「私の専属美容師ね!」友人の言葉に刺激を受けて美容師の道へ「TOKYO OTAKU HAIR」畠山優香さん

オタク文化を愛するお客様の「推しカラー」を高いクオリティで再現する「TOKYO OTAKU HAIR」。施術を行う美容師も生粋のオタクで、オタクトークを楽しめるのもこのサロンの魅力です。そんな「TOKYO OTAKU HAIR」でスタイリストを務めているのが、美容師歴9年目の畠山優香さん。

学生時代、校内コンテストに参加してクリエイティブな作品作りに取り組んでいたという畠山さん。そこで鍛えたデザイン力がいま得意としているブリーチデザインや提案力につながっているといいます。

また、これまで3社への入社経験を持つ畠山さんは、学生時代どのようなサロンに応募すればいいのかわからなかったといいます。担任の先生に相談した結果、カリキュラムが充実しているサロンへの応募を決めたそうです。

今回、お話を伺ったのは…

「TOKYO OTAKU HAIR」スタイリスト
畠山優香さん

千葉県出身。日本美容専門学校を卒業後、表参道のサロンへ入社。3年ほど働いた後、2社の業務委託サロンを経て代表のエリヤさんと出会い「OTAKU HAIR」に転職。店名変更後の「TOKYO OTAKU HAIR」ではオープニングスタッフを務める。美容師歴9年目で、推しカラーを得意としている。

インスタグラム

学生時代はコンテストに注力。磨き上げたデザイン力がいまの得意スキルに

校内コンテストでの経験が今のブリーチデザインにつながっていると話す畠山さん

――まずは美容師を目指そうと思ったきっかけを教えてください。

学生時代に友人に髪を切ってほしいと頼まれたことです。そのころの私は自分で髪を切っていました。それを見た友人に髪も切って欲しいとお願いされて、他人の髪を切るのははじめてだったので戸惑いながらでしたが、カットしたところとても喜んでくれて。そのとき冗談半分で言われた「優香は私の専属美容師ね」という言葉がきっかけでした。その出来事が私に美容師という仕事の選択肢を与えてくれました。当時すぐに働いてお金を稼げるようになりたいと思っていたこともあり、美容師を目指すようになりました。

――友人の言葉が大きく影響したんですね。千葉出身とのことですが東京の学校を選んだ理由は?

理由はいくつかありますが、美容師として働くなら東京がいいと思っていたんです。また、当時から私はアニメオタクだったのですが、地元にはアニメショップやイベント開催がまったくありませんでした。東京に行けば趣味も満喫できると思って上京を選んだんです。

――学生時代に力を入れていたことは何ですか。

校内コンテストによく参加していました。コンテストではクリエイティブな作品を作っていたので、そこで培ったデザイン力はいま得意としているブリーチデザインや、提案力につながっていると思います。「TOKYO OTAKU HAIR」ではスタイルにこだわりを持つお客様が多いので、経験しておいてよかったと感じています。

――ほかにも校内コンテストを通して得たものはありますか?

参考デザインの調べ方です。作品を作るにあたって参考になるデザインの情報収集から始めるのですが、最初はネットで調べるなら何と検索すべきか、美容雑誌ならどの媒体をみるべきか、どう調べたらいいのかが分からなかったんです。コンテストを通じてその方法を知ることができたため、美容師になってからもデザインに悩む時間は短縮できています。

信頼できる先生に相談し、自分にぴったりのサロンを見つけることに成功

サロン探しに悩んでいた畠山さんは先生に相談して応募先を決めたそう

――就活はいつから始めましたか?

1年生の後期からです。美容業界にはどのような働き方があり、1つのサロンあたりどのくらいのスタッフが働いているのかなどまったく理解できていなかったので、学校の資料室でさまざまなサロンを知るところから始めました

――なるほど。では資料室で応募先を見つけたということですか?

いいえ。紙面に書かれたお給料やデビューまでの期間などの情報を見てもいまいちピンとこなかったんです。そこで担任の先生に相談してみたところ、「畠山は真面目なタイプだから、カリキュラムが充実している、複数店舗を有する企業がいいのでは」というアドバイスをもらいました。そして同時にそういったサロンの候補をいくつか出してくださったんです

――その候補のなかから選んだのですか。

はい。早く内定を獲得して国家試験に集中したかったので、候補のなかから一番早く試験が始まるサロンに応募しました。そのサロンは技術講習会が定期的にあり、入社後も持続的な成長ができそうだと思ったことも応募を決めた理由のひとつでした

――そこはどのようなサロンでしたか?

先生の提案どおり、表参道や青山、早稲田などに約10店舗展開している企業でした。お客様の年齢層は20代後半からシニア世代までと幅広く、上品なお客様が多いイメージのサロンでした。

スタッフの家族まで大切にするお店の方針に安心感を覚えて

集団面接では周りに惑わされず自分の意見をそのまま伝えることを大切にしたという畠山さん

――実際に受けた採用試験の流れを教えてください。

書類選考のあと、1次選考が4対3の集団面接で、2次選考がワインディングの実技試験、最終選考が1対3の個人面接でした。選考はすべて別日の開催で、トータルで1ヶ月ほどかかったと思います。

――面接で印象に残っていることはありますか?

「スタッフだけでなく、スタッフを育てた家族も大切にしたいと考えている」と言われたことです。企業がそのような温かい方針を掲げていることにすごく感動して、ここなら安心して働けると改めて思いましたね。

――確かに素敵ですね。畠山さんが面接中に意識したことは?

相槌を打つことです。面接官が話しているときはもちろん、ほかの応募者が回答しているときも相槌を打っていました。試験前に先生から「面接では自分の番を待っているときの方が見られている」とアドバイスされていたんです。

――個人と集団でどのような違いを感じましたか。

集団面接ではほかの応募者の回答に影響されてしまいそうという不安を感じました。個人では自分の答えをそのまま伝えればいいのですが、集団だとほかの応募者が先に同じ回答をしていたりすると答えを変えたくなるんです。そこで変えてしまうと自分らしさがうまく伝わらなくなってしまうと思ったので、自分が用意した回答をそのまま伝えることを大切にしていました。あと、集団面接は自己アピールできる時間が短いので、思いをまとめることが大切だと感じました。


畠山さんが就活を成功させた3つのポイント

1.校内コンテストに参加して、デザイン力など強みを作った

2.サロン探しで悩んだとき、担任の先生にすぐ相談した

3.集団面接で周りの意見に惑わされず自分らしい回答をした

後編では、採用試験に向けて準備したことや「TOKYO OTAKU HAIR」に入社した理由などについて伺います。試験まで何も準備しなかったという畠山さん。準備しなくても大丈夫だろうという楽観的な考えを持っていたからこそ、緊張することなく試験に臨めたといいます。後編もお楽しみに!

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TOKYO OTAKU HAIR
住所:東京都渋谷区渋谷3-26-17 Vort渋谷 7F
TEL:070-3785-3469

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