日本化粧品検定1級を徹底解説!おすすめの勉強方法を併せて紹介
美容関係者や、美容に関心の高い人に認知度の高い「日本化粧品検定」ですが、今回は1級に特化した内容を紹介します。
日本化粧品検定1級の資格の概要や、受験までのフロー、おすすめの勉強方法などを詳しく解説しますので、日本化粧品検定1級の受験を考えている人は参考にしてくださいね。
日本化粧品検定1級とはどんな資格なの?
日本化粧品検定1級とはどんな資格なのか、資格の概要と併せて合格率や出題範囲について紹介します。
化粧品の専門家を目指した公的資格
日本化粧品検定は、文部科学省の後援を受けた公的資格です。なかでも1級は、最もレベルの高い「化粧品の専門家を目指す」資格とされています。
1級を取得すると、化粧品の成分表示が解読できるようになり、日常の化粧品選びや接客などに活かすことができます。
また、美容に関する幅広い分野の知識を得ることで、専門家としての活動も可能です。
日本化粧品検定は、2013年に第1回が開催され、受験者数はのべ116万人を突破しました。受験者の4割以上は美容関係者で、美容業界への就職を目指す学生や、美容に関心のある主婦層なども受験しています。
2020年開催の「化粧品開発展」で行ったアンケート調査では89%の認知度で、美容業界で多くの人に知られている資格です。
合格率と出題範囲
2022年11月に開催された日本化粧品検定1級の試験の合格率は、67.7%でした。1級の試験は、2級・3級にくらべて、より広く深い知識が求められるため、ほかの級よりも難易度は上がります。
出題範囲は、2級・3級の試験範囲も含まれます。
さらに、化粧品の成分や効能を読み解く化粧品科学、ボディ・ネイル・オーラル・ヘアなどの構造や、それぞれのトラブルとケアの方法、香りやサプリメントの基礎知識、化粧品に関する法律やPR表示のルール、安全性を保つために必要なことなどが問われます。
試験は公式テキストをもとに出題されますが、出題される分野が2級・3級よりも広くなるため、より専門的な知識の習得が必要です。
より具体的な出題範囲は、日本化粧品検定のサイトに掲載されています。
日本化粧品検定1級試験の受験までの流れと試験概要
日本化粧品検定1級と2級の試験は年に2回、5月と11月に実施されています。ここからは受験までの流れと試験概要について紹介します。
受験までの流れ
日本化粧品検定1級の試験を受験するためには、日本化粧品検定公式サイトから申し込みが必要です。クレジットカードか銀行振り込みで、受験料を支払ってください。
申し込み後の変更やキャンセル、払い戻しは一切できないため注意が必要です。
試験の約2週間前に、申し込み時に記載した住所に受験票が届きます。受験票が届かない場合は、未着問い合わせ期間内にかならず問い合わせてください。
試験当日は、受験票に書かれてある試験会場で受験することができます。
受験には以下のものが必要です。
①受験票
②顔写真付きの本人確認書類
③えんぴつ(またはシャープペンシル)・消しゴム
④腕時計
ボールペンや、消せるボールペンは使用できません。また、スマートウォッチの持ち込みも不可とされています。腕時計は必須ではありませんが、試験会場によっては時計がないところもあるため、持っておくことが推奨されています。
試験概要|受験資格・試験方式・試験時間・合格ライン・受験料
受験資格は、年齢・男女問わず、美容に関心のある人は誰でも受験できます。2級・1級を併願することも可能です。その場合は、同日受験となりますので、それぞれの試験開始時間を確認しておきましょう。
試験方式はマークシート方式で、60問出題されます。解答時間は60分で、問題の難易度によって合格ラインは若干異なりますが、70%前後の正答率とされ、およそ42問以上正解すれば合格です。
受験料は13,200円で、2級と併願する場合は、2級の受験料が別途6,600円必要となります。
試験に向けたおすすめの勉強方法
試験に向けた勉強方法は2つです。1つは独学で勉強する方法、もう1つは通信講座やスクールを受講する方法があります。ここではおもに、独学で勉強する場合におすすめの勉強方法を詳しく解説します。
日本化粧品検定1級は、2級・3級にくらべると難易度は高いものです。専門的な知識や、幅広い分野の知識を問われる内容ですから、試験に向けた勉強は欠かせません。
美容の基本的な知識がある人で1~2ヶ月程度、美容知識が全くない人は3ヶ月程度の勉強時間が必要になるため、計画的に取り組みましょう。
公式の対策テキストと問題集を購入する
試験は公式テキストの内容から出題されます。まずは、『化粧品検定1級対策テキスト』と『化粧品検定1級対策問題集』を購入しましょう。試験は、2級・3級の範囲も出題されるので注意してください。
テキストは、日本化粧品検定の公式サイトで販売されています。また、書店やインターネット通販サイトなどでも購入することが可能です。
問題集は、公式サイト限定で販売されています。書店やインターネット通販サイトなどでは、購入することができません。
中古などがインターネット市場に出回っていることもありますが、2020年12月に内容がリニューアルされているため、古いものを買わないよう注意しましょう。
インプット(テキストを読む)とアウトプット(問題集を解く)を繰り返す
知識を習得するためには、インプットとアウトプットを繰り返しおこなう反復学習が有効です。
日本化粧品検定では、公式教材が用意されており、試験範囲も公式テキストの内容から出題されます。テキストを読み、問題集を解くという、「インプットとアウトプットを繰り返しおこなう」ことが基本の勉強方法です。
問題集で分からなかったところに印をつける
問題集で分からなかったところや、間違えた問題には、印をつけましょう。印は、「全く分からなかった」「勘違いしていた」「なんとなく正解した」といった理解度に合わせて色やマークを変えておくと、見返すときに役立ちます。
はじめのうちは、テキストを読んでいても、問題集を解いてみると分からないことが多いはずです。解答を見たり、解説を読むだけではなく、印をつけることで復習するときに役立ちます。
テキストや問題集は1章ごとにテーマが区切られているので、1章ずつ解き、解答と解説を確認してから印をつけるとよいでしょう。
問題集で出題された部分とテキストを照らし合わせ印をつける
問題集で出題された部分と、テキストを照らし合わせ、テキストに印をつけたり、下線を引いたりしましょう。問題集で出題された内容が該当するところを、テキストでおさえておくことで、出題傾向をつかみやすくなります。
テキストは、重要な内容や単語がオレンジ色の文字で書かれてあり、赤シートで隠して勉強できるようになっています。しかし、必ずしもオレンジ色で書かれた単語や内容だけが問われるわけではありません。
問題集とテキストとを照らし合わせることで、オレンジ色の文字以外(黒字で表記されている箇所)の出題されている内容もインプットできます。
通信講座やスクールを受講する
試験勉強のため、通信講座やスクールを受講する方法もあります。対策講座がおこなえる認定スクールが全国にあり、自宅で受講できる通信講座も用意されています。
化粧品だけでなく、美容に関わる知識や技術を習得したい人は、試験対策講座を導入したスクールの受講もおすすめです。
認定スクールについては、日本化粧品検定のホームページから検索できます。
日本化粧品検定特級コスメコンシェルジュが目指せる
1級取得後、日本化粧品検定協会に入会し、認定プログラムの受講と課題の提出によってコスメコンシェルジュの資格が取得できます。
コスメコンシェルジュとは、肌の性質や好み・悩みに合わせた化粧品選びの専門家のことです。
資格を取得すると、自身の化粧品選びに役立つだけでなく、お客様に合った化粧品の提案や的確なアドバイスができるようになります。知識の幅も広いため、販売や施術、情報の発信など、活躍の場をさらに増やせることが期待できます。
化粧品選びの専門家として信頼度アップ
コスメコンシェルジュは化粧品選びの専門家として、信頼度がアップします。なぜなら、化粧品の成分表示を読み解き、特徴を理解できるので、肌の悩みやメイクの要望など、化粧品に関することは、どんなことでも応えられるようになるからです。
活動の協力が得られる
コスメコンシェルジュになると、活動に役立つ協力が得られます。たとえば、コスメコンシェルジュの認定証やバッジがもらえるほか、ロゴの使用許可も得られ、自身で活動する場合に役立てられるでしょう。
ほかにも、資格取得者限定のサービスに登録することで、コスメコンシェルジュを必要とする企業とマッチングしてもらうことも可能です。
企業とマッチングすることによって、メディアへの出演やTV・雑誌などの美容企画、美容ライターとして執筆業務などの依頼を受けることができます。
化粧品や美容のプロとして誇れる資格!生活やキャリアアップに役立つよう日本化粧品検定1級の合格を目指そう
日本化粧品検定1級は美容業界での認知度が高く、化粧品や美容に関する正しい知識を持っているプロとして誇れる資格です。自身の化粧品の見直しに役立ったり、友達や家族にアドバイスすることができるようになり、自信にもつながります。
また、科学的根拠に基づいた幅広い分野の専門的な知識を持っていることで、美容にかかわるさまざまな職種に活かすことができるでしょう。とくに、美容業界で働きたい人なら持っていて損のない資格です。
日常生活やキャリアアップに役立つよう、日本化粧品検定1級の合格を目指しましょう。
引用元
日本化粧品検定:日本化粧品検定とは
日本化粧品検定:受験案内・実施要項
日本化粧品検定:対策講座
日本化粧品検定:日本化粧品検定特級 コスメコンシェルジュ