オンラインスクールも大盛況!モテ眉の伝道師「W EYE BEAUTY」YUKIさん
Instagramを通じてトップアイコーディネーターの技術や魅力を発信しているYUKIさん。前編では、投稿のクオリティをアップさせるための考え方をはじめ、SNS活用に関するさまざまなポイントを教えていただきました。眉を楽しむ技術を伝えることで、多くの方を幸せにしたいという考え方、とっても魅力的でした。
後編では、2021年からスタートしたという技術者向けオンラインセミナーにフォーカス。生徒募集の発表後、すぐ定員に達したというその人気の理由、授業の流れなども詳しくご紹介します。
今回お話を伺ったのは…
YUKIさん
表参道駅近のまつげエクステ&アイケアー&アイブローサロン「W EYE BEAUTY(ダブリュー アイ ビューティー) 表参道本店」の店長、トップアイコーディネーターでもあるYUKIさん。「みんなが眉を楽しんで、もっと自分を好きになってほしい」という思いから、モテ眉に関する技術や楽しみ方を発信中。技術者向けのオンラインスクールも開催しており、これまでに130名以上の生徒を育てている。
YUKIさんのInstagram:@yukimiyazaki_
生徒全員がプロフェッショナル。技術者向けの特別なオンラインスクール
――オンラインスクールを開講したのには、何か理由があったのでしょうか?
自分一人のちからでは「眉を整えることのできる人数に限りがある」と痛感したからです。知識やスキルを独占しているだけでは、いつか限界が訪れます。技術力の高いアイコーディネーターが増えることは業界全体の活性化にもつながりますし、何よりも多くの方々に「眉を楽しんでもらう」ための一番の近道だと考えました。
――最初から生徒さんは順調に集まったのでしょうか?
大変ありがたいことに、受講枠を30人に設定してInstagramで募集をかけたら数日で定員に達しました。スクールを開講する以前から「学びたい」という要望が多かった、眉毛を毛抜きで間引く技術を公開することにしたのが効果的だったのだと思います。お客さまからの需要は増えているのに、見様見真似では再現できない施術ということもあって、技術者の方々も情報を欲しているようでした。毛を抜く際にはどうしても痛みをともないますので、それを和らげる会話術などもオンラインスクールで教えています。
――生徒さんはプロのアイリストが多いんですか?
そもそも、眉サロンに勤務している方しか受講できないオンラインスクールなんです。開講した目的が腕の良いアイコーディネーターを増やすことなので、入会審査も設けることにしました。勤務しているお店の情報などを確認させていただき、きちんとした実績がある方にだけ授業を行っています。
技術を伝える相手のことを考えながら、試行錯誤をして作り上げたカリキュラム
――受講資格を設けているのに、すぐに30人も生徒さんが集まるなんてすごい! それだけ画期的な内容だったんですね。授業の仕組みなども詳しく知りたいです。
開講した当初は、週に1度くらいペースで技術の要点をまとめた動画を配信して、それを参考に生徒さんが施術した写真を送ってもらい添削をする流れにしていました。生徒さんのなかでもスキルに大きな差があるため、それぞれの基礎知識に合わせた説明も必要になります。そこで問題が発生しまして……想定していた以上に添削に時間が必要になり、普段の業務を終え帰宅してから、朝方まで生徒さんたちの施術の添削を行う日々が続いたんです。
――それはまた大変そうですね。睡眠時間が十分に確保できない日々は今も続いているのでしょうか?
より効率的に生徒さんが学べる仕組みに切り替えたことで、現在はきちんと睡眠がとれる日常に戻りました。具体的には基礎と上級、2つのクラスに分けることにしたんです。基礎クラスの定員は40人、3ヶ月かけて12本の動画と補足説明を観ていただき、生徒さんからの質問に私が応えていく流れで授業を進めています。写真や動画も送っていただけるよう、会員制のネット掲示板を活用することにしました。
上級クラスは5人までの少人数制です。受講期間中は施術写真を送っていただければ、無制限で添削するシステムを取り入れています。写真や動画の撮影方法についてもカリキュラムに盛り込みました。
そのほか、施術例を観ていただくためのライブ配信も行っています。こちらは受講後のアフターフォローのため、これまで受講した方であれば過去のアーカイブも含めて永続的に閲覧できる仕組みを設けることにしました。ライブ配信中にはできる限り質問にも答えるようにしています。「卒業したらお別れ」ではなく、末永く生徒さんたちとの繋がりを大切していけたら嬉しいですね。
新しいセミナーを開講するため、念入りに準備を進めている真っ最中
――そういえば、SNSを活用するためのセミナーも準備中とおっしゃっていましたね。
そうなんです。「SNSに関する技術も教えてほしい」という生徒さんたちのご要望が多かったため、専用のセミナーを準備することにしました。しっかりと根拠のある知識や技術を伝えるために、まずはお店のスタッフに活用術を実践してもらって、その効果を確かめている段階です。アイリストだけでなく、Instagramを運用している美容業界の方であればお役に立てるような内容に仕上がっていると思います。
――YUKIさんのお話を聞いていると、トップアイコーディネーター以上の存在を目指しているように感じます。
もちろん「トップアイコーディネーターとして1番になりたい!」という漠然とした気持ちはあります。ただ、技術を磨いていくことも大切なのですが、もっと大きな部分で、さまざまな方のお役に立ちたいという気持ちもすごく強くなってきました。
インフルエンサーとして活躍ができれば、東京だけではなく、遠く離れた地域の方、海外にいる方にだって、眉の楽しさを発信できます。これまでに私が溜め込んできた知識や技術を広めていけば、同じようにインフルエンサーとして活躍できる方も増えていくはず。困難な道のりだとは思いますが、全人類に眉を楽しんでもらうために、これからも挑戦を続けていきたいと思っています。
オンラインスクールが上手くいく3つのPOINT
今回のYUKIさんからのお話をまとめると、以下の3つが重要であるようです。
1.業界全体の活性化のため、知識やスキルは独占せずに広めていく
2.根拠のある知識や技術を伝えるためには事前の検証も大切
3.効率的な仕組みを考えて、卒業後も生徒とのつながりを大切にする
オンラインスクールが軌道にのって、ある程度の時間が確保できるようになったというYUKIさん。その時間を利用して、また新しい取り組みの準備を進めているようです。次はどんな手段で「眉を楽しむ方法」を広めていくのでしょうか? アイリストとして将来を模索している方も、ぜひYUKIさんのお話を参考にしてみてくださいね。
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