アイリストの仕事内容は?1日の仕事の流れや技術の習得方法・やりがいなどをまとめて紹介

お客様の目元を美しくするプロであるアイリスト。目元は顔の印象を左右するといわれるほど重要なパーツでまつエクやまつ毛パーマの人気は高く、最近では目元専門の施術をおこなうサロンも増えてきました。

そこでこの記事では、魅力あるアイリストの仕事内容や仕事の流れ、スキルを身につける方法、やりがいをまとめて紹介します。

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アイリストとは|商標権の侵害に注意

アイリストはまつエクやまつ毛パーマをおこなうプロのことで、国家資格である美容師免許が必須の職業です。アイデザイナーやアイスタイリストと呼ばれることもあります。

なお、「アイリスト」という名称は有限会社ローヤル化研が商標登録しています。無断でアイリストを名乗ると商標権の侵害になってしまうため、注意が必要です。

引用元
ローヤル化研|企業の方へ

アイリストの仕事内容

ここからは、アイリストの具体的な仕事内容を紹介します。

カウンセリング

どのサロンでも施術前にかならずおこなうのが、カウンセリングです。お客様の希望の仕上がりやアレルギー・健康状態などをヒアリングし、目の大きさやまつ毛の状態から、お客様の希望にできるだけ近いデザインを提案します。

まつ毛の量や長さ、質には個人差があり、お客様の好みや要望も人それぞれで、必ずしもお客様の要望通りにできるわけではありません。

そのため、仕上がりイメージや施術内容についてしっかりと理解してもらえるような、きめ細やかなカウンセリングをおこなうことが大切です。

施術

カウンセリングをもとに、まつエクやまつ毛パーマの施術をおこないます。施術の基本事項を見ていきましょう。

まつエク

まつエクは、専用接着剤(グルー)を用いてエクステをまつ毛の根元につける施術です。目元にボリューム感や長さを出せるのが特徴。

まつ毛の生え際から1〜1.5㎜の場所に、1本ずつピンセット(ツイーザー)で装着する緻密な作業で、高い集中力が求められます。

グルーが目に入らないよう気を付けることはもちろん、できるだけまつ毛に負担をかけないように施術しなければなりません。

まつ毛は1本1本長さや太さが違い、生えそろっていないこともあるため、どのまつ毛にエクステをつけるかをしっかりと見極めることが重要です。

まつ毛パーマ

まつ毛パーマは、専用のパーマ液を使ってまつ毛をカールさせる施術です。まつエクよりもナチュラルに仕上げることができます。

まぶたにまつ毛用のロットを置き、グルーでまつ毛を1本1本貼り付けて固定してからパーマ液でカールさせるため、グルーやパーマ液が目に入らないよう細心の注意が必要です。

清掃や管理業務など

受付・会計をはじめ、サロンの清掃や道具の準備・片付けもアイリストの仕事です。予約・備品・売上などの管理業務、SNSやホームページの更新などといったバックヤード業務もおこないます。

また、技術を高めるための研修も仕事の一環です。

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【例】アイリストの勤務体系と1日の仕事の流れ

サロンで働くアイリストの勤務体系は、早番と遅番に分かれたシフト制で組まれていることが一般的です。

さきほど紹介した仕事内容をどのようにこなしているか、表で見ていきましょう。

【1日の仕事の流れの例】

開店30分前 【開店準備】

・予約の確認

・清掃

・道具の準備

・備品の補充

開店 【お客様来店】

・受付

・カウンセリング

・施術

・会計

・カルテの記入

【予約が入っていない時間帯】

・バックヤード業務

・休憩に入る

閉店 【お客様退店後】

・売上の集計

・清掃

・翌日の準備

アイリストになるための必須資格とおすすめの資格

アイリストになるためには、2008年から美容師の資格が必須になりました。ここでは、美容師免許についてと、まつエクに関するおすすめの資格を紹介します。

必須資格は美容師免許|必要になった背景とは

アイリストに必要な美容師免許は、美容師養成施設を昼間・夜間課程なら2年以上、通信課程なら3年以上修業して卒業し、国家試験に合格後、免許申請することで得られます。

アイリストに国家資格である美容師免許が必須になった理由は、健康被害の報告が相次いだからです。

まつエクの需要が高まるとともに、まつエクの知識や技術が十分でない施術者も増え、その結果、グルーが目に入るなどのトラブルによる目の痛みやかゆみ、腫れなどを訴える人が続出しました。

これにより、安全性を確保すべくまつエクも美容行為の一環であると位置づけ、美容師免許が必須となったのです。

関連記事
【2023年度最新版】美容師国家試験とは? 実施要項を紹介|合格後に必要な免許申請手続きとは

引用元
厚生労働省|理容師・美容師免許の取得まで
国民生活センター|後を絶たない、まつ毛エクステンションの危害
厚生労働省|健衛発第0307001号

おすすめの民間資格

アイリストの施術に必要な知識や技術を証明できる、おすすめの民間資格を2つ紹介します。

日本まつ毛エクステンション認定機構|技能検定試験

「日本まつ毛エクステンション認定機構」による技能検定試験は、アイリストの施術のなかでもまつエクに特化した知識や技術の検定試験です。

資格名 求められるレベル
安全技術師 基本的な技術・知識

(衛生管理や道具の安全、装着状態など)

まつ毛エクステンション3級 ・安全技術師のスキル

・道具の安全な使用方法

・装着の正確性

・サロンワーク技術

まつ毛エクステンション2級 ・3級までのスキル

・デザインバランス

・装着位置の正確性

まつ毛エクステンション1級 ・正確かつ安定した技術

・総合的技能・知識

(スピード・バランス・デザイニング力など)

認定講師 サロンワークとしての技能・教育・カウンセリング力

 

受験資格が与えられているのは以下の条件を満たしている人です。
・美容師免許を取得している
または美容師養成施設(昼間・通信)に在学中
・美容師養成施設およびJECA認定校に通学している
・満16歳以上
※美容養成施設(昼間・通信)学生は「まつ毛エクステンション2級」以上は受験不可
※認定講師はまつ毛エクステンション1級取得者対象

引用元:
日本まつ毛エクステンション認定機構|技能検定試験
日本まつ毛エクステンション認定機構|2022.9 まつ毛エクステンション技能検定試験要項

日本アイリスト協会|JEA技能検定試験

JEA技能検定試験も、まつエクの施術に特化した資格で、「日本アイリスト協会」が認定しています。資格の種類は以下の3つです。

資格名 求められるレベル
3級

JEAベーシックライセンス

まつエクの概要や基本的な知識
2級

JEAスタンダードライセンス

・サロンワークで必要な専門知識

・プロの技術や知識

・安全な施術スキル

1級

JEAプロフェッショナルライセンス

・トップレベルに必要な総合的な知識や技術

・さまざまなタイプのまつエク施術スキル

(とくにデザインアレンジ)

 

受験資格が得られるのは、以下の条件を満たしている人です。
【3級】
・満16歳以上(美容師免許不問)
【2級】
・満16歳以上
・美容師免許を取得している
または美容師養成施設在学中あるいは卒業済み
【1級】
・2級の条件に加えて、JEA個人正会員かつ2級を取得していること

引用元
JEA技能検定試験概要 | 一般社団法人日本アイリスト協会

民間資格の取得以外に技術を習得する方法

美容師免許取得後にアイリストとして知識や技術を習得する方法は、民間資格の取得以外にもあります。くわしく紹介しますので、自分に合った方法でスキルを身につけましょう。

未経験OKのサロンに就職し働きながら学ぶ

アイリスト業界は人手不足に悩まされており、未経験OKの求人も多いため働きながら学ぶ方法もあります。もちろん、正しい知識や技術は欠かせないため、いきなりお客様の施術を担当するわけではありません。

未経験者を歓迎しているサロンは、施術に必要なスキルをしっかりと学べる研修制度を設けていることが多いため、効率的です。

研修期間は1~3カ月程度が一般的で、半年ほどかけてじっくり学べるサロンもあります。

スクールや通信講座で学ぶ

目元の施術に関する学習に特化したスクールや通信講座もあり、そこで学ぶ方法もあります。

スクールによって違いがありますが、学習時間は20~60時間程度です。サロンが運営するスクールなら、就職にも有利になる可能性も。

通信講座は、届いた教材や道具を使って自宅で学習できます。フィードバックをもらえたり、質問ができたりといったサポート体制が整っている講座もあるようです。

アイリストのおもな活躍の場と働き方

ここからは、アイリストのおもな活躍の場と働き方を紹介します。

アイラッシュサロン|アルバイト・パート・正社員・フリーランスなど

目元の施術専用のアイラッシュサロンで働くアイリストは多いです。将来独立を目指して経験を積むために、一度アイラッシュサロンに就職する人もいます。働き方はアルバイトやパート、正社員などさまざまです。

また、サロンに就職するのではなくフリーランスとして業務委託契約を結ぶ人や、お店の一角を借りる「面貸し」で働く人もいます。

美容室併設型のサロン|アルバイト・パート・正社員・フリーランスなど

美容室併設型のサロンで活躍するアイリストは、スタイリストとして働きながらお客様のオーダーによってまつエクなどをおこなうことが多いです。

働き方はアイラッシュサロンと同様で、アルバイト・パート・正社員だけでなくフリーランスとして個人で活躍する人もいます。

自分でサロンを開業する人も

テナントやマンションの1室を借りてサロンを開いたり、自宅でサロンをオープンしたりする人もいます。アイリストとしてのスキルだけでなく、経営面のスキルも必要です。

アイリストのやりがいと大変なこと

多くのアイリストが感じるやりがいとして、自身の施術によってお客様が喜んでくれる姿を見れることや、そういったお客様がまたリピートしてくれることが挙げられます。また、日々進化する技術を追求し続けられることにやりがいを感じる人も。

大変なこととしては、目元という繊細な場所に施術するため、目や肩の疲れを感じやすかったり、精神的なプレッシャーを感じたりする人もいるようです。

やりがいについては以下の記事でもくわしく紹介していますので、あわせてご覧ください。
アイリストがやりがいを感じるのはどんなとき?エピソードを交えて紹介!仕事内容や働き方もあわせて解説

アイリストの平均収入

求人サイト「リジョブ」に掲載しているアイリストの情報をもとにした平

均収入は以下の通りです。

正社員 月給下限 月給上限 平均
スタッフ 213,096円 406,101円 309,599円
店長(候補) 246,756円 455,298円 351,027円

 

アルバイト 時給下限 時給上限 平均
スタッフ 1,073円 1,440円 1,257円
店長(候補) 1,101円 1,513円 1,307円

 

業務委託 月給下限 月給上限 平均
スタッフ 211,794円 583,333円 397,564円
店長(候補) 239,826円 598,985円 419,406円

※2024年1月現在

給与形態や収入はサロンによって違いがあり、地域や経験年数にも左右されるため、あくまでも目安として考えておきましょう。

アイリストの仕事を探す際のポイントと探し方

仕事を探す際は、応募前に必須資格・給与・雇用形態・福利厚生・休日日数・教育制度などをチェックし、自分に合った働き方ができるかを確認しておきましょう。

また、働くうえで職場環境も大切です。実際にお店に足を運び、サロンや働いている人の雰囲気を見ておくことをおすすめします。

では、アイリストの仕事の探し方について見ていきましょう。

エージェントを活用する

プロのサポートを受けながら仕事を探したいという人におすすめなのが、エージェントの活用です。エージェントは、担当アドバイザーが就職・転職における相談に応じてくれ、自分に合った求人を紹介してもらえます。

応募や面接日の日程調整、履歴書添削面接対策などもしてもらえるのが特徴です。

求人サイトを利用する

求人サイトは、自分のペースで仕事を探したい人におすすめです。インターネットにつながる環境であれば、いつでも・どこからでもアクセスでき、希望条件に合った求人を探すことができます。

美容業界に特化した求人サイト「リジョブ」は、未経験OKのアイリストの求人も多数掲載中です。「未経験歓迎」「研修制度あり」といった、これからアイリストを目指す方にピッタリな条件はもちろん、施設形態や職場の特徴などの条件もあります。

アイリストには美容師の資格が必要!自分に合った求人を見つけよう

アイリストには美容師免許が必須です。ただし、安全かつ適切な施術をするにはまつ毛に関する確かな知識と技術が欠かせません。関連する民間資格を取得したり、未経験で就職後に研修を通じて学んだりして、施術者としてスキルを身につけることが大切です。

アイリストの求人を探す際は、リジョブをおすすめします。選べる条件が豊富で、自分に合った求人を見つけやすいのが特徴です。また、各店舗のページは求職者が知りたい情報が充実しています。ぜひ一度、リジョブをチェックしてみてください。

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