イエスマンに本当の喜びは生み出せない。お客様と正直に向き合うことが満足度を高める「Noble by PROGRESS 白金台店」秋吉里南さん

全国各地に約24店舗のヘアサロンを展開する「PROGRESS」。東京・白金台にある「Noble by PROGRESS 白金台店」は、ネイル・アイ併設のトータルビューティサロンです。

そこでカラーリストとして活躍しているのが、入社5年目の秋吉里南さん。前編では、秋吉さんの学生時代も交えて、スタイリストからカラーリストへ転向した経緯やアシスタント時代の様子を伺いました。

後編では、カラーリストとしてデビュー後に感じたことや、施術のなかで大切にしていることについて伺います。

「自分の好きなこと」を軸にカラーリストの道を選び、現在はトップカラーリストとして活躍している秋吉さん。ある施術で悔しい思いを経験して以降、お客様には正直に話すことを大切にしており、それが満足度につながっているといいます。

今回、お話を伺ったのは…

「Noble by PROGRESS 白金台店」トップカラーリスト

秋吉里南さん

佐賀県出身。ハリウッドワールド美容専門学校を卒業後、2021年に「PROGRESS」へ入社。5年目の現在は、「Noble by PROGRESS 白金台店」でトップカラーリストを務める。

人によってイメージが異なるからこそ、カラーは視覚と言語で擦り合わせる

カラーリストとして働き始めてから楽しいことばかりだと話す秋吉さん

――カラーリストとしてデビューされてからの日々はいかがでしたか?

好きなことを選んだので、毎日が楽しいです。お客様の髪にカラーを入れるたびに新しい発見がありますし、自分の提案で喜んでいただける瞬間がやりがいにつながっています。

――これまで大変だと感じた場面はありましたか?

ほとんどありませんね。技術練習なども、カラーリストという好きな仕事を続けていくために必要なことだと思っているので、マイナスな感情はあまり湧きません。自然と「もっと上手くなりたい」という気持ちで取り組めています。

――お客様のヘアをデザインするうえで、秋吉さんなりのこだわりは何ですか。

その場のカラーだけでなく、お客様が将来的に染めるカラーまで見据えた提案を心掛けています。

たとえば、今回は青系のカラーを希望されている場合、次回以降に赤系のカラーへ変えることが難しくなる、といったデメリットをあらかじめ丁寧にお伝えします。そうすることで、お客様が「思っていたのと違った」と後悔するリスクを減らし、満足度の高いカラー履歴を重ねていけると考えています。

――カウンセリングが重要かと思いますが、どのような意識をされていますか?

お客様の希望を、できるだけ具体的なイメージに落とし込むことを大切にしています。

「コーラルレッド」などと明確に染めたいカラーが決まっている方もいらっしゃいますが、「赤」、「青」など抽象的なイメージをお持ちの方が多い。けれど、色は同じ言葉でも人によって思い浮かべる印象が異なります。

そのため、カラーパレットやスケールを使いながら視覚的に共有し、言語でも丁寧に確認を重ねることで、イメージのズレが起きないように心掛けています。

すべてにイエスと答えるのが正解ではないと気づいた

入店から退店まで一貫して担当することを大切にしているという秋吉さん

――現在はトップカラーリストを務めていますが、秋吉さんが施術で心掛けていることは?

お客様に対して、正直にお話しすることです。

デビュー当初は、お客様を喜ばせたいという気持ちが先行して、どんなオーダーに対してもできると答えてしまう、いわゆるイエスマンでした。

――熱意があって素敵にも感じますが……。

そうですね。ただ、ある施術でお客様のご要望通りのカラーに仕上げられなかったことがありました。お客様は「イメージの色に近いから大丈夫」と喜んでくださったのですが、私自身は納得できず、とても悔しかったんです。

その経験から、お客様を本当に喜ばせるためには、すべてにイエスと答えるのが正解ではないと気づきました。

髪の履歴や髪質を踏まえたうえで、そのカラーが本当に実現できるのかを判断し、できること、できないことを正直に伝える。それが結果的に、お客様の満足度にもつながると考えています。

――正直に話すことが大切なんですね。

はい。あとは、お客様の満足度につながることとして、入店から退店まで一貫して私が担当することを大切にしています。

体力的な面だけを考えれば、シャンプーなどをアシスタントに任せた方が少し休めます。ただ、それ以上に、すべてを自分で担当することで得られるメリットの方が大きいと感じていて。

――具体的にどんなメリットが?

担当者が変わらないことで、お客様に安心感や満足感を持っていただけますし、シャンプー中の何気ない会話を通して距離を縮めることもできます。また、施術全体の流れを把握できるので、スピードや仕上がりの質を自分でコントロールできる点も大きいですね。

――そうなんですね。

もちろん、単純にお客様とたくさん関わりたいという気持ちもあります。

「好きなことをやること」が私にとっての仕事

カラーリストは、趣味の延長という感覚だからこそ楽しく続けられているという秋吉さん

――キャリアアップのために取り組んできたことは何ですか?

特別に「キャリアアップのため」と意識して取り組んだことはありませんが、幅広いスキルを習得してきたことが、結果的に集客やキャリアアップにつながったと感じています。

――幅広いスキルとは?

「Noble by PROGRESS 白金台店」はトータルビューティサロンなので、希望すればアシスタント時代にさまざまなスキルを学べます。そのなかで私は、カラーリストに必要な技術に加えて、シャンプーやスパの技術も積極的に学んできました。

その結果、カラーだけでなくスパやシャンプーも含めたメニュー提案ができるようになり、集客の幅を広げることができています。実際に月に2回、異なるメニューを目的に来店してくださるお客様もいらっしゃいます。

――今後の目標は?

指名のお客様を、さらに増やしていきたいと考えています。新規でご来店いただいた方に施術を通して「この人にまたお願いしたい」、「上手だな」と感じていただける存在になることが目標です。

そのために、カラーはもちろん、シャンプーやスパも含めて、これまでと変わらず1つひとつの技術を丁寧に磨き続けていきたいですね。

――秋吉さんにとって、「働く」とは?

カラーリストを選んだ軸と同じで、「好きなことをやること」だと思っています。

私にとってカラーリストは、仕事というより、趣味の延長という感覚で、ストレスを感じる場面がほとんどありません。好きなことだからこそ、ここまで前向きに続けられていると思っています。さらにお客様の反応を見て、やりがいも感じられる。こんな働き方ができているのは、ありがたいことだと感じています。


インタビュー中、今の仕事では苦しさやストレスを感じないと、一貫して話していた秋吉さん。いわゆる「天職」のような働き方にたどり着けた背景には、「好き」を軸に、早い段階で決断してきた姿勢があると感じました。また、「好き」がモチベーションの源泉になっているからこそ、努力に対して時間や労力を惜しまず向き合える。その積み重ねが、現在の活躍につながっているのだと印象に残りました。


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Noble by PROGRESS 白金台店
住所:東京都港区白金台3-16-8 クレール白金台 2F
TEL:03-6408-9302

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