顧客ゼロからのスタート。状況を変えたのは集客サイトの写真「yuk」・関根舞子さん

東京でキャリアを積みながらも、京都で独立し、夫婦サロン「yuk」を開いたという関根舞子さん。前編では、前編では京都で独立しようと思ったきっかけや、独立後の変化、夫婦経営のメリットについて伺いました。

後編では開業したばかりの頃は集客で苦労したこともあるという関根さんに、どのようにして人気のサロンに成長させたのかを伺います。集客サイトの営業さんから「写真が格好良すぎる」というアドバイスを受けて写真を変更したことが大きな転機になったと関根さん。また美容師を絶対に辞めたくないという関根さんに、美容師として心がけていることもお聞きしました。

今回、お話を伺ったのは…

関根舞子さん

美容師
東京「Of hair表参道」で17年の経験を積む。夫婦で独立の夢を叶えるため、2021年10月、京都に「yuk」をオープン。デザイン性の高いヘアスタイルや、丁寧なカウンセリングにより、開業から1年で予約の取りづらい人気のサロンに。5歳と3歳のふたりの子どもを育てる母でもある。

集客サイトの写真の雰囲気を変えることで、急激に集客数アップ

集客サイトの写真を、アットホームな雰囲気にしたことが転機になったと関根さん

――京都でお店を開いて最初は集客で苦労をされたとのことですが、どのようにして軌道にのせたのでしょうか?

大きな転機になったのが、集客サイトの写真を変更したことでした。元々、京都で開業すれば顧客ゼロからのスタートになるので、「最初は苦労するだろうけど、2、3年は焦らずいこう」と夫とは話していて。自分たちなりにインスタや集客サイトのブログ更新などSNSの発信を続けていました。でもこれがなかなか結果につながらなくて、2、3カ月と過ぎていくうちに段々と焦る気持ちも出てきて…(笑)。そこで集客サイトの営業さんにアドバイスを求めたら、「写真が格好良すぎると思います」という指摘を受けたんです

――格好良すぎる…⁉ 格好いいのはメリットのように感じますが…。

そのとき営業の方から言われたのが、「表参道で働いていたことや、東京から帰ってきてお店を経営している時点でかなり敷居が高いと思われてしまいますし、おしゃれな人でないと入れない店のように見えてしまうと思います。夫婦で働いていることや、アットホーム感が伝わる写真に変更した方がいいですよ」ということでした。

自分たちがターゲットにしたい層をおしゃれな人に絞るのであれば問題はないと思うのですが、私たちとしてはそんな風にしているつもりはなくて、美容について悩んでいるいろんな方に来ていただいてもっと美容を楽しんでもらいたい気持ちがありました。つまり写真とターゲット層が合っていなかったんだと思います。スタイリッシュでとがった写真をなるべくやめて、お店のなかにある雑貨の写真や、柔らかい表情の夫婦の写真などに変えていったら集客サイトの閲覧数が急激に伸びて、そこから集客につながっていきました。

丁寧なカウンセリングで信頼をつかむ

デザイン性の高さと丁寧なカウンセリングが「yuk」の魅力

――予約が取りにくくなってきたということは、リピーターの方が増えてきたからかと思います。どんな点を評価されていると思いますか?

私たちとしては当たり前にやっていることなのですが、お客さまからの反応で多いのが、「こんなに丁寧にカウンセリングをしてもらったことがない」という声です。お客さまの髪の現状や、仕上がりイメージなど時間をかけて共有するようにしているので、それを評価していただいているのかもしれません。

あとは、元々ヘアメイクの仕事もやっていたので、メイクのメニューでご予約いただく方もいらっしゃって。自分でどうメイクをしたらいいか分からなかったけど、プロに頼んでメイクの仕方が分かったと喜んでいただけることもあります。私としてもとてもうれしく、やりがいを感じる瞬間ですね。

――美容師として心がけてきたことはどんなことでしょうか?

お客さまが美容を通してきれいになることを楽しんでもらい、絶対笑顔になって帰ってもらいたいという気持ちで毎日お客さまに向き合っています。そのためには技術をきちんと提供することはもちろん、私自身が楽しんで、自然体で仕事をすることが大事だなと思っています。そういう空気を通して、お客さまはリラックスしたり、癒しを感じたりしてくださると思うので。

お客さまをきれいにし、笑顔にする美容師の仕事を続けていきたい

美容を通してお客さまを笑顔にできるこの仕事が大好きだという関根さん

――今後も美容師の仕事を続けていきたいと思いますか?

そうですね。27歳くらいのときに、自分には美容師の仕事しかない、もう絶対に辞めないと思ったんです。そのきっかけとなったのが、一度ヘアメイクの道に進もうとしたことでした。私は元々資生堂の美容学校に通っていて、美容師になって2年目くらいのときにヘアメイクの道に進みたくなり、美容師を辞めようと思っていたんです。それでメイクのスクーリングに通ったり、芸能の現場でヘアメイクのアシスタントを経験させていただいたことがあって。でもそのときに気付いたのが美容で悩んでいる一般の方をきれいにして喜んでもらう方が、私にとっては幸せなことで楽しいということだったんです。それ以来自分には美容師の仕事しかないと思い、これからもずっと続けていこうと決意しました。

1年でお店が軌道にのってきたので、これからも目の前のお客さまをきれいにして、美容を楽しんでもらえるように、仕事をしていきたいなと思っています。


「yuk」が一年で人気サロンとなった3つの理由

1.集客サイトの写真をアットホームな雰囲気のものに変えた

2.丁寧なカウンセリングで、信頼をつかんだ

3.美容を通してお客さまに笑顔になってほしいという気持ちで、日々仕事に取り組んでいる

柔らかな口調で、「yuk」開業について、子育てと仕事の両立、美容師の仕事に対する思いなどを話してくれた関根さん。その言葉の端々に、お客さまをきれいにすることを心から楽しんでいる関根さんの思いが感じられました。美容師として独立したい方、長く仕事を続けたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。

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Salon Data

yuk
住所:京都市中京区三坊大宮町150-7
電話:075-285-1203
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