美容師になるにはどうすればいい? 中学生が最短で目指せるルートとは

将来、美容師として働きたいと考える中学生のなかには、高校卒業を待たずに少しでも早く美容師の勉強をはじめたいと考えている人もいるのではないでしょうか。

美容師になるための最短ルートとして、中学校卒業後すぐに入学できる学校があります。カリキュラムや必要な学費を知っておくと選択肢が広がるでしょう。美容師国家試験の内容や、中学生のうちから準備できることなども含めてご紹介します。

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美容師になるにはどうすればいいの?

美容師は、ヘアカットやカラー、パーマ、ヘアブロウ、ヘアケアなどの施術をしてお客様に美しくなってもらう、やりがいのあるお仕事です。メイクやネイル、着付けなどをする場合もあるので、とくにファッションに興味のある中学生は、美容師に憧れるかもしれません。

中学生で「美容師になりたい」と思ったら、どんな進路を進めばよいのでしょうか。中学生から最短で美容師を目指せるルートについてご紹介します。

美容師になるには専門の勉強と国家試験の合格が必要!

美容師は「美容師法」という法律に定められた国家資格で、美容師国家試験に合格して美容師免許をとった人だけが「美容師」として働けます。

ヘアサロンで働いている人のなかには、美容師学校に通いながら働いている、まだ国家試験に合格していない人もいますが、美容師免許の取得まではヘアカットやカラー、パーマなどはできません。

美容師国家試験の受験資格とは?

国家試験は誰でも受けられるものではなく、指定のカリキュラムを修了しているという受験資格が決められています。美容師の国家試験を受験するための主なルートは次の3つです。

・高校卒業後、美容専門学校で2年以上のカリキュラムを修める
・中学卒業後、美容高等専修学校や美容専門学校の高等課程で3年間のカリキュラムを修める
・専門学校の通信課程で3年間のカリキュラムを修める

中学生がこれから最短で目指せるルートはどれ?

美容師国家試験の受験資格には、高等学校を卒業の要件はありません。高校を卒業していなくても、美容師の夢を叶えられます。中学校から知っておきたい美容師を目指すための主なルートと、最短で美容師になれるルートをご紹介。

1. 高等専修学校へ進学して学ぶ|最短

中学生が最短で美容師を目指せるルートに、美容高等専修学校や美容専門学校の高等課程があります。多くの美容専門学校は高校卒業を入学条件にしていますが、美容高等専修学校や美容専門学校の高等課程は、中学卒業後に入学可能です。

たとえば、東京町田市の町田美容専門学校の高等課程では、3年間のカリキュラムを終えて卒業時するときには、美容師国家試験の受験資格が手に入るだけでなく、高等学校の卒業もできます。学校の進路相談や親を説得する際に話すと安心してもらえるでしょう。

学校法人 榎本学園 町田美容専門学校 高等課程

美容師の高等専修学校については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

美容師を目指せる高校とは? 高等課程のある専門学校と通信制高校を紹介

2. 専門学校の通信課程で学ぶ|最短

美容高等専修学校や美容専門学校の高等科が家から遠く通えない方には通信課程を利用する方法もあります。

やはり中学校卒業見込みで出願できるので、中学卒業後の進路として考えることも可能です。3年間のカリキュラムは、通信講座とレポート提出による学科と実技を学ぶスクーリングで構成されています。

たとえば、東京渋谷区の山野美容専門学校には4月と10月に入学でき、高校に通いながらの通学も可能です。スクーリングも通いやすい土曜日や、春と夏の長期休暇、夜間のいずれかを選べます。

学校法人 山野学苑山野美容専門学校:通信課程募集要項

3. 高校を卒業して専門学校へ進学して学ぶ

一般的な美容師専門学校は、高校卒業が入学資格になっており、高校卒業後に2年または3年のカリキュラムを修了して美容師の国家試験を受けます。

たとえば、東京新宿区の日本美容専門学校には、2年間通学して、国家試験受験資格と選択した専門技術も習得できる昼間部に加えて、同じカリキュラムの夜間部があります。

また、毎日の通学が困難な場合は、3年間かけて国家試験受験資格がもらえる通信科の選択も可能。通信科のスクーリングは夜間に開校されますので、ヘアサロンで働きながら受講もできます。

日本美容専門学校

美容師国家試験とは?

美容師国家試験でおこなわれるのは、実技試験と筆記試験です。実技と筆記の両方に合格して美容師免許登録申請をすると美容師免許が交付されて、美容師として働けます。

美容師国家試験で実技試験と筆記試験のいずれかが不合格だった場合、次の国家試験に限り不合格だった試験だけを受験できますので、あきらめないことが大切です。

筆記試験

筆記試験では美容師として働くために必要な、香粧品化学や美容技術理論のほかに感染症や衛生管理技術、人体の構造と機能などの基礎的な知識を問われます。美容に関する法律や制度などの問題もありますが、0点の科目がなく全体の60%を正しく回答できれば合格です。

実技試験

実技試験で見られるのは美容師としての技術と、衛生上の取り扱いの手技です。とくに衛生面は厳しく審査され、減点が20点以下であることが求められます。基礎的技術はカッティングなど2つの課題があり、それぞれ減点が30点以下であれば合格です。

中学生から美容師を目指す人のためのQ&A

中学生で「美容師になりたい」と考えると、実際にどのくらいの費用がかかるのか、中学校で頑張れることはなにかなど気になることがたくさん出てくるでしょう。中学生から美容師を目指す人の疑問を解消するQ&Aをご紹介します。

1. 最短で目指す場合、学費はどれくらいかかるの?

中学卒業後に美容師を目指す場合、通学課程と通信課程で学費が異なります。通学課程では同時に入学する付属高校の入学金や授業料も含めて3年間で約400万円、通信課程は3年間で約80万円です。

通信課程の場合は、自主学習が多く、スクーリングのための交通費や宿泊費が別途必要となります。

2. 美容師は文系でもなれるの?

文系だから美容師になれないということはありません。美容師は、文系・理系を気にせずに目指せる職業です。

とはいえ、美容師はパーマ液や化粧品などの化学物質を扱い、髪や皮膚など人の身体に触れる仕事。理科の授業で学ぶ人体の構造や物質の化学的性質(アルカリ性・酸性など)は勉強しておいたほうが、国家試験でも有利です。

3. 自分に合う学校を選ぶには?

「美容師になりたい」という気持ちから、一歩深めて「どんな美容師になりたいのか」を考えると自分に合う美容専門学校を選べます。

具体的に就職したいサロンがある場合には就職状況を確認して、就職実績がある学校を探しましょう。美容師としてヘアサロン以外で活躍したい場合にはブライダルやエステ、ネイルなどの専門コースがある学校を選ぶのがおすすめです。

4. 勉強以外にもできることはある?

いろいろなヘアサロンに行って美容師の仕事を観察したり、担当の美容師さんに仕事についての話を聞いたりすると、美容師として働くイメージを描けます。また、ヘアサロンのSNSなどを見て新しいヘアスタイルなどの情報を更新し、美的感覚を磨きましょう。

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自分に合ったルートを選んで美容師を目指そう!

美容師は決められたカリキュラムを修めて、美容師国家試験に合格しなければなりません。多くの人は高校を卒業してから美容学校に入学しますが、中学生の進路として美容師を目指すルートがあります。

中学卒業してすぐに入学できる美容高等専修学校や美容専門学校の高等課程は、美容師になるための最短ルートです。高校を卒業した年齢で美容師免許も取得できるので、少しでも早く美容師として働きたい人に向いています。自分に合ったルートの学校を選んで美容師を目指しましょう。

引用元
厚生労働省:理容師・美容師免許の取得まで
公益社団法人日本理容美容教育センター:理容師・美容師になるまで
公益社団法人理容師美容師試験研修センター:受験手続(受験願書の入手方法・提出方法)
町田美容専門学校高等課程
公益社団法人理容師美容師試験研修センター:受験資格
学校法人山野学苑山野美容専門学校:通信課程募集要項
日本美容専門学校
アフロート美容専門学園:中卒でも美容専門学校に行ける?学校へ行く3つの方法

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