美容師になるには?4つのルートと美容師免許が活かせる仕事、未経験で就職するおすすめの方法を紹介

美容師を目指すタイミングは、人それぞれです。高校卒業後に美容専門学校に行く人が多い一方で、社会人として働きながら美容師への夢をあきらめきれずにチャレンジする人や、中学生から一途に美容師を目指す人も。

これから美容師を目指す方に向けて、美容師になるためのルートや方法、必要な期間、美容師国家試験の概要などについて詳しく解説していきます。未経験で美容室の求人を見つけるおすすめの方法も紹介するので、是非最後までご覧ください。

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美容師になるにはどうすればいいの?

美容師は、ヘアカットやカラー・パーマ・ヘアブロウ・ヘアケアなどの施術をしてお客様に美しくなってもらう、やりがいのあるお仕事です。メイクやネイル、着付けなどをする場合もあるので、とくにファッションに興味のある方は、美容師に憧れるかもしれません。

「美容師になりたい」と思ったら、どんな進路を進めばよいのでしょうか。中学生や高校生、社会人から最短で美容師を目指せるルートについてご紹介します。

美容師になるには専門の勉強と国家試験の合格が必要!

美容師は「美容師法」という法律に定められた国家資格で、美容師国家試験に合格して美容師免許をとった人だけが「美容師」として働けます。

ヘアサロンで働いている人のなかには、美容師学校に通いながら働いている、まだ国家試験に合格していない人もいますが、美容師免許の取得まではヘアカットやカラー、パーマなどはできません。

美容師国家試験の受験資格とは?

国家試験は誰でも受けられるものではなく、指定のカリキュラムを修了しているという受験資格が決められています。美容師の国家試験を受験するための主なルートは次の3つです。

・高校卒業後、美容専門学校で2年以上のカリキュラムを修める
・中学卒業後、美容高等専修学校や美容専門学校の高等課程で3年間のカリキュラムを修める
・専門学校の通信課程で3年間のカリキュラムを修める

これから美容師の資格取得を目指す場合、最短でも2年以上の月日がかかることになります。

美容学校の種類や修了に必要な期間とは

美容師免許取得に必須の美容専門学校にはいくつかの種類やコースがあり、どのコースを選ぶかや学校によっても修了までの期間が変わることがあります。

詳しく見ていきましょう。

関連記事
美容専門学校の選び方を徹底解説!学校別の将来性や特徴とは?

昼間課程・夜間課程・通信課程・高等専修学校の4つ

専門学校は昼間・夜間課程と通信課程の3つのコースがあり、学校によって昼間・夜間のみだったり通信課程があったりとそれぞれに特徴があります。基本的には高校を卒業していることが条件ですが、中学生が最短ルートを目指す場合は、高卒資格も同時にとれる高等専修学校に入るのがおすすめです。

昼間・夜間課程は2年以上、通信課程は3年以上の修得が法律で義務付けられています。

引用元
厚生労働省:理容師・美容師免許の取得まで
厚生労働省:美容師養成施設における中学校卒業者等に対する講習の基準等の運用について

中学生がこれから最短で目指せるルートはどれ?

美容師国家試験の受験資格には、高等学校を卒業の要件はありません。高校を卒業していなくても、美容師の夢を叶えられます。ただしその場合、以下のような規定があることに注意が必要です。

「美容師養成施設における中学校卒業者等に対する講習の基準等」(平成20年厚生労働省告示第46号)で定める講習の課程を修了し、かつ、美容師になるのに必要な知識及び技能を修得したものは、美容師試験を受験することができること。

中学校から知っておきたい美容師を目指すための主なルートと、最短で美容師になれるルートをご紹介します。

1. 高等専修学校へ進学して学ぶ|最短

中学生が最短で美容師を目指せるルートに、美容高等専修学校や美容専門学校の高等課程があります。多くの美容専門学校は高校卒業を入学条件にしていますが、美容高等専修学校や美容専門学校の高等課程は、中学卒業後に入学可能です。

たとえば、東京町田市の町田美容専門学校の高等課程では、3年間のカリキュラムを終えて卒業するときには、美容師国家試験の受験資格が手に入るだけでなく、高等学校の卒業もできます。学校の進路相談や親を説得する際に話すと安心してもらえるでしょう。

美容師の高等専修学校については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
美容師を目指せる高校とは? 高等課程のある専門学校と通信制高校を紹介

引用元
学校法人 榎本学園 町田美容専門学校 高等課程

2. 専門学校の通信課程で学ぶ|最短

美容高等専修学校や美容専門学校の高等科が家から遠く通えない方には通信課程を利用する方法もあります。

やはり中学校卒業見込みで出願できるので、中学卒業後の進路として考えることも可能です。3年間のカリキュラムは、通信講座とレポート提出による学科と実技を学ぶスクーリングで構成されています。

たとえば、東京渋谷区の山野美容専門学校には4月と10月に入学でき、高校に通いながらの通学も可能です。スクーリングも通いやすい土曜日や、春と夏の長期休暇、夜間のいずれかを選べます。

引用元
学校法人 山野学苑山野美容専門学校:通信課程募集要項

3. 高校を卒業して専門学校へ進学して学ぶ

一般的な美容師専門学校は、高校卒業が入学資格になっており、高校卒業後に2年または3年のカリキュラムを修了して美容師の国家試験を受けます。

たとえば、東京新宿区の日本美容専門学校には、2年間通学して、国家試験受験資格と選択した専門技術も習得できる昼間部に加えて、同じカリキュラムの夜間部があります。

また、毎日の通学が困難な場合は、3年かけて国家試験受験資格がもらえる通信科の選択も可能。通信科のスクーリングは夜間に開講されますので、ヘアサロンで働きながら受講もできます。

引用元
日本美容専門学校

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美容師に向いているのはどんな人?求められる人物像

美容師は、資格をとったというだけでは務まりません。改めて美容師に向いている人の特徴や、求められる人物像について整理しておきましょう。

関連記事
美容師の仕事にはどんな魅力がある?やりがいを感じることや美容師に向いている人についても紹介

オシャレが好きな人

ヘアスタイルはその時代によって求められるものが変わるため、流行に敏感で自分自身がオシャレに興味がある人におすすめです。

トレンドの髪形はファッションとも密接に関係しているため、ファッションセンスも求められます。センスは興味を持ってより多くの情報に触れることで磨かれることから、ファッションやメイクに興味がある人は、おのずとトレンドをキャッチして時代の流れに合ったヘアスタイルを提案できるでしょう。

人を美しくすることに喜びを感じられる人

美容師は「パーマや化粧などの方法で容姿を美しくする仕事」と定義づけられています。そのため美容の技術で人を美しくすることに喜びを感じられる人こそ、天職だといえるのではないでしょうか。

引用元
厚生労働省|美容師法概要

さらに美しくなったりイメチェンしたりして満足しているお客様を見たり、直接感謝の言葉をかけられたりすることにやりがいを感じられる人にも向いている仕事です。

情報取得や技術向上をし続けられる人

髪形にはトレンドがあり、流行りのニュアンスを作り出すには最新のテクニックを学ぶ必要があります。時代の流れについていけない美容師は、当然需要がなくなりお客様に選んでいただけなくなるでしょう。

常に移り変わるトレンドへのアンテナの高さ、技術の吸収をいとわない向上心、情報を追い求めて努力し、勉強し続けられる人に向いています。

体力・忍耐力がある人

美容師は一日中立ちっぱなしになることも珍しくない仕事です。開店時間の前後にもやることがあるため勤務時間も長く、意外と体力を要します。

また特にアシスタント時代やデビューしたてのスタイリストは、まだまだ勉強や技術力向上の練習が必要なので、仕事が終わった後も鍛錬しなければなりません。そのため体力や忍耐力がないと、辛いと感じる側面もあります。

美容師免許が活かせる仕事は美容師だけじゃない?

美容師はあらゆる職業がある美容業の最高位であり、ベースでもあるといえます。国家資格である美容師免許があれば、美容師以外の美容業はほぼなんでもできるといっても過言ではないでしょう。

ここでは美容師が活躍できる、美容師以外の仕事を2つ紹介します。

美容師免許が活かせる職業は、以下の記事で詳しく紹介しているので、是非チェックしてみましょう。
美容師免許が役立つ職種とは?独占業務や資格を活かせる仕事を解説

美容部員

美容師免許取得の課程では、メイクについても学びます。美容部員は化粧品の販売がメインの仕事ですが、化粧品のよさを伝えるためお客様にメイクをすることもあるため、美容師の資格を活かせます。

さらに深い美容の知識でトータル的なアドバイスなどもできるため、お客様や同僚に信頼される美容部員になれるでしょう。

アイリスト

アイリストは美容師免許がないとできない仕事です。アイラッシュ専門店もある一方、国家資格が必要なアイリストは人材不足が叫ばれています。

美容師の仕事と違い座って施術をすることが多いため、体力に自信がない美容師の転職先としてもおすすめです。

美容師国家試験の内容や合格率をチェック

美容師国家試験でおこなわれるのは、実技試験と筆記試験です。実技と筆記の両方に合格して美容師免許登録申請をすると美容師免許が交付されて、美容師として働けます。

美容師国家試験で実技試験と筆記試験のいずれかが不合格だった場合、次の国家試験に限り不合格だった試験だけを受験できますので、あきらめないことが大切です。

美容師国家試験の詳しい内容は以下の記事をチェックしてください。
【2023年度最新版】美容師国家試験とは? 実施要項を紹介|合格後に必要な免許申請手続きとは

筆記試験

筆記試験では美容師として働くために必要な、香粧品化学や美容技術理論のほかに感染症や衛生管理技術、人体の構造と機能などの基礎的な知識を問われます。美容に関する法律や制度などの問題もありますが、0点の科目がなく全体の60%を正しく回答できれば合格です。

実技試験

実技試験で見られるのは美容師としての技術と、衛生上の取り扱いの手技です。とくに衛生面は厳しく審査され、減点が20点以下であることが求められます。基礎的技術はカッティングなど2つの課題があり、それぞれ減点が30点以下であれば合格です。

合格率は春期と秋期で差がある

令和4年度と5年度の美容師国家試験の合格率は、下記の通りです。

第49回/令和5年度春期 86.5%
第48回/令和5年度秋期 59.7%
第47回/令和4年度春期 88.5%
第46回/令和4年度秋期 60.5%

試験は春期と秋期の年2回おこなわれており、表を見てもわかるとおり春期のほうが合格率が高いです。理由のひとつとして、秋期の試験で不合格だった人が春期で合格を目指すことが考えられます。

引用元
公益財団法人理容師美容師試験研修センター:過去の試験実施状況

美容師の年収目安や将来性は?

厚生労働省が発表しているデータによれば、美容師の平均年収は約330万円です。これは、なりたてのアシスタントからトップスタイリストまで含まれる、あくまで平均値なので、勤続年数や役職などによって幅があると考えられます。

引用元
厚生労働省jobtag:美容師

求人情報サイトリジョブの求人情報から算出された、役職ごとの美容師の給料は以下の通りです。

アシスタント 下限 上限 平均
正社員(月給) 202,215円 265,489円 233,852円
アルバイト(時給) 1,067円 1,338円 1,203円
業務委託(月給) 266,556円 546,670円 406,613円

 

スタイリスト 下限 上限 平均
正社員(月給) 231,753円 410,359円 321,056円
アルバイト(時給) 1,079円 1,285円 1,182円
業務委託(月給) 269,562円 441,368円 355,465円

 

店長(候補) 下限 上限 平均
正社員(月給) 282,990円 613,346円 448,168円
アルバイト(時給) 1,098円 1,600円 1,349円
業務委託(月給) 293,596円 912,430円 603,013円

※2024年1月現在

美容師の将来性

美容師の仕事はAIに置き換わることがない仕事だといわれています。人とのコミュニケーションが欠かせず、ニュアンスや似合わせなど曖昧で情緒的なことに対応しなければならない美容師の仕事は、機械化が難しいからです。

また髪は生きているかぎり伸び続けるため、ヘアカットの需要がなくなることはないでしょう。これから人口が減っていくと考えられる将来、美容師の数そのものも減っていくため、ますます需要は高まるはずです。

未経験から美容師になるにはどうすればいい?

晴れて美容師免許を取得し未経験から美容師を目指す場合、まずは美容室に入店しなければなりません。美容師の職を探すにはさまざまな方法がありますが、ここでは特に美容系職種を探す際におすすめの2つの方法を紹介します。

就職・転職エージェントを利用する

一つ目は、人材紹介のエージェントを利用する方法です。就職・転職エージェントは数多くあり、それぞれに得意な職種の分野があります。

美容師の職を見つけるには、美容系の仕事に強いエージェントを利用するのがおすすめ。こちらのスキルや経歴・要望を踏まえたうえで求人紹介をするので、マッチング率が高いのが特徴です。

ただしエージェント会社に登録するため直接出向かなければならなかったり、カウンセラーとの面談があったりと、実際の求人紹介までに時間や手間がかかることは覚えておきましょう。

美容師案件が豊富な求人情報Webサイトを利用する

二つ目に紹介するのは、Webで利用できる求人サイト。自分のタイミングで求人情報を見たり、気に入ったものがあれば気軽に応募したりできるのは求人情報Webサイトです。

なかでもリジョブは美容系職種に特化しているため、美容室の求人情報が豊富。美容師を含めた掲載中の求人数は、業界最大級の3万3,639件です。

豊富な求人情報のなかから好きなタイミングで探すことができ、プロフィールを登録しておけば美容室側からスカウトがくることもあります。

特におすすめのポイントは、条件の検索機能が充実していること。福利厚生や休日・未経験歓迎・学生歓迎などの条件にくわえ、お店の規模なども指定して絞り込むことが可能です。スマホアプリもあるので、隙間時間にちょこちょこ見てお気に入りに入れておき、時間があるときにじっくり検討するということもできます。

是非リジョブを活用して、希望条件の美容室を見つけましょう。

美容師免許を取得して憧れの美容師として働こう!

美容師は決められたカリキュラムを修めて、美容師国家試験に合格しなければなりません。多くの人は高校を卒業してから美容学校に入学しますが、一度別の職種に就職した人や中学生の進路として美容師を目指すこともできます。

自分に合ったルートの学校を選んで美容師を目指しましょう。

美容室やアイリストなど、美容師資格を活かせる仕事の求人を探すには、リジョブがおすすめ。スマホアプリで求人をチェックし、自分に合った求人を探して、美容師になるという夢を叶えてください。

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