メンズ垢抜け変身動画が大バズり!「箱根駅伝」に学んだ、心に刺さるストーリーの組み立て方【「LaLarOomo」代表・堀越太輔さん】#1
SNS発信が当たり前になった美容業界。採用に向けてSNSアカウントを確認するサロンも増え、就職活動におけるSNSの影響力は年々高まっています。本企画では、就活に役立つSNS活用法を、現役美容師のリアルな経験から紐解きます。
今回は、新宿・渋谷で『LaLarOomo』を展開する代表の堀越太輔さんにインタビュー。キャリア23年のベテランでありながら、昨年から本格始動したリール投稿でいきなり133.5万回再生を達成。SNSに挑んだきっかけやバズった経緯に迫ります。
お話を伺ったのは…
『LaLarOomo(ララルーモ)』代表・堀越太輔さん
東京マックス美容専門学校卒業後、都内のサロン数店舗を経てカット技術を練磨。2024年9月、渋谷に2店舗目をオープン。これを機にSNS運用を本格化させると、メンズの変身動画で一躍注目を集める。最高再生数は1146万回(2026年2月5日時点)。
Instagram:@lalaroomo_horikoshi
「どうしよう」からの逆転劇。集客苦戦で見出したSNSの勝ち筋
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――堀越さんは20年以上のキャリアをお持ちですが、SNSを本格的に活用し始めたのは2025年に入ってからだそうですね。
それまで何となくやってはいましたが、本腰を入れたのは2025年1月からです。2024年9月に渋谷店をオープンしたのですが、当初は思っていたように集客が伸びなくて。「どうしようかな」と頭を抱えていたとき、SNSに注力してみるのもひとつの手かなと思ったのがきっかけです。
最初はスタッフが提案してくれた企画をいくつか試したのですが、なんとなくピンとこなくて。そこから、僕自身が温めていた構想を形にしてみたところ、一発目でバズったんです。
――初試みでバズったのですか!? すごいですね! 動画は男性のお客様がメインですが、最初からメンズに絞っていたのでしょうか?
当初は女性も含めて考えていましたが、動画に出てくださる方がなかなか見つからない中で、快く協力してくれたのがスタッフの知人の男性だったんです。「とにかくまずは投稿を始めたい」という思いがあったので、できることからスタートした結果、今のメンズ変身動画というスタイルに繋がっています。
箱根駅伝に学んだ「人の心を動かすストーリー設計」
――堀越さんの動画は、単なるビフォーアフターではなく、一人の男性が劇的に変わる「変身ぶり」に感動を覚えます。この構成のヒントはどこから得たのでしょうか?
実は「箱根駅伝」です。箱根駅伝って、ただ走っている姿を見せるだけではなく、その選手がここに至るまでの背景や、チームとしての頑張りといった「ストーリー」が実況や解説で語られますよね。それに触れたとき、人は背景にある物語に心を動かされるんだなっていうのを強く思って。
じゃあ僕も何か形にできることはないかなと考えたとき、これまでやってきた「カット技術」という強みがある。そこに、お客様の背景や「変わりたい」という想いを乗せることで、何か人の心に届くものが作れるんじゃないか。そうして辿り着いたのが、お客様の悩みを解決する変身動画でした。
――箱根駅伝からインスピレーションを得たとは驚きです! お客様の背景にある「ストーリー」を引き出すために、具体的にどんな工夫をされていますか?
以前は、事前アンケートに答えていただき、「自分を変えたいと思ったきっかけ」などを把握したうえで、どんな言葉を引き出し、どうストーリーを組み立てるかを練って撮影に臨んでいました。
ここ最近はアンケートを介さず、お客様との会話の中で「なぜ変身したいのか」「変身後にどうなりたいのか」という本音の部分を、丁寧にすくい上げるようにしています。
――動画内のテロップには、思わず目を引くセリフが多いですよね。本音を引き出すためにカウンセリングのコツはありますか?
気をつけているのは、お客様の話を遮らないことです。また、旦那様の予約を奥様がされることが多いので、「今日は、どうして『ここに行ってきて』と言われたんですか?」、「お子さんに普段、なんて言われているんですか?」と伺うと、具体的なエピソードが出てくるんです。例えば、お子さんから「パパ、キモい」と言われてしまったとか。人間ってネガティブな言葉ほど覚えているもので、お客様も案外それをおもしろおかしく話してくださるんですよね。
美容室という空間は、不思議とポロッと本音を喋っちゃうものなんでしょうね。だから、こちらが変に構えずにコミュニケーションを取っていれば、自然と映像に載せたときにも響くような「生の声」が出てくるのかなと思います。
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フォロワー数よりも「予約」に直結した、お悩み解決の力
――動画がバズったとき、率直にどんなお気持ちでしたか?
素直に「やったー!」と思いましたね(笑)。と同時に「自分の考えていたことは間違っていなかったんだ」という確信を持てました。今年44歳になりますが、もともとSNS世代ではありませんし、これまでSNSを使い込んできたわけでもありません。「バズる」というのも、正直よく分かっていなかったんです。
でも、「人の心に響くもの」の本質は、どの世代であっても変わらないんじゃないかなと思っていて。それを自分なりに形にしてみたのが、あの動画でした。結果として、届いたのは若者というよりは、僕と同世代か、さらに上の層の方々。意外にも大人の世代に深く刺さったなという感じでした。
――SNSに馴染みがなかったという堀越さんが結果を出されたことは、同世代の方にとって励みになりますね。その動画をきっかけにフォロワーも増えたのでしょうか?
実はそこまで増えなかったんです。あのバズ動画1本で増えたのは100人ほど。そこから同じような熱量の動画をいくつか上げていくうちに、徐々に増えていきました。ですが、一方で予約が取れなくなるほどお客様が増えました。「お悩み解決」というテーマが強く刺さったんだと思います。
SNSでチャンスを掴むためのヒント
1.「今できること」から始める
2.その人が抱える悩みや「変わりたい」と願う背景を知る
3.「人の心に響くもの」を届ける
後編では、SNS発信を「仕事」として冷静に捉える堀越さんの視点やこれから業界へ飛び込む学生や就活生に向けた「SNS発信の目的意識」に迫ります。
取材・文/Maki Nagai
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「LaLarOomo渋谷公園通り店」
住所:〒150-0041 東京都渋谷区神南1丁目20-8 COERU渋谷公園通り 2階
電話番号:03-6455-0345
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