アイリストに必要な保険とは?万が一起こるトラブルに備えて必要な制度について詳しく解説

アイリストとしてキャリアを重ね、独立開業を視野に入れている方も多いことでしょう。そろそろ自分のサロンを持ちたいと考えているあなたに、大事な保険についてご紹介します。

保険商品は世の中にたくさん溢れています。目的に合わせて種類も特化したものも多く販売されていて、美容業界向けにもそういった保険商品があります。今回は、店舗を構えるにあたっての保険と、アイリストの職業に向けた保険をご紹介していきます。

履歴書なしで応募可能!

「アイリスト×経験者歓迎」で探す

アイリストとして活動するなら保険に入ることがおすすめ

アイリストとして店舗を構え開業するなら、保険に入ることをおすすめします。なぜなら、これから店舗を営業するにあたってトラブルが発生した場合を想定し、対応策を備えなければいけないからです。
もし保険に入っていない場合にトラブルが発生した場合は、店舗が担う金銭負担が大きく店舗の営業の継続が困難になってしまいます。ここでは、起こりうるトラブルを施術に関する事とそれ以外に分けて解説します。

アイリストは目元を施術するので大きなトラブルにつながりやすい

アイリストは目元のギリギリを施術しますが、目は粘膜で覆われデリケートな部分でもあるため、精密な技術が求められます。

しかし注意を払って施術していてもトラブルが起きてしまう可能性は否定できません。例えば、グルー(接着剤)がお客様の目に触れて傷つけてしまったり、使用したアイテムでお客様のアレルギー反応が起きてしまったりすることも。

他には、サロン内でお客様が転倒して怪我をしたり、サロンで購入した商品によるトラブルなどがある場合や、お客様の希望通りのデザインに施術しても重力でエクステが剥がたり折れたりして目が傷つくトラブルも起こります。

このように、失明に繋がりかねない重大なトラブルに発展してしまうこともあるのです。

アイリストサロンではその他のトラブルも起こる

アイリストサロンにおけるトラブルは施術の場合以外にも想定されます。

お客様との間で想定されることを例にあげると、お客様の所持品の紛失・破損・汚損があります。お客様の所持品を紛失・破損・汚損してしまうと、場合によってはサロンが訴えられてしまったりすることも。

その他のトラブルとしては、お客様用の店舗駐車場でトラブルが発生することもあり、店の備品や設備が車を傷つけてしまった場合は店舗の過失になってしまうことも想定しておくと良いでしょう。

それ以外にも、自然災害や火事や強盗などの犯罪で店舗に損害が起こることを想定する必要もあります。

そして、サロンで仕事をする従業員や経営者のトラブルもあります。もし、従業員や経営者が大怪我や病気で長期にわたり仕事ができないと収入が得られなくなってしまいます。

このように、ありとあらゆるトラブルが起こることを想定して万が一に備えて保険に入ることが大切です。

アイリストで店舗経営をするなら知っておきたい保険3選

これから店舗を経営するならどのような保険があるか知っておくとよいでしょう。保険には対人補償・対物補償に項目が分けられています。

アイリストサロンで保険に入る場合には保険をかけておきたいものをしっかり選び、適正な保険を探しましょう。下記、店舗所有者として必要な保険を3つご紹介します。

アイリストが施術中に起こしたお客様へのトラブルに役立つ「施設所有(管理)者賠償責任保険」

施設所有(管理)者賠償責任保険は、アイリストサロン経営者が所持・管理している店舗において、設備等の不備やお客様に怪我や不都合を負わせてしまった場合に保証される保険です。

想定される保険が適用されるケースとしては下記のようなことが例にあげられます。

・エクステに使用する薬剤が垂れて、お客様の衣服を変色させてしまった場合
・エクステの施術でお客様の目に怪我を負わせてしまった場合
・お客様の所持品を紛失・損壊させてしまった場合
・店舗のドアの不具合でお客様が怪我をしてしまった場合
・店舗の看板が外れて通行人が怪我をしてしまった場合

このように、故意ではないアクシデントで他人にケガをさせたり、損害賠償をしなければいけない場合にアイリストサロンとして対応できるようにするためにも、施設所有(管理)者賠償責任保険に加入することをおすすめします。

サロンへの損害や災害などの被害に役立つ「事業活動総合保険」

事業活動総合保険はアイリストサロン経営者が所持や管理する店舗において、営業に損失が出た時に保証される保険です。

事業活動総合保険が適用されるケースとしては下記のようなことがあります。

・泥棒が侵入し、現金や店舗の運営に必要な備品や機器を盗まれてしまった場合
・機材が転倒し破損した場合
・集中豪雨による浸水や落雷で店舗建物や電気設備・機器や備品などにに損害が発生した場合
・火災により店舗を長期休業せざるをえなくなった場合
・店舗が賃貸物件だった場合、想定外の事故で損壊し、貸主に対して賠償責任が発生した場合

このように、自然災害や他者に損害が与えられたことが原因で店舗の設備や運営に支障が出た場合にアイリストサロンとして対応できるようにするためにも事業活動総合保険に加入するのが大切です。
※対物補償をする保険は地震は対象になりません。個別に地震保険に加入する事をお勧めします。また、台風も対象外であることが多いので注意しましょう。

従業員の怪我・病気などに役立つ「従業員災害補償」

従業員災害補償はアイリストサロンに勤務する従業員が業務に関わる行動で怪我をしたり病気になった時に保証する保険です。

従業員災害補償が適用されるケースとしては下記のようなことがあります。

・従業員が通勤途中に駅の階段を踏み外し足首を捻挫してしまった。通院したため、あなたが補償金を支払った場合
・従業員が自転車で勤務先から自宅に帰宅中に乗用車と接触事故を起こしてしまった。入院したため、あなたが補償金を支払った場合

このような従業員のトラブルにも対応できるようにするためにも、従業員災害補償をおすすめします。
※従業員を一人でも雇用すると、雇用形態(正社員・アルバイト)に関わらず、労災保険に加入することが必須です。

履歴書なしで応募可能!

実際の求人を見てみる

アイリスト向けおすすめ保険3選

店舗の経営者としてお店にかける保険以外にも、アイリストとしてプレーヤーで活躍するあなたやスタッフのための保険も必要です。保険の中には、アイリスト施術に関するトラブルに特化した保険がいくつか販売されています。ここではアイリストサロン向けにおすすめの保険を3つに厳選してご紹介します。

アイリストにおすすめの保険①「まつ毛エクステ保険」

まつ毛エクステ保険は、アーツ共済が提供するまつ毛エクステ・パーマのトラブルに特化した保険がまつ毛エクステ保険です。保険プランはシンプルに一種類しかありませんが補償内容は下記の3点があります。

1.お客様の病院での治療費を6万円まで補償(処方薬や診断書代も含む)
2.お客様の通院費を2万円まで補償
3.お客様へのお見舞い代として購入した菓子折り等の商品の2万円までの費用が支払われる

まつ毛エクステ保険の料金は年間で¥12,000で、月額だと¥1,000。このプランにはオプションもあり、治療費の補償が6万円では不安な方には、年間の保険料にプラス¥6,000で、補償が20万円上乗せされ、上限26万円になるオプションも用意されています。

アイリストサロン向けの保険としては経費を圧迫しにくいプランなのが特徴です。

アイリストにおすすめの保険②「ビューティー保険」

オフィスA・F・C合同会社が代理店として販売する、美容業や医療業(美容室・エステサロン・ネイルサロン・まつげエクステサロン・リラクゼーションサロン・美容クリニック)で起こる様々な事故に対する保険がビューティー保険です。

アイラッシュサロンに対応しているのは、美容業店舗保険があります。ビューティー保険で用意されているプランは2種類(賠償お手軽コース・火災総合コース)です。

賠償お手軽コースの補償範囲は、施術中や店舗内でのお客様の怪我や事故と、一時預かり品に対してで、お客様の怪我や事故に対しては、3,000万円までが補償され、預かり品は50万円までが補償されます。

火災総合コースの補償範囲は、賠償お手軽コースの補償内容に加え、店舗の損害が含まれ、設備に対して500万円まで補償され、休業した場合は1日5万円まで補償されます。

保険料は、賠償お手軽コースが年間¥13,960〜、火災総合コースは年間¥27,880〜という保険になっています。

アイリストにおすすめの保険③「アイスタイリスト保険」

一般社団法人アイスタイリスト協会が提供するのがアイスタイリスト保険です。アイスタイリスト保険は、一般社団法人アイスタイリスト協会の会員を対象とした保険です。

保険料は協会が全額負担してくれますが、保険更新時に適正チェックテストを受ける必要があります。保険更新時の適正チェックテストの費用は1回¥6,000かかります。

アイスタイリスト保険はアイリストサロンでお客様の施術におけるさまざまなトラブルに対応していて、補償金額は上限1億円まであります。(自己負担1万円がかかります)

万が一の備えとして保険に入りリスクをおさえましょう

保険は万が一を想定しているので、すぐにピンと来る人は少ないかもしれませんが、想定されるケースを見ると、発生した場合は大きな損失があります。

保険は通常の経費の負担にならない範囲の金額で設定することが大切ですが、補償を下げすぎても役に立ちません。アイリストサロンの売上と照らし合わせ、サロンに合った保険を選び、万が一に備えましょう。

引用元サイト
厚生労働省

独立行政法人国民生活センター

厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署・職業安定所

ビューティー保険ドットコム

アーツ共済

一般社団法人アイスタイリスト協会

履歴書なしで応募可能!

実際の求人を見てみる

この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事

近くのアイリスト求人をリジョブで探す

株式会社リジョブでは、美容・リラクゼーション・治療業界に特化した「リジョブ」も運営しております。
転職をご検討中の場合は、以下の地域からぜひ求人をお探しください。

関東
関西
東海
北海道
東北
甲信越・北陸
中国・四国
九州・沖縄