自身の悩みを商品化!EC事業拡大で夢は広がるばかり【(株)Three Core代表 藤倉祐介さん】#2
自身の悩みを商品化!EC事業拡大で夢は広がるばかり【(株)Three Core代表 藤倉祐介さ前編に続いて、美容師であり、商品開発に携わりEC事業を立ち上げた起業家でもある藤倉祐介さんのインタビューをお届けします。
前編では整備工になるつもりが美容師となり、「30歳で独立する」という夢を叶えるまでのお話を伺いました。
後編では最初の店舗を共同経営していた相棒に譲り、新たに大船に店舗を構えたこと、EARTHに勤めていた頃からの後輩、羽若部氏と(株)Three Coreを立ち上げたこと、ご自身の肌悩みからシャンプーを開発したことについて語っていただきます。
共同経営を5年で解消し、後輩たち3人で会社を立ち上げる!

――由比ヶ浜のお店は今、どうなっていますか?
もう一人の共同経営者に譲りました。
将来のビジョンをきちんと共有しないまま始めてしまったので、このまま共同経営を続けるのは難しい部分もあるだろうなと当初から考えていました。それでオープンから5年経ったら、それぞれが再スタートしようとお互いに決めていました。
――共同経営では何が難しかったですか?
少しずつお互いの方向性にズレが生まれたのが原因です。その気まずさからコミュニケーションが取りづらくなって、共同で運営していくのが難しくなってしまいました。
それぞれの役割分担をしっかり決めて、常にビジョンを共有するべきだったと反省しています。
――5年後にどうしたんですか?
彼はそのまま店を続けて、僕は鎌倉市大船に新店舗を作ろうと動き出しました。
――お一人で?
EARTH西船橋店で苦楽をともにした羽若部健太が、立ち上げに参加してくれました。彼は僕が西船橋にいたときに入社したのが縁で、それからずっといい関係を続けていました。
――藤倉さんが西船橋のお店を辞めて独立するとき、一緒に辞めなかったんですか?
そのとき、彼はスタイリストとしてまだ経験が浅く、これから実力をつけていく大切な時期だったんです。僕が独立して成功するかどうか分からない状況で、連れて行くワケにはいきませんでした。
――羽若部さんのことを大切に思っていたんですね。
僕が店を辞めた5年後、大船に店を作ると言ったら、彼は自分が育てていた美容師を連れてこっちに来てくれたんです。当時、彼はもう西船橋店ではバリバリ仕事をしていて、トッププレイヤーでした。
――ということは3人でスタートしたんですね。
僕と羽若部ともう一人の3人で始めました。3つの核という意味で会社名をThree Coreにしました。
ただ、そのもう一人が美容師を辞めると言い出しまして(笑)。創業メンバーで残っているのは、2人になってしまいました。
美容室事業を後輩に譲り、自身はEC事業に専念!

――大船にこの「ONE CORE」を開いたのはいつのことですか?
2015年6月です。場所はこのサロンから少し離れた場所で、今より手狭な15坪の物件からスタートしました。
――由比ヶ浜と近いので、藤倉さんのお客さまは通ってくださいますよね。
そうですね。羽若部のお客さまのなかには千葉から通ってくださる方もいらっしゃいましたが、最初のうちは僕のお客さまがほとんどでしたね。
最初の頃は二人の給料と家賃などの諸経費を払うのがやっとでしたが、集客のサイトを利用して新規のお客さまを増やすうちに利益が上がるようになりました。
――利益が上がるまでにどのくらいかかりましたか?
半年くらいです。それからは少しずつ売上が伸びていって、スタッフも5人に増えたんです。そうすると店が狭すぎて、せっかく予約をいただいても席がなくてお断りすることもありました。
――それはもったいない!
それで、近場で広いスペースの空き店舗がないか、ずっと探していたんです。ようやくここに空きが出て、2024年に移転しました。
――かなり広いですよね。
ゆくゆくはこのサロン内に個室を作ってスパ専用のブースをつくるのもいいし、バーカウンターもあるのでちょっとしたイベントを開くのもいいなと思っています。
――こちらの内装も藤倉さんが?
いいえ。この店のことはすべて羽若部に任せました。前のサロンにあったものを持ってきてはいますけど。
美容院事業はすべて羽若部に任せています。(株)ONE COREの代表は僕ではなく羽若部なんです。
――それはなぜ?
羽若部とは20年来の付き合いで、僕のなかでいずれは事業を譲るという目標を立てていました。それで2025年にEC事業はもともとの(株)Three Core、美容院事業は新しく立ち上げた(株)ONE COREに分割したんです。
――EC事業部というのは?
コロナ禍で店を自主的に閉じていたとき、リアル店舗ビジネスだけに頼ることに不安を感じたんです。それでEC事業を考えました。
――具体的には?
僕が脂漏性皮膚炎だったこともあり、この症状を緩和するシャンプーがあったらいいなと、ずっと思っていたんです。市販されているシャンプーを使っていましたが、そうしても髪がゴワついてしまう。美容師でもある自分なら頭皮にはもちろん、髪にも良いシャンプーを作れるんじゃないかと思ったんです。
――それが「薬用シャンプー アニラ」なんですね。
僕の考えたシャンプーを作ってくれる会社を何社も当たりましたが、「無理です」と断られ続け、ようやく大阪の会社が引き受けてくれました。
――どんなシャンプーなんですか?
フケ、かゆみ、臭いを抑えながら、髪にハリとコシを与える保湿成分を配合しています。シャンプーを作るにはより詳しい毛髪の専門知識が必要だと思って毛髪診断士の資格も取ったんですよ。
――藤倉さんはEC事業に専念なさって、サロンには立っていないんですか?
月曜と金曜はEC事業に専念して、それ以外はサロンワークをしています。もっと時間がほしいですね。
――美容院事業を譲って、EC事業を立ち上げた今、次の目標は何ですか?
美容院事業の方は羽若部を中心にフィーリングの合う仲間たちを増やして、湘南エリアにどんどん拡大していってほしいと思っています。
もうひとつは沖縄で自社ブランド「アニラ」で極上のスパ体験ができるサロンを開業することです。沖縄は妻の第二のふる里なんですよ。都会の方が定期的に訪れるようなデトックススポットにしたいですね。
――これから美容業界を目指す人たちにアドバイスをお願いします。
「好きこそ物の上手なれ」というように、好きなことに思いっきり熱中してほしいですね。独立を考えているなら、勇気を出してとにかく一歩踏み出すこと。不思議と何とかなっちゃいますから(笑)。
藤倉さんの成功の秘訣
1.目標達成までのリミットを設けておく
2.初めてのチャレンジでも、とにかく一歩踏み出してみること
3.フィーリングの合う仲間との縁を大切にすること
撮影/森 浩司
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ONE CORE
住所:神奈川県鎌倉市大船2-21-3 飯島ビル2F
電話:0467-38-7035

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