名前が変わったら美容師免許の名前変更は必要?手続きのしかたを紹介

結婚や家庭の事情などで名前変更をしたり、都合で本籍が変わったりする人もいます。美容師免許を持っている場合、変更の手続きを行わなければならないのでしょうか。変更時の申請や、免許再発行に関する手続きの内容・手順を知りましょう。

また、手続きを行うときの注意点や、そのほかに申請が必要なケースについても解説します。業務に支障が出ないよう、自分の事情に合った手続きを速やかに行うことが重要です。もしものときは、ぜひ参考にしてください。


名前が変わったときは美容師名簿の名前変更が必要!免許の変更は必須ではない

美容師の氏名が変わった場合、美容師名簿に登録されている名前を変更する手続きが必要です。また、引っ越しなどで本籍地が変わったときにも、決められた手続きを行わなければなりません。

なお、美容師名簿の名前変更のみ行って免許証は書き換えをせず、旧姓などのまま免許証を使用することも可能です。

美容師免許に旧姓の併記ができるようになった

「女性活躍加速のための重点方針2016」によって、旧姓を通称として使用できるように政府が必要な取り組みを進めており、結婚などによって苗字を変更した場合など、美容師免許証に旧姓を併記できるようになりました。

ただし、旧姓を併記した免許証が必要な場合は、美容師免許の再交付をしてもらうために、所定の手続きが必要です。

美容師の名簿や免許証の名前を変更する手続きのしかた

ここからは、美容師の名簿訂正 ・ 免許証書換えの手続きのしかたを説明していきます。

名簿訂正 ・ 免許証書換え交付申請書を印刷して記入

理容師美容師試験研修センターのホームページに、名簿訂正 ・ 免許証書換え交付申請書の様式があります。印刷して記入しましょう。免許証の再交付が必要か否かや、旧姓併記をするかなどで書き方が変わるため、記入見本を参考にし、説明を読みながら書くとよいです。

なお、申請書類は理容師と美容師の場合で別の様式なので、誤って違う書類を使わないように注意してください。

戸籍抄本を発行してもらう

申請には、戸籍抄本(戸籍謄本)もしくは本籍が記載された住民票(いずれも発行から6ヵ月以内)が必要です。市区町村の役所で発行してもらい、申請書類に同封しましょう。

旧姓を併記する場合

旧姓を併記してもらう場合は、旧姓が書かれた戸籍抄本や住民票もあわせて用意しなければなりません。必要に応じて準備してください。

手数料を振り込み、収入印紙を用意する

名前や本籍の変更による美容師免許の再発行には、3,750円の手数料がかかります。ゆうちょ銀行で払い込む必要があり、払い込みの証明として、受領証や利用明細票を申請書の裏面に貼って提出しなければなりません。

ただし、元の免許証をそのまま利用する際は手数料は不要です。また、名簿の登録免許税として、1,000円分の収入印紙を用意し、申請書の表(所定の位置)に貼りましょう。

送付用の封筒を用意し必要な書類を同封する

申請書や旧免許証など、必要書類をすべて封筒に入れます。書類は表を外側にして、折りたたんで入れてOKです。なお、再交付してもらわず元の免許証をそのまま利用する際は、免許証の原本は同封せず、表と裏のコピーを取って同封しましょう。

また、申請時にもし免許証を紛失している場合は、名簿訂正の申請と再交付申請を同時に行う必要があります。

郵便局から送付する

申請書類一式を送付する際は、郵便局から簡易書留で理容師美容師試験研修センターに送ります。送付先はそれぞれの申請書類ページに記載されているので、間違いのないように記入しましょう。

簡易書留の場合、郵便局のホームページから届いたかどうかを確認することができるので、お問い合わせ番号を控えておくことも大切です。

再発行された免許証を受け取る

免許証の再交付を申請した場合は、申請書が理容師美容師試験研修センターに到着してから2~4週間ほどで新しい免許証が簡易書留で届くので、受け取りましょう。

いつ発行されるかなどの連絡はなく、配達時に留守だった場合は不在通知が入るので、保管期限内に管轄の郵便局に連絡して受け取ることが必要です。

万が一期限内に受け取れなかった場合、新しい美容師免許は理容師美容師試験研修センターに返送されるので、再送してもらわなければなりません。その場合の郵送料は、申請者側の負担になります。


美容師免許を再交付するときの注意点

ここでは、美容師免許を再交付してもらう手続きにおいて気をつけたい点を紹介します。

現住所と本籍地が違う場合がある

本籍地とは戸籍が保存されている場所のことですが、普段あまり必要でないため、認識できていない人もいます。しかし、現在住んでいる場所(住民票がある場所)と違うことがあるため、住民票などで確認する必要があることに注意しましょう。

再発行には2~4週間かかってしまう

美容師免許の再発行には、申請から2~4週間かかります。そのため、余裕を持って申請することが大切です。また、もし書類に不備があっても理容師美容師試験研修センター側からは連絡が来ないため、届くのが遅いときは自分から連絡して確認する必要があります。

古い免許証は返納する必要がある

免許証を再発行してもらう際、もともと手元にあった免許証は必要ないからと捨ててしまうのではなく、申請書に同封して返納しなければなりません。

また、免許証を紛失していた場合でも、再発行してもらった後にもし見つかったら、発見から5日以内に返納することが必要です。

その他に手続きが必要なケース

美容師免許は常に持ち歩くものではないので、失くしてしまうことも十分考えられます。紛失した場合も、失くしたままにしておくのではなく、再発行が必要です。そのほか、外国で使用するために、美容師免許の英訳の手続きをすることもできます。

また、美容師の死亡や失踪などの場合、手続きは必須ではありませんが、必要に応じて美容師名簿から登録を削除することも可能です。それぞれ所定の手続き方法があるので、下記のページを参考にして申請を行ってください。

美容師免許はどんなときに必要?再発行が必要なときの手続きのしかたについても紹介

名前や本籍地が変わったら美容師名簿の訂正をしよう

名前変更や本籍地変更の際には、美容師名簿の書き換えを申請しなければならないことがわかりました。美容師免許は旧姓のまま使用し続けることもできますし、旧姓を併記したものを再交付してもらって使うこともできます。

美容師免許の名前変更や再発行の手続きには時間がかかるため、変更があったら早めに申請することが大切です。申請時の注意点もよくチェックして、不備のないようにスムーズに手続きを済ませましょう。

引用元
公益財団法人理容師美容師試験研修センター|免許に関する申請手続きについて
公益財団法人理容師美容師試験研修センター|名簿訂正・免許証(免許証明書)書換え交付申請書
厚生労働省|クリーニング業法施行規則等の一部を改正する省令の施行等について〔理容師法・美容師法等〕(◆令和02年12月08日生食発第1208001号)
公益財団法人理容師美容師試験研修センター|名簿訂正・免許証(免許証明書)書換え交付申請書
公益財団法人理容師美容師試験研修センター|名簿訂正/免許証再交付申請書


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