ネイル資格取得が独学では難しい理由とは?おすすめ資格や向いている人を紹介

ネイルに興味を持ち、自分で施術できるようになりたいと思っても、独学で身につけられるのか、資格を取れるのかという疑問があるかもしれません。そこで、独学でのネイル資格取得は可能かどうかに焦点を当て、おすすめの資格や勉強方法などを解説します。

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ネイルの資格は独学でも取得できる? 難しい理由とは?

ネイル資格は独学でも習得できるものもありますが、難しいケースもあるうえ、資格のレベルが高くなるにつれて取得の難易度が上がります。そこで、独学では難しいと言われる理由を見ていきましょう。

1. 何から勉強を始めていいかわからない

ネイルの資格は、施術を安全におこなう技術や、ネイルそのものだけでなく、爪の基本知識と、ケアやリペアの方法などを理解していなければ取得できません。

そのため、まったくの初心者は何から勉強を始めればよいかがわからなくなってしまうことがあります。

また、学ぶべきことが判明しても、効率のよい勉強方法がわからず、知識や技術の習得が思うように進まないことも考えられるでしょう。

2. 知識が偏ってしまう場合がある

スクールでは講師に直接教えてもらえるため、正しい知識が身につきやすくなります。間違った知識や技術を身につけてしまった場合も、講師が指摘をしてくれるので、早期に正すことが可能です。疑問に思ったことも、その場で講師に聞けます。

しかし、独学では知識や技術が偏ることがありますし、間違えて覚えてしまっても指摘してくれる人がいないので気づきにくくなるでしょう。また、独学では疑問があっても講師に聞けないため、解決までに多くの時間がかかりがちです。

3. モチベーションを保ちにくい

スクールでは同じ目的を持った仲間や、勉強をサポートする講師がいるため、勉強へのモチベーションを保ちやすくなります。カリキュラムも効率的に組まれており、無理なく勉強を進められる点でも、モチベーションを維持しやすいでしょう。

独学では、仲間や講師がおらず、勉強でつまずいたときにくじけてしまう可能性があります。また、いつまでに何をどこまで勉強していくかの計画を、自分で決めて管理していかなければなりません。独学では、このような理由から勉強へのモチベーションが下がりやすいのです。

4. 試験対策が不十分になる可能性がある

ネイリストの資格取得を目指す場合、スクールによっては試験対策講座を受けることが可能です。試験範囲の内容を重点的に勉強でき、講師が実力をチェックしてくれます。また、試験に関する有用な情報やアドバイスをもらえる点もメリットです。

そのようなサポートを受けられない独学では、試験対策が不足するかもしれません。とくに、上級資格になるほど、独学だけで取得するのは困難になります。

ネイルの資格を独学で取得するメリットとは?

上述したように独学での学習はハードルが高いため、独学でネイルの資格取得を目指すのは難しいと言われています。しかし、決して不可能ではありません。

また、独学での学習には下記で伝えるようなメリットもあるため、人によっては独学のほうが向いていることもあります。

1. 費用を抑えられる

スクールへ通う場合、比較的学費が安い通信講座であっても学費は10万円ほど、短期集中講座ならば50万円ほどかかります。通学の場合はさらに高額で、1年間にかかる学費は100万円ほど、あるいはそれ以上でしょう。

独学の場合は、勉強に使う教材代やネイルの道具代のみで済むため、費用を大幅に抑えることが可能です。教材代や道具代を含めて5~15万円ほどに収まることもあります。

2. ライフスタイルに合わせて勉強できる

スクールや通信講座では受講期間とカリキュラムが決まっているため、ある程度まとまった時間が必要です。そのため、現在別の職種で働いている方や、子育てや介護で忙しい方などは、時間を確保するのが難しいかもしれません。

独学ならば、目標やライフスタイルに合わせて、勉強方法やペースを自由に調節できます。

大阪府でネイル関係の会社を経営する橋本実花さんも、はじめは独学でネイルを学んだ一人です。

「プロダクトデザイナーになるために芸術大学に入学し、在学中にネイルに興味を持ちましたが、デザインの勉強の合間にネイルスクールに通うことは難しく、独学で挑むことに。

しかし、当時はネットも発達しておらず、一人でできることに限界を感じ、技術面を補うためにネイルサロンでアルバイトを始めました。サロンで経験を積み、ネイル検定3級の資格を取得できたのちに自宅で開業しました」

引用元
独学でサロン開業まで。学生時代から経営者になるまでの道のり【経営者 橋本実花さん】#1

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ネイルの資格を独学で取得するなら?おすすめを2つ紹介

ネイルの資格取得をとおして、体系的にネイルの知識や技術を修得できるため、ネイルサロンへの就職で採用時に有利になったり、働くときに資格手当がついたりするなどのメリットも期待できます。

資格によって難易度が異なりますが、独学でネイリストの資格を取得するなら、比較的取得しやすい資格から目指すとよいでしょう。また、級によっては受験資格が定められているものもあります。

ここでは、ゼロから独学で取得したい方におすすめの資格を2つ紹介します。

ネイリスト技能検定3級|JNEC

JNEC(公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター)が実施している技能検定試験です。1級・2級・3級の3段階に分かれており、1級がもっとも上位にあたります。

試験内容はどの級も筆記試験と実技試験がおこなわれ、3級に合格するにはネイルケアとネイルアートに関する基本的な技術と知識が必要です。3級の実技ではテーブルセッティングや消毒管理からはじまり、ネイルケア・カラーリング・ネイルアートの技術をチェックされます。

そのほかの3級試験概要は次のとおりです。

開催期:年4回(冬季/1月、春季/4月、夏季/7月、秋季/10月)
受験料: 6,800円(税込)
受験資格:義務教育を修了していること
合格基準:筆記は100点満点中80点以上、実技は50点満点中38点以上を得点
合格率:85.24%(2024年秋季までの累計)

引用元
公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター
ネイリスト技能検定試験とは|日本ネイリスト検定試験センター
ネイリスト技能検定試験 試験要項|日本ネイリスト検定試験センター
ネイリスト 技能検定試験3級 実技採点基準|日本ネイリスト検定試験センター

ネイリスト技能検定3級については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

関連記事
ネイリスト検定3級とは?試験内容や就職に役立つメリットを完全解説

ジェルネイル技能検定初級|JNA

JNA(NPO法人日本ネイリスト協会)が実施している技能検定試験です。初級・中級・上級に分かれており、上級がもっとも上位にあたります。初級と中級の試験内容は筆記試験と実技試験、上級は実技のみです。

初級では、ネイルケアとジェルネイルの施術に求められる、基本的な知識と技術を問われます。

実技では、事前にモデルの爪やモデルハンドの状態を整えておきましょう。テーブルセッティングや消毒管理からはじまり、ネイルケア・ポリッシュカラーリング・ジェルカラーリング・ジェルアートの技術をチェックされます。

そのほかの試験概要は次のとおりです。

試験開催:年2回(6月と12月)
受験料: 9,900円(税込)
受験資格:義務教育を修了していること
合格基準:筆記試験および実技試験で、100点満点中80点以上を得点
合格率:非公開

引用元
JNAジェルネイル技能検定試験|NPO法人 日本ネイリスト協会
第33回JNAジェルネイル技能検定試験|NPO法人 日本ネイリスト協会

ジェルネイル技能検定初級については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
ジェルネイル技能検定初級とは? 合格に向けたポイント・注意点を紹介

ネイルの資格を独学で取得する方法

独学でネイルの資格取得を目指すなら、試験合格に必要な正しい知識や技術を身につけられる勉強方法を取り入れることをおすすめします。また、実技のやり方を動画で見られる教材を使ったり、正しい知識を持つ人へ質問できる機会を作ったりするのもよい方法です。

そこで、独学でネイリストを目指す方法の例をチェックしましょう。

1. 公式教材・問題集を購入する

資格試験の公式教材や問題集を使うと、ネイリストに必要とされる基礎的な知識と技能を網羅しており、体系的かつ効率的に勉強を進められます。JNAやJNECなどで販売している公式教材を使うとよいでしょう。

たとえばJNAの「JNAテクニカルシステムベーシック」という教材では、ネイリストに必要な基礎理論とネイルケアの技術を学べます。

また、JNECの「ネイリスト技能検定試験公式問題集」では、ネイリスト技能検定試験の筆記試験問題のマークシート見本と解答、ネイリスト技能検定試験に関するQ&Aなどが記載されています。

2. 公式動画で学ぶ

図と文章の説明が中心である書籍よりも、動きを見られる動画のほうが理解を深められます。正しい知識や技術を身につけるには、JNAやJNECなどが配信している公式動画がおすすめです。

JNECやJNAでは、試験対策動画をYouTube動画で配信しており、実技試験でどのような施術をおこなうのかを確認できます。また、JNAの動画には公式教材に関する情報も配信しているので、購入前に教材をチェックすることも可能です。

3. 関連セミナーや勉強会に参加する

資格を認定する団体やネイルスクールなどでは、ネイル関連のセミナーや勉強会が開かれていることもあります。ネイルの先端技術やトレンドなどを学べるので、積極的に参加してスキルを高めるとよいでしょう。

独学に向いている人とは?

独学に向いているのはどのようなタイプの人なのでしょうか。適性がある人の特徴をお伝えします。

1. 自己管理ができる人

まず、自分でしっかりとスケジュールを立てたり、どの科目から学ぶかなどを自分で決めたりすることができる人です。合格という目標に向けて、やるべきことを自分で決めてきちんとこなせる人は、独学に向いているといえます。

2. モチベーションを持続できる人

独学は自分一人での勉強で、励まし合う友達や教えてくれる先生がいません。そのような孤独な状況で、学びに対する意欲を持続できるかどうかも合格の鍵。一人でもやる気を保てる人には向いているといえるでしょう。

独学が苦手な方や上位資格を目指したい方はネイルスクールがおすすめ!スクール選びのポイント

前章のようなタイプに当てはまらず独学が苦手な方や、上位資格を目指したい方には、ネイルスクールでの勉強がおすすめです。そこで、スクールの選び方を押さえましょう。

1. JNA認定校かどうか

前述の「ジェルネイル技能検定」を実施しているJNAでは、全国各地に認定校があります。

JNA認定校を選ぶことで、JNAが認めた講師からJNAが定める一定の水準のネイル教育を受けられる点や、JNAが開催するセミナーを割安で受講できる点、ジェルネイル技能検定の試験対策ができる点などがメリットです。

引用元
認定校 | NPO法人 日本ネイリスト協会

2. カリキュラムは充実しているか

資格取得を目指す方のスクール選びでは、資格試験対策をきちんとしてもらえるか、授業のカリキュラムをチェックすることも大切です。また、コースがたくさんあると、自分の取りたい資格やライフスタイルに合ったコースを選びやすいでしょう。

3. 受講しやすいか|立地・振り替え受講の可否

立地や開講時間などの通いやすさも重要な点。アクセスしやすい場所にあり、生活時間に合うスケジュールで開講されているスクールを選ぶのがおすすめです。また、万が一受講できない日があった場合に振り替えで受講できるかもチェックしておきましょう。

ネイルの資格を持っていなくてもネイリストになれる?

ネイリストになるのに、必ずしも資格は必要ありません。特にネイルサロンの場合は未経験OKの求人もたくさんあり、そういったサロンでは入社後にしっかり研修をおこなってくれることがほとんどです。

未経験・資格なしでネイリストを目指す場合のポイントを押さえておきましょう。

募集内容をしっかり確認する

募集要項に資格の指定があったり、経験者のみを募集の対象としていたりする求人もあります。そういったサロンに応募しても、面接までたどり着けない可能性が高いでしょう。

そこで、応募する前に募集の内容をしっかり確認することが大切です。そのネイルサロンがどのような人材を求めているのか、資格や経験は必要か否かをしっかりと確認しておけば、無駄な労力を使ったり、お断りの連絡に落ち込んだりする必要もありません。

履歴書を書くときのポイント

資格を取得している方は、資格名の書き方に注意しましょう。略称を使用せず、正式名称で書くのがマナーです。また資格を持っていなくても、現在進行形で資格取得を目指して勉強中ならば、それは充分アピールポイントになります。

勉強中の場合、通っているスクールの名前やコース、受講時間、どの程度の内容まで修了しているかなどを記載しておくことで、サロン側もスキルの把握がしやすくなり、採用のチャンスをつかみやすくなるでしょう。

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独学でネイリストを目指す方のよくある疑問とは?

ここからは、独学でネイリストを目指す方が抱えやすい疑問を挙げ、回答していきます。

引用元
よくあるご質問|公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター
Q&A | NPO法人 日本ネイリスト協会

1. 3級合格だけでも履歴書に書ける?

取得した資格を履歴書に書く場合、3級でも書いていいのかと悩む人が多いです。JNECの公式サイトを見ると、何級合格からでも書いてかまわないという記述があるため、3級だからと遠慮せず堂々と記入しましょう。

ほかの資格や級を持っている場合は、取得した年月日をもとに取得順に書いてください。

2. 独学でも自宅サロン開業はできる?

独学でネイルを学び、自宅サロンを開業したいと考えている人もいることでしょう。もちろん独学であってもサロンを開業することは可能です。

ただし、お客様に安全なネイルサービスを提供するという面において、独学の知識や我流の技術では、至らない点が出てくる可能性があります。自信を持ってサービスを行うためには、サロンで働き、ある程度の経験を積んでから開業したほうが安心です。

3. 独学でスキルを上げるには?

独学でネイルの技術を向上させるためにはどうすればいいかというと、ひたすら練習するしかありません。では、練習方法にはどのようなものがあるのでしょうか。

家族や友人にハンドモデルになってもらう

まずは、家族や友人などの身近な相手にハンドモデルになってもらう方法です。リアルな人の手が練習台なので、実際の施術に近い形で進められます。力加減はどうか、手の角度や向きに無理はないかなどを確認しながら、繰り返し練習しましょう。

話しながら施術することで接客の練習にもなるので、適宜コミュニケーションを取りながら実践するとよいでしょう。

ネイルチップを利用する

ネイルチップを利用して練習する方法もあります。ミスをしても、人の手に比べてやり直しをしやすいことが大きなメリットです。100円ショップなどでも手に入り、すきま時間に練習できるという手軽さもあります。

4. 通信講座を利用するメリットは?

ネイルの独学では、行き詰まってしまう人も多いのが事実です。そこで、通信講座を利用するという手段があります。独学より費用は高くなりやすいですが、基礎からきちんと学べたり講師のサポートを受けられたりする点がメリットです。

本業のかたわらでネイルの通信講座を受けたのち、ネイリストに転身した人もたくさんいます。

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ネイルの資格取得は独学でも目指せる!自分に合った方法を探そう

独学でネイルの資格取得を目指すのは難しいと言われていますが、決して無理なことではありません。独学では、費用が安く済み、ライフスタイルに合わせて学べるなどのメリットもあります。

ただし、モチベーションを維持しづらい・自分で勉強内容やスケジュールを管理しなければならないなどの点に注意が必要です。ネイルの勉強に役立つ資格や公式教材、セミナーなども活用しながら、資格取得を目指しましょう。

また、独学での資格取得に限界を感じたら、スクールでの学習を検討する方法もあります。費用はかかりますが、プロから直接指導を受けられ、効率よく資格取得に向けて学べるでしょう。

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