マネしない、迷わない。直感と圧倒的行動量で結果を出し続けた新人時代「ZEST PARK」鈴木舞さん

東京・多摩エリアを中心に17店舗を展開し、長年にわたってトレンドを発信し続けてきた美容室グループ「ZEST」。若手育成にも力を入れてきた同社では、スタイリストそれぞれが個性を発揮して勢力を拡大し、今年で創業47年を迎えます。

今回取材したのは、2018年4月に新卒採用で「ZEST」へ入社し、現在は美容師歴8年目、東京・吉祥寺にある「ZEST PARK」の店長を務める鈴木舞さんです。

アシスタント時代から圧倒的な入客数をこなし、ヘアアレンジの投稿がインスタグラムでバズって指名を拡大。さらに「ZEST」史上最年少で店長に就任するなど、着実に実績を積み上げてきました。

そのキャリアアップの方法は一般的な人とは少し異なります。ロールモデルを持たず、他人の投稿もほとんど見ない。インスピレーションに頼ることもなく、「自分が可愛いと思うかどうか」という感覚だけを軸に技術を磨いてきたといいます。

その直感を支えているのが、負けず嫌いな性格と、圧倒的な行動量。鈴木さんはどのようにして、自分のスタイルを確立してきたのでしょうか。

今回、お話を伺ったのは…

鈴木舞さん

「ZEST PARK」店長/トップスタイリスト/ネイリスト

愛知県出身。美容専門学校で美容師免許、ジェルネイル検定初級、ネイリスト検定2級・3級を取得後、2018年4月に「ZEST」へ入社。入社直後からネイリストとして高い売上を記録し、ヘアアレンジ分野でもSNSをきっかけに指名を拡大。2024年には「ZEST」史上最年少で店長に就任。直感と行動量を武器に、独自のスタイルを確立している。

インスタグラム

友人に導かれるように美容の道へ

店長を務める「ZEST PARK」で取材に応じる鈴木さん

――美容師になろうと思ったきっかけは?

最初のきっかけは、友だちが美容専門学校に行きたいと言っていたことでした。「じゃあ一緒に行こうかな」くらいの軽い気持ちでスタートしています。

当時はネイルに興味があったくらいで、美容師になりたいという気持ちはそこまで強くありませんでした。

専門学校に入ってからもネイリスト志望ではありましたが、「美容師免許は取っておいたほうがいい」と言われて。昼間は美容師免許、夜間はネイリスト検定のための授業という形で、両方のカリキュラムを受けていました。

――専門学校ではどんなことを感じましたか。

元々、細かい作業が好きだったので、ワインディングやオールウェーブなど美容師の実技が楽しくて。授業を受けていくうちに、「美容師の仕事もいいかもしれない」と思うようになりました。

専門学校では美容師免許、ネイル検定の2級と3級、ジェルネイル検定初級を取得。卒業後はヘアとネイルの両方ができるトータルビューティーサロンであることに魅力を感じて、「ZEST」へ入社しました。

入社直後からフル稼働。「仕事、最高!」の毎日

「ZEST」に入社した当時を振り返る鈴木さん

――入社後はどのように仕事に入っていきましたか。

ネイルは専門学校で基礎を学んでいたので、技術チェックを受けて、入社してすぐの5月からお客様に入っていました。

並行して美容師のカリキュラムも進めていて。テストに合格した技術から入客できる仕組みだったので、かなり早い段階でカラーモデルも担当していました。

――最初はネイルが中心だったのですね。

はい。私は施術スピードも早く大体1時間ほどでおひとりの施術が終了していました。時間に対する単価が高いと感じていたこともあり、自分から希望して、ネイル8割、ヘアカラー2割くらいのバランスで入客していました。

――1日の働き方は、どんな感じでしたか?

とにかく予約が埋まっていないと気が済まないタイプで、お客様をたくさん入れていました。ネイルのお客様は1日に12人ほど担当する日もありましたね。そこにカラーのお客様も入ってきていました。

負けず嫌いな性格なので、営業前後の時間は美容師の技術練習に充てていました。アシスタント業務に入る時間はほとんどありませんでしたが、それを許してくれて、のびのび働かせてもらっていたと思います。

「ZEST」は上下関係がほとんどなく、むしろ上の人間に厳しい環境です。先輩でも関係なくシャンプーも掃除もしますし、休憩も後輩が優先されます。入ったときから、とてもいい環境だと感じていました。

――それは新人にとっては働きやすい環境ですね。ただ、スケジュールとしてはかなりハードに感じますが。

まったく大変だと思ったことはなかったです。

というのも同期が同じ店舗に12人ほどいて、先輩を含めてみんな仲がよくて。仕事終わりにご飯を食べに行ったり遊びにいったりすることも多かったですし、休みの日もみんなに会いたくてサロンに顔を出すこともありました。

休みたくないと思うほど毎日が本当に楽しくて、「仕事、最高!」と思っていました(笑)。

似合わせの感覚で突き詰めたヘアアレンジ。唯一無二のスタイルを確立

鈴木さんが最初に「バズ」を経験したアレンジ写真。ここから指名が一気に増えていった

――新人時代に印象的だったことは?

2年目にインスタグラムに投稿したヘアアレンジの写真がバズり、お客様が増えたことです。

ヘアアレンジをやり始めたきっかけはお客様に依頼を受けたことでした。最初は苦手意識があったのですが、続けていくうちに少しずつ自分なりの形が見えてきたんです。

あるときリングを使ったアレンジをインスタに投稿したところ、それがバズって、予約が一気に増えていきました。

今は毎年4月にその年度の成人式と卒業式の予約枠を開放するのですが、ありがたいことに1週間もしないうちにすぐに埋まってしまいます。これまで卒業式ではシーズンで120人、成人式では1日で24人を担当したこともあります。

――それはすごいですね……!ヘアアレンジで心がけていることはあるのですか?

誰とも被らない、自分にしか作れないスタイルにすることです。

既製品の飾りではなく、「ZEST」の先輩にオリジナルの飾りを制作してもらうことも多く、世界観作りにはかなりこだわっています。

――事前カウンセリングではどんなことを確認しますか?

かなり細かくヒアリングします。

利き顔、どちらの手でスマホを持って撮影をするか、飾りの持ち込みがあればそのなかの優先順位。当日の衣装の色や柄なども含めて確認しますし、実際に髪の状態やボリュームも触って確かめます。

髪型だけでなく、飾りとのバランスも重要なので、事前にしっかりすり合わせることを大切にしていますね。

――スタイルはどのように決めることが多いですか?

お任せという方が多いので、アップかダウンかといった大枠だけ伺って、あとは印象の好みを細かく聞いてお顔や着るものに合わせて決めていきます。

――SNS運用で意識していることは?

飾りを見てくださる方も多いので、後ろ姿で撮影することが多いです。あとは見やすさを重視して、写真の構図をある程度揃えるようにしています。

――他の人の投稿などは参考にしていますか?

ほとんど見ないですね。

ロールモデルもいませんし、「誰かのマネをしよう」という意識もないです。音楽も聴かないですし、テレビも見ないので、外から影響を受けることはあまりないと思います。

――では、どこから発想を得ているのでしょうか?

最初は先輩に少し教えてもらいましたが、それ以降はほとんど自分の感覚です。

似合わせ、つまりこのお客様はこうしたら可愛くなるという感覚には自信があり、その直感に基づいてやってきて、気づいたら今のスタイルになっていました。


後編では、スタイリストデビュー後のキャリアに迫ります。

ネイル中心から美容師へとシフトしながら、さらに結果を伸ばしていった鈴木さん。そして「これまで壁を感じたことがない」と語る鈴木さんに、その理由を詳しく伺いました。

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ZEST PARK
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-9 B1F
TEL:0422-27-1383

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