが、アシスタント時代を抜けることでそうしたトラブルはだいぶ改善されてきます。しかし、美容師の多くが、アシスタントの仕事の辛さが原因で辞めていってしまうのも事実です。特に勤務時間以外の業務が多く、美容師アシスタントの仕事は店舗によってはブラック企業並みの労働時間といったこともあります。

心身共に疲れ、これ以上の勤務は難しいと判断したら思い切って美容師以外の仕事に転職をしても良いでしょう。美容師免許は美容師以外の職業で活躍できることは少ないのですが、それでも接客を身につけ、厳しいアシスタント時代を経験したことはどこの職場でも強みになります。美容師の仕事はお客様に美しさを提供することでもあるので、転職先はアパレル関係やファッション業界、アイリストやネイリストなど美容関係の仕事を選ぶ人が多いようです。同じ美容業界への転職は、美容業の経験や資格を生かすことができるので採用もされやすいでしょう。また、美容関係の仕事はすっかりやめ、新たに介護士や保育士として働いている人もいます。別の資格を取る必要はありますが、これらの仕事はニーズが多く、資格を取れば就職しやすいというメリットがあります。美容師は老若男女を問わず接客することが多いため、人と接する仕事は経験を生かすこともできるでしょう。

また1つの美容院でうまく行かなくても、サロンを変えた結果職場に馴染めたということもあります。以前のサロンでは毎日長時間の激務で働かなくてはならなくても、違うサロンに変えた結果勤務時間が短縮されたというケースもあります。人間関係で悩んでいたが、サロンを変えたことで良き先輩に巡り合えるということもあるでしょう。

美容業界の転職求人サイトのリジョブでは、全国各地のサロン求人情報を得られます。そこで、働きたいというサロンを見つけることもできます。いずれにせよ美容師のアシスタント時代は非常につらいことも多く激務なことが多いです。しかしその経験があるからこそ一人前の美容師になれるのです。アシスタントの辛さは一時的なものととらえ、素敵な美容師になれるよう日々頑張っていきましょう。

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