アニメオタクを活かした働き方で自分もお客様も楽しい施術を提供「TOKYO OTAKU HAIR」畠山優香さん

オタク文化を愛するお客様の「推しカラー」を高いクオリティで再現する「TOKYO OTAKU HAIR」。施術を行う美容師も生粋のオタクで、オタクトークを楽しめるのも同サロンの魅力です。そんな「TOKYO OTAKU HAIR」でスタイリストを務めているのが、美容師歴9年目の畠山優香さん。

前編では学生時代にがんばっていたことや就活についてを伺いました。

後編では、採用試験に向けて準備したことや「TOKYO OTAKU HAIR」に入社した理由などについて伺います。試験まであえて何も準備しなかったという畠山さん。準備しなくても大丈夫だろうという楽観的な考えがあったからこそ、緊張することなく試験に臨めたといいます。

今回、お話を伺ったのは…

「TOKYO OTAKU HAIR」スタイリスト
畠山優香さん

千葉県出身。日本美容専門学校を卒業後、表参道のサロンへ入社。3年ほど働いたあと、2社の業務委託サロンを経て代表のエリヤさんと出会い「OTAKU HAIR」に転職。店名変更後の「TOKYO OTAKU HAIR」ではオープニングスタッフを務める。美容師歴9年目で、推しカラーを得意としている。

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あえて準備しないことで緊張ゼロの面接を実現

――採用試験に向けて準備したことはありますか？

ないですね。というのも国家試験の練習に時間を割きたかったので、できる限り準備に時間をかけたくなかったんです。また入念に準備をしなくても面接で丁寧に回答すれば合格できるだろうと思っていたのも理由のひとつになります。

――楽観的に考えていらっしゃったんですね。

はい。あえて準備しなかったことで緊張することなく試験に臨めたと思います。

――準備をしないとなると面接での対応力が求められそうですが、自信があったのでしょうか？

あったと思います。学生時代にサブリーダーなどまとめ役を務めることが多かったので、発言の場に慣れていました。あとは、高校受験のときには試験準備や練習を入念に行っており、面接のマナーや答え方が身体に染み付いていたので自信があったんです。

本物のオタク美容師。理想の働き方をするために「TOKYO OTAKU HAIR」へ

――1社目のあと業務委託サロンを2社経験されているそうですが、転職した理由は？

集客への不安が生まれてきたからです。1社目でのデビュー目前に某予約サイトやSNSに力を入れないと集客は難しいという話を聞いて。このままデビューしてもお客様をあまり確保できないかもしれないと思い、企業が集客を行ってくれる業務委託サロンに転職したんです。また、お客様とマンツーマンで施術をしたかったというのも転職理由のひとつです。

――なるほど。

あとは同期で業務委託サロンに転職する人が多く、歩合制なので稼ぎやすいと話を聞いたので、より豊かな生活を送れると思い転職を決めました。ちなみに2社目から3社目に転職した理由としては、働く場所を変えたかったからです。

――「OTAKU HAIR（TOKYO OTAKU HAIR）」に入社した理由は何ですか。

自分の理想の働き方ができると思ったからです。働くなかで自分の強みであるアニメオタクを活かした働き方をしたいと思うようになったのですが、在籍サロンでは客層や雰囲気から実現が難しいと思っていました。そのようななかで元々知り合いだった代表のエリヤさんから「OTAKU HAIR」をオープンする予定という話を聞いて、オタクのお客様がターゲットである点が自分にぴったりだと思い入社を決意したんです。

――自分の強みを活かした働き方をしたかったのはなぜ？

理由はいくつかありますが、一番大きいのは自分もお客様も楽しく過ごせるからです。少なくとも1時間はある施術のなかで、当たり障りのない会話をするよりもお互いに楽しい会話をしたいと思っています。オタクであることを打ち出して働けば、共通の話題をを持つ同じオタクのお客様が来店してくださるのではないかと思ったんです。

学生時代にやるべきことはSNSの習慣化

――学生時代のうちに取り組んでおけばよかったことは？

SNSで自分の好きなアニメを絡めたカラーやスタイルを投稿しておけばよかったと後悔しています。当時からはじめていれば、同じアニメオタクのなかでも今より認知度は広まっていたと思いますし、集客もしやすかったのではないかと思うんです。

――SNSが集客につながるということですか。

はい。あとは学生時代からSNSで発信することを習慣化しておけば、投稿が面倒だと思う場面も少なくなりそうですし、バズる投稿の作り方がわかるようになっていたと思います。

――就活、転職を通して学んだことは何ですか？

応募前にスタッフの人柄や環境、制度などサロンについて入念に調べておいたほうがいいということです。入社してからギャップを感じて転職するとなると、より自分らしく働ける場所のリサーチに時間を費やすことになります。どのサロンで働いたとしても貴重な経験を積むことはできますが、一度の就活で理想的なサロンに入社できるように、複数のスタッフに働きやすさや人間関係などを詳しく聞いておくいいと思います。

――最後に就活中の方にアドバイスをお願いします。

まずは自己分析をしてみるといいかもしれません。自分が好きなヘアスタイル、やりたいことなどを考えてみると、おのずと楽しく働けるサロンの条件が見えてきます。それに沿ってサロン探しをしてみて、候補に挙がったサロンには必ず見学に行ってほしいです。

写真や文章だけではつかめないサロンの雰囲気やスタッフの人柄が分かると思いますし、そこで自分に合っていると思ったら応募を検討してみるのもいいと思います。辛いこともあるかもしれませんが、その分やりがいもある仕事だと思いますので、がんばってください！

畠山さんが転職を成功させた3つのポイント

1.転職活動を繰り返しさまざまな環境を知った

2.理想の働き方を明確にして転職活動に臨んだ

3.オタク美容師を叶えられるサロンに出合ってからすぐに応募した

楽観的な思考を持ちながらも必要な場面では時間と力を注ぐことをいとわない畠山さん。お話を伺うなかで明るく前向きな姿勢が、先生や友人などまわりの人を惹きつけているのだと感じました。就活を控えていたり、転職を考えていたりする人は参考にしてみてくださいね！