入社以来、一切感じてこなかった壁。その理由は仲間の存在と引きずらない性格「ZEST PARK」鈴木舞さん

東京・多摩エリアを中心に17店舗を展開し、長年にわたってトレンドを発信し続けてきた美容室グループ「ZEST」。今回取材したのは、2018年4月に新卒採用で「ZEST」へ入社し、東京・吉祥寺にある「ZEST PARK」の店長を務める鈴木舞さんです。

前編では美容の道に進んだきっかけや、アシスタント時代にSNSのバズりを経験したお話について伺いました。

後編では、スタイリストデビュー後のキャリアに迫ります。

ネイル中心から美容師へとシフトしながら、さらに結果を伸ばしていった鈴木さん。そして「これまで壁を感じたことがない」と語る鈴木さんに、その理由を詳しく伺いました。

今回、お話を伺ったのは…

鈴木舞さん

「ZEST PARK」店長/トップスタイリスト/ネイリスト

愛知県出身。美容専門学校で美容師免許、ジェルネイル検定初級、ネイリスト検定2級・3級を取得後、2018年4月に「ZEST」へ入社。入社直後からネイリストとして高い売上を記録し、ヘアアレンジ分野でもSNSをきっかけに指名を拡大。2024年には「ZEST」史上最年少で店長に就任。直感と行動量を武器に、独自のスタイルを確立している。

インスタグラム

気がつけば乗り越えている。壁を感じることなくキャリアアップ

これまでのキャリアを振り返り、困難を感じにくい理由を教えてくれた鈴木さん

――入社当初はネイル中心だったとのことですが、その後美容師の仕事が増えていったそうですね。

はい。3年目でスタイリストデビューをしてから、徐々に美容師の割合が増えていきました。今は完全に逆転して美容師9、ネイル1というくらいになっています。

最初はやはり単価の高いネイルを手放したくない気持ちが強かったんです。

――割合を変えたのには何かきっかけがあったのですか?

上司から美容師の割合を増やした方が、もっと単価が上がる可能性があると説得されたんです。言われたことは一旦素直に聞いてみようと思うので、「じゃあがんばってみます」と。

結果的にやはり美容師をメインにしたほうが単価が大きく上昇したので、あのときのアドバイスはありがたかったと思いますね。

――スタイリストデビュー前後で、壁を感じたことはありましたか?

改めて考えてみたのですが、本当に「壁」と感じたことがなくて。

もちろん、できないこと自体はたくさんあったと思います。でも「できるようになりたい」という気持ちが強くて、練習しているうちに自然と乗り越えていた感覚です。

先輩に怒られることも嫌ではなくて、むしろ見捨てられるよりはいいと思っていました。言われたことはとりあえずやってみるし、負けず嫌いなので「何くそ」と思ってがんばるタイプです。

それと、あまり悪いことを引きずらない性格なんです。うまくいかなかったこともあったと思うのですが、そのことはあまり覚えていなくて。

――かなり前向きですね。

そうかもしれません。できないことができるようになるとか、お客様が喜んでくれることがうれしいというのも大きなモチベーションになっているのですが、私のなかで大きいのは仲間の存在です。

みんなと一緒に働いているのが楽しくて、辛いと感じることがあまりなくて。それは今も変わらなくて、実は先日も韓国に旅行に行ったのですが、最終日には「早く帰って、仕事がしたいな」と思っていました(笑)。

今はフリーランス美容師が流行っていますが、私は絶対になれないと思います。

言葉より背中。チームに支えられ、自分らしい店長スタイルに

鈴木さんが店長を務める「ZEST PARK」

――2年前から店長を任されているということですが、ご自身のなかに変化はありましたか?

任されることは増えましたが、「ZEST」には班制度があって、この仕組みに助けられていて。なので変えた部分はほとんどないといっていいと思います。

班は3人ほどのスタッフで構成されていて、意見を班長がまとめてくれる仕組みになっています。なので、仕事の話をしっかりするのが班長で、私は逆にスタッフとはプライベートの話しかしません。

それに私はこれまでも後輩に対して、言葉で伝えるというより、「背中を見て、ついてこい」というタイプ(笑)。実際に自分が誰よりも行動をすることで、後輩もそれを見て自然と動いてくれることが多かったんです。

スタッフにも男の子が多かったので、その体育会系のノリでもなんとかなってきていて、人を育てることにプレッシャーを感じたことはありません。

――美容師として大切にしていることは?

お客様の要望をそのまま再現するだけでなく、より似合う形を提案することです。

たとえば、面長の方が丸顔のモデルのボブ写真を持ってきた場合、そのまま再現するとバランスが崩れてしまうことがあります。そういうときは、仕上がりの髪を長くする、段を入れるなど面長が目立たないように提案します。

せっかく私にまかせてもらったのだから、よりよい形を提案して喜んでほしいという気持ちが強いんです。

新人だからといって遠慮はしない。「やりたい」意志は伝えるべき

新人時代を過ごす人へのアドバイスもいただいた

――新人時代の経験は、今にどうつながっていますか?

今はやめてしまった先輩ですが、過去には「理不尽だ」と感じてぶつかった人もいたので、「ああいう先輩には絶対にならない」と決めていました。

私は新人時代、本当にのびのびとやらせてもらっていて。その環境があったからこそ、ここまで続けてこられたと思っています。

やりたい気持ちは、一度つぶれてしまうと戻らないこともある。だから今は、スタッフが「やりたい」と思ったときに挑戦できる環境を作ることを大切にしています。

――最後にこれから美容師を目指す人にアドバイスをお願いします。

さっき言ったこと少し重なるのですが、やりたいと思ったことは、絶対にやったほうがいいと思います。20代は本当に一瞬で過ぎてしまうので、仕事も遊びも全力で楽しんでほしいです。

それと、新人だからといって遠慮する必要はないと思っています。お客様にとってよいことだと思うなら、「やってみたい」としっかり伝えるべきです。

経験や立場に縛られて動けなくなるのは、もったいないと思います。みなさんがなりたい美容師像をぜひ形にしてください。


鈴木さんが新人時代から活躍できた3つの理由

1.負けず嫌いの性格で、圧倒的な行動量をこなした

2.他人を参考にしない「直感の軸」を持っていた

3.人間関係をエネルギー源にしていた

誰かのやり方をなぞることなく、自分の感覚だけを信じてキャリアを積み上げてきた鈴木さん。

印象的だったのは、「壁を感じたことがない」という言葉。その裏にあったのは、できないことにとどまらず、動き続けることで乗り越えてきた姿勢です。

お話を聞く前は「天才肌」なのかと思っていましたが、「やってみる」を止めなかったことが、結果につながってきたのだと感じました。

自分の感覚を信じて動くこと。その一歩を踏み出せるかどうかが、未来を大きく変えていくのではないでしょうか。


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ZEST PARK
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-9 B1F
TEL:0422-27-1383

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