母の姿に憧れて美容師の道へ。入社前にサロンでアルバイトし、リアルを肌で体感「THE DAY」花さん

東京・学芸大学前に店舗を構える「THE DAY」は、「なんでもない1日が、少しでも素敵な1日になるように」がコンセプトの人気サロン。花さんは同店でアシスタントとして活躍しています。

美容師である母親の背中を見て育った花さんは、幼稚園生の頃から美容師になることを決めていたそう。高校2年生からダブルスクールで通信制の美容専門学校に3年間通い、母親が働くサロンでアルバイトを経験。スタイリストが働く現場を見ながら、国家試験の合格に向けて練習を重ねました。

東京での就職を希望していた花さんは、母親や周りの現役美容師に相談をしながら、就職先を探したといいます。

今回、お話を伺ったのは…
「THE DAY」アシスタント
花さん

福岡県出身。2023年に「THE DAY」に入社し、アシスタントを務める。
母親の影響で幼稚園生の頃から美容師になることを夢見て、福岡県内の通信制の美容専門学校に進学。国家資格取得後に上京し、東京で美容師になる夢を叶えた。趣味はライブに行くこと。

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母の背中を追って、美容師の道へ

「母の働く姿が憧れでした」と話す花さん

――花さんが美容師を目指したきっかけを教えてください。

美容師である母の姿を見ていたため、物心ついたときにはすでに「お母さんのような美容師になりたい!」と思っていました。幼稚園の卒園式で「美容師さんになりたいです!」と、夢を宣言したことも覚えています。

「高校は、美容以外の興味のあることが学べるところに進学しよう」と思い、染織デザイン科に進学しました。私のクラスは、全員が色彩検定を取得することを目指しており、私も在学中に資格を取得。美容師の国家試験でも色彩の勉強が必要ですし、サロンワークにも生かせる部分があったので、勉強してよかったと思っています。

――幼い頃から目標が明確だったんですね!専門学校はどのように選びましたか?

高校2年生のときにダブルスクールで美容専門学校の通信制に通い始めました。母の周りの通信制出身の美容師さんに話を聞いていて、「どうやら通信制でも、十分美容のことが学べそう」ということに気づいたんですよね。通信制なら、美容室でアルバイトをして社会勉強もしながら、同時進行で美容の勉強もできるし、私にとってはいいことづくめでした。

また、私の通った通信制は卒業するまでに3年かかる学校でした。そのため、高校2年生のときにダブルスクールを始めれば、高校卒業後に2年制の美容専門学校に通うよりも、1年早く就職できることもメリットに感じました。私は4人きょうだいの長女なので、自分は早く自立して、きょうだいたちに教育費を回してほしいという気持ちもありましたね。

――高校に通いながら、専門学校の勉強もして、アルバイトもするとなると時間のやりくりも大変ではなかったですか?

普通の高校生なら夏休みが来たら「遊ぶぞー!」ってなると思うんですが、専門学校の通学があったので、周りと同じテンションにはならなかったですね。

専門学校が家から遠く、約2時間かけて通学していたので、時間のやりくりが少し大変なときもありました。ただ国家試験までに合格できる力をつけなければならないという目標があったため、さぼることなく頑張ることができたように思います。

根を詰め過ぎてつぶれないように、時には好きなアーティストのライブに遠征したりして、息抜きをすることも忘れないようにしていましたね。

「私が合格率を上げる!」国家試験対策に全力を注いだ通信制専門学校時代

通信制に通っていた花さんにとって、実技の練習ができる機会は貴重だったそう

――専門学校時代に力を入れていたことはありますか?

私の学校は、年間を通じてまんべんなく実技を練習できるわけではないので、長期休みや国家試験前に集中して練習していました。始発で学校に行って、できるだけ練習していたのが懐かしく思えます。

通信制の学校は、年配の方やダブルスクールの方など、バックグラウンドや年齢層もさまざまなんですが、一生懸命練習していたら「これ教えて」と私を頼りにしてくれる人がちらほら出てきたんです。

周りの人の期待に応えたくて、「私がクラスの国家試験合格率を上げるぞ!」という意気込みが湧いてきました。そこからは、周りを引っ張れるレベルになれるように練習したり、勉強したりしていましたね。間違えたことを教えられないので、先生にしつこく質問していました。技術や知識を人に伝えるために言語化したことで、自分にも力がついた気がしています。

――周りの人の存在が、努力の糧になっていたんですね。当時はどんな美容師さんになりたいと思っていましたか?

幼い頃から変わらず、母のような美容師になることを目標にしてきました。実は、高校を卒業してダブルスクールが終わったタイミングで、母が働くサロンで1年間アルバイトをしていたんです。暑い日は、お客様のために家から飴や扇風機を、寒い日はカイロや保温アイテムを持って出勤する母の姿を間近で見ていて、細やかな気遣いをする姿に憧れを抱いていました。

お客様との接し方や気遣いの方法は、母の背中を見て学んだ部分が大きく、今でも私の指針になっています。母の働く姿を見てから就職できたのは、私にとってすごくいい経験でした。

――サロンワークを体験してから就職できたというのは、花さんにとってアドバンテージになりそうですね。

資格がないのでお客様に直接関わることはできなかったのですが、リアルな施術の流れが学べますし、美容室でのアルバイトは経験しておいてよかったと思いますね。カラー材をひとつとっても、「これとこれをこれくらい混ぜるとこんな色になるのか」というのを間近で見られたのはよい経験でした。

現役美容師からのアドバイスも参考に、就職先を選定

「母は優しくて全肯定してくれるので、忌憚ない意見を言ってくれる方にもアドバイスを求めるようにしていました」と話す花さん

――就職活動はどんな風に進めていましたか?

中学生の頃から上京して美容師になることを決めていたので、専門学校3年生の夏あたりから、東京のサロンを中心に就職先を探し始めました。福岡在住だったため、なかなかサロン見学にも行けず、リサーチはネットが中心でしたね。気になるサロンがあったら、母や母の周りの現役美容師さんに求人サイトやお店のサイトを見てもらって、気になるポイントを確認していきました。

――就職先を選ぶに当たって、花さんはどんなポイントを注視していましたか?

ありきたりかもしれないですが、お店のブログをすごく読み込んでいましたね。とくに注意して見ていたのは、美容以外の投稿です。スタッフ同士の関係性がにじみ出る部分だと思うので、どれくらいの頻度で遊んでいるのか、社内イベントは多いのか、スタッフの付き合い方が自分の希望とマッチしているかをチェックしていました。

――就職先を探す上で、他にも気にしたポイントはありますか?

一から技術や接客を学びたかったので、よく目を掛けてくれそうな少人数のサロンを中心に、気になるお店を探していました。自分の理想の働き方が決まっていると、在籍人数などもひとつの基準にして、サロン選びができると思います。


花さんが就職活動期に意識した3つのポイント

1.就職の前にサロンでアルバイトし、リアルな現場を肌で感じた

2.現役美容師に求人を見てもらい、現実を知る努力をした

3.理想の働き方を明らかにし、条件に合うサロンを探した

後編では、「THE DAY」での採用試験について詳しくお聞きします。母親からの勧めで「THE DAY」を志望し、オンラインでサロン見学をしたのち、採用試験に臨んだという花さん。面接は手応えがなく、不合格だと思っていたそうですが、無事に合格の連絡があり、周囲の人と喜びを分かち合ったといいます。面接では取り繕わず、等身大の自分で臨むことを意識したそうです。後編もお楽しみに!

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Salon Data

THE DAY
住所:東京都目黒区鷹番3-18-7 ハウスNob1F
電話:03-6303-1339

 

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