毎月100名以上の髪質を改善！「Euphoria+e」根本さん式の売上成功法
「Euphoria+e（ユーフォリア・イー） 池袋60階通り店」の店長、根本和希さんは髪質改善のスペシャリスト。前編では、得意分野が見つからずに思い悩んでいた時期から脱却したエピソードなどを話してくれました。お客さまの理想を叶えるために努力を続けたことが、ご自身やお店の方向性を決定づけたというのが印象的でしたね。
後編では、お客さまの髪質改善のために体系化した「#ネモ式ストレート」をクローズアップ。SNSでの投稿術も含めて根掘り葉掘り聞いてみました！
今回お話を伺ったのは…
根本和希さん
埼玉県出身、美容学校を卒業後20歳でスタイリストデビュー。29歳には「Euphoria+e 池袋60階通り店」の店長に就任する。もともと得意分野を持たず思い悩んだ時期を経て、2019年ごろから髪質改善の分野に特化。研究を重ね「#ネモ式ストレート」という独自の技術を確立している。現在はグループ内で縮毛矯正や酸性ストレートの講師にも就任。20代後半の女性を中心に毎月100名以上の髪質改善を担当している。
根本和希さんのInstagram：＠kazuki_nemoto72
苦手だったSNSの運用も今では快調。施術後も続く改善効果を拡散中
こちらは施術前のBeforeの状態。半年前から通っているお客さまなのだそう
――根本さんのInstagramの投稿では艷やかな髪が非常に印象的なのですが、撮影技術はどこかで学んだものなのでしょうか？
綺麗に写せそうなポジションや角度は、撮影が得意なスタッフと相談しながら事前に決めていますが、基本的には店内の照明で普通に撮影しているだけです。暗い写真が撮れたときに、ちょっと明るくするくらいで動画や写真は一切加工していません。むしろ加工する技術がないんです（笑）。
――てっきり撮影用の照明などを使用しているのかと思っていました。自然に撮影しただけで、あれほど艷やかな髪に仕上がっているのですね。
艶があるように見せるだけなら、ヘアアイロンを上手にかければ十分な場合も多いです。「#ネモ式ストレート」のメリットはご自宅で再現可能なだけでなく、施術した部位は半永久的にストレートを保てるところ。ビフォー・アフターだけでは施術の信ぴょう性が低いように感じて、最近は再来店したお客さまの髪質もご紹介しています。
――なんと、そんなに長持ちするんですね。
濡れた髪の毛を放置したり、極度の乾燥状態が続いたり、手入れを怠ると再度施術が必要になる場合もありますが、基本的には２ヶ月に１回ほどのトリートメントで補うことができます。あとは半年に1度くらい根元部分のクセが出てきたら部分的な施術が必要です。そういった施術の背景も伝わるよう、Instagramの投稿を心がけています。
――さすが根本さん、施術だけでなくSNSの運用も親切丁寧です。
もともとSNSの運用は苦手でした。昔の投稿を見直すと、かなり迷走していたことが分かります。ショートやボブの投稿が多いのですが、それがウリというより、その素材しか手元になく苦し紛れにアップしているだけでした（笑）。当然フォロワーは増えず、SNSでの集客も一切できていなかったです。「#ネモ式ストレート」という得意分野ができたからこそ、Instagramでも一貫した投稿ができるようになりました。現在では、新規のお客さまのほとんどがInstagram経由でお越しいただけるようになったんです。
大切なのはお客さま一人ひとりの髪と向き合うこと。期待は絶対に裏切れない
お客さまと相談しながら一緒に理想の髪を作るため、カウンセリングを重視しているという根本さん
――Instagramの投稿を見た新規のお客さまは期待値が高そうですね。
はい。「Instagramの写真みたいにして欲しい」というご要望が多く、その期待は絶対に裏切れません。まずはカウンセリングをしっかりと行い、お客さまの理想を探ります。「乾かすだけで綺麗にまとまる髪質が良い」「できるだけ自然なストレートが良い」など、お客さまによって理想は異なり、スタートだけでなくゴールも十人十色ですから。
そのうえで、これまでお客さまがどういった施術を受けてきて、どんな薬剤の影響が髪に残っているのかを知るのが重要です。ケースバイケースで使用可能な薬剤は大きく変わるため、つねに細心の注意を払っています。
――例えば酸性ストレートは髪に優しく汎用性が高いイメージですが、注意点はあるのですか？
たしかに髪へのダメージが少ない施術ではありますが、安易に判断するのは危険です。髪の状態によっては、強めの薬剤を使用したほうが改善効果が高い場合もあります。トリートメント、縮毛矯正、アイロンのかけ方まで、すべての施術を髪質に合わせてオールインワンで考える必要があるんです。
――髪質改善って奥が深いんですね。
少し大げさかもしれませんが、自分の感覚的には、髪を治療する病院の先生としてカウンセリングしています。だからこそ、濡れるとうねりが出やすいタイプに合わせた薬、逆に濡れている状態だとストレートになる場合の薬など、幅広い髪質に合わせた処方箋を用意しているんです。
酸性ストレートのご予約をいただいていても、トリートメントを施すだけで美しい艶が出る場合もありますし、ダメージが根深い場合は髪の体力回復を優先させることもあります。お客さまが抱えている髪に関するお悩みは、すぐに解消できるものばかりではありませんので、数ヶ月単位でのご提案も少なくありません。
ブラッシュアップを続けた教科書は現在50ページ。今後も進化は続く！
髪の潤いをキープするため保湿の大切さを語る根本さん
――想像していた以上に「#ネモ式ストレート」は複雑ですね。髪質改善や酸性ストレートの講師としては、どのような教育を行なっているのでしょう？
現在、自作の教科書は50ページぐらいになっています。髪質に合わせた薬剤の表なども作って、誰でも「#ネモ式ストレート」が扱えるような環境を整えてきました。講師としては3回コースの授業を組み立て、系列店のスタッフに教えています。これまでストレートはあまり重要視はされていませんでしたが、最近は髪質改善の需要が高まり、専門知識を吸収したいというスタイリストも増えきたんです。自分の指導力も磨いて、ゆくゆくは「#ネモ式ストレート」の理論をオンラインサロンなどでも広めたいと思っています。
――根本さんの講師としての活躍も楽しみです。技術者としての今後の展望についてもぜひ教えてください。
お客さまにご満足いただくことは大前提なのですが、自分自身の要求レベルも段々と高まってきました。具体的には、リピーターのお客さまにご来店いただいた時「めっちゃ綺麗な髪！」と、こちらが感動できるくらい髪質を改善したいと常々考えています。しかもお客さまは「朝起きて、そのまま来ちゃいました」なんて状況が理想です。現実は予想よりもダメージが蓄積していたり、乾燥していたり、まだまだ課題はあります。
365日のうち、私がお客さまの髪を改善できる機会は5日ほど。残りの360日も最高の状態をキープして、お客さまが幸せな気持ちで過ごせるように。「根本に施術してもらったときは良かったけど」なんて言われないように、お客さまの365日に責任を持ち続けていきたいと思っています！
髪質改善へとお客さまを導くための3つの提案
今回の根本和希さんから伺ったエピソードをまとめると、以下の3つの要素が重要であることが分かりました。
1.自宅で再現可能な施術が大前提。２ヶ月に一度のトリートメントで手助けする
2.髪質も理想も十人十色。お客さまに合わせてオールインワンでご提案
3.目標は最高の髪を末永くキープすること。髪質改善の探求は終わらない
髪に関するすべてをコーディネートできるくらい、お客さまにとってパーソナルな存在になりたいと話していた根本さん。髪質改善についての溢れんばかりの情熱がひしひしと伝わってきました。この熱い思いと「#ネモ式ストレート」が全国に広まる日も、そう遠くはなさそうです。髪質改善に興味を持つ方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください！
