ヘア&メイクアップアーティスト志望から、美容室の最年少ディレクターに。美容師に見つけたやりがいとは【フリーランス美容師 鈴木杏奈さん】#1

10代で東京・原宿の人気サロンMINXに入社。最年少スタイリストデビュー、最年少ディレクター昇格という快挙を達成した鈴木杏奈さん。退社後は、フリーランスの美容師としてシェアサロン「GO TODAY SHAiRE SALON新宿」で、理想の働き方を叶えた充実した日々を過ごしています。

前編では、通信制高校と2つの専門学校という、トリプルスクールに通う10代から、ヘアサロンへの入社。夢だったヘア&メイクアップアーティストから美容師へと道を変えた理由を伺います。

お話を伺ったのは…
美容師 鈴木杏奈さん

ヘア&メイクアップアーティストに憧れ、中学卒業後バンタン研究所高等部に進学。並行してハリウッドビューティ専門学校と通信制高校というトリプルスクールに通いながら、資格を取得。卒業後は原宿の人気サロンMINXに入社。最年少スタイリスト、最年少ディレクターデビューというキャリアを経て、24歳で独立。

ANNA’S PROFILE

お名前
鈴木杏奈
出身地
東京
年齢
27歳
出身学校
バンタン高等部ヘア&メイクコース、ハリウッド美容専門学校
プライベートの過ごし方
旅行

ヘア&メイクアップアーティストに憧れた10代

キュートで優しげな笑顔の一方で、20代とは思えないほどの明確なビジョンや信念を語る杏奈さん。

――もともとはヘア&メイクアップアーティストになりたかったんですよね。

はい。中学生の頃から、ヘア&メイクアップアーティストに憧れていたので、卒業後は迷うことなく専門の学校に進みました。

まず、バンタン高等部のヘア&メイクコースに入り、美容師の資格を取るためにハリウッド美容専門学校にも通うことに。さらに、高校卒業の資格を取るために、紹介された通信制の高校にも入学しました。

――16歳でトリプルスクールとはすごいですね!

大変でしたけどやり切りました(笑)。若かったし、目の前の課題をこなすことに必死でしたね。それにすべてやりたいことだったので、そんなにつらいと思うことはなかったです。

――一般的には高校を卒業してから美容師の専門学校に進む人が多いと思うのですが、杏奈さんはその人たちよりも3年前倒ししています。

私も当時はバンタンに入学を決めたものの、思い直して一度辞退をしているんです。その後再度学校見学に行き、先生方のお話を聞いて、「やっぱりここに行こう」と決めました。

若すぎることが理由でヘアメイクのアシスタントを断られる

――卒業後は、念願のヘア&メイクアップアーティストへの道に進むわけですか?

はい。憧れだった安室奈美恵さんのヘアメイクをしている方のアシスタントの試験に合格しました! とてもうれしかったのですが、後日連絡が来て「年齢が若すぎるから、もう少し社会経験を積んでから来てほしい」と、断られてしまいました。

――それは残念でしたね。

年齢のことだから仕方ないですよね。それでも夢を諦めることなく、「社会経験を積むため」と割り切って、3年間と決めて美容師をすることにしたんです。

そうして急遽美容室の就職活動をすることになったのですが、すでにその年の美容室の新卒採用は終盤でした。10件以上のサロンを受けたのですがどこも不採用で、最後に受けたMINXの最終募集に滑り込みで採用していただきました。

3年間限定と決めて美容室に入社

――MINXに入社できたのは、何が理由だと思いますか?

年齢が若いのをおもしろがってもらえたんだと思います。20代ばかりの新人の中に、一人だけ10代ですから(笑)

たしか当時のMINXで高卒入社した人は、私が初めてだったと思います。

――アシスタント時代はどうでしたか?

朝一番に行って鍵を開けて、夜は閉店後に練習。定休日もサロンで練習をしたり、本当に休みなく働いていました。

私、すごく負けず嫌いなので、アシスタント時代も漫然と働くのではなく、シャンプーの指名を誰よりもとりたかったし、指名してもらえるための努力もたくさんしていました。

――努力が実って最年少でスタイリストになるわけですが、その時はいかがでしたか?

スタイリストになったからといって、自然にお客さんがつくわけではありません。営業が終わったらすぐに店を飛び出して、街でお客さん探しをする日々。仕事のあとも誘われた飲み会などに積極的に参加して、知り合いの知り合いなどに声をかけまくっていました。

とにかく明日のお客さんを探さなくてはいけないので。

――SNSなどではなく、実際に声をかけてお客様を増やしていたんですね。ものすごくガッツがありますね。

当時の先輩たちもみんなそうやって集客をしていたので、その姿を見て自分も真似していましたね。

美容師にやりがいを見出し、一生続けると決意

――その頃は、ヘア&メイクアップアーティストになるという夢はどうなっていましたか?

当初はヘアメイクになるためのステップとして始めた美容師でしたが、スタイリストになって自分のお客さんを担当するようになったころから、心境が変わってきました。

どちらの職業も「キレイにすること」は同じだけれど、美容師はより目の前の人に向き合ってコンプレックスを解消することができます。私自身もコンプレックスが多い方で、悩みを持つ方たちの気持ちがわかるので、気づけば美容師という職業にやりがいを感じるようになっていました。

お客さんに寄り添った施術をして、「杏奈さんのおかげで悩みが解決できた」「コンプレックスが気にならなくなった」と言われるのは、何にも代え難い喜びでしたね。


取材・文/皆川知子(tokiwa)
撮影/ワタナベミカ

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Salon Data

GO TODAY SHAiRE SALON 新宿店(シェアサロン)
鈴木さんのInstagram
住所:東京都渋谷区代々木2-7-3 第7荒井ビル 3F
※鈴木さんは現在こちらのシェアサロンで活動しています。
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