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現役スタイリストが考えるアシスタント時代の過ごし方!【美容業界の教育事情】

サロン勤務のアシスタント時代は「本当に大変だった……」という方が多いですが、さまざまなカリキュラムをクリアし、スタイリストになられた方はどうやって乗り越えていかれたのでしょうか?

現在活躍しているスタイリストの方や、頑張っているアシスタントの方に、職場での教育と苦労を聞いてみました。

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最短でスタイリストになることができるようにプランニングしています。

スタイリストとして、またサロンを経営する立場の野村さんはどのような教育プランを考えていらっしゃいますか?

野村悠記さん

教育に関してはめちゃくちゃ厳しいかといえば、そうでもないと思います。お客さまに対する技術への妥協はもちろんしませんが、要点を付いてできるだけ「最短」でスタイリストになってほしいと考えているので、これは後にまわしても良い、スタイリストになってから勉強すれば良いということをしっかり選別して、順序立てて教育しているつもりです。

メイクなどでも、外部講師や知人のメイクの方に頼んでセミナーを行なっています。自分達が繰り返し教えていくのはもちろん重要ですが、アシスタントの方も色々な機会を与えられることで、視野も技術も広がっていくと考えているからです。

教えている我々スタイリストも、自分の手で「やって見せる」ことだけでなく、他の視点からのレクチャーを取り入れ、双方のバランスを考えながら教育していきたいと思います。

新人のアシスタントは、みんな最初は落ちこぼれます(笑)。中にはめちゃくちゃ起用な方もいますが、大抵やったことがない業務ですから当然ですよね。

例えばケーキを作った時に、最初から美味しくできたと思う人と、どうしたら生地がもう少し柔らかくなるのかと考える人がいます。最初から美味しくできた人はどうして美味しくなったかを検証しませんが、失敗した人は思考錯誤します。スタイリストの技術を習得するためにも、失敗から学んでいくことは重要だと思いますよ。

大切なのは自分の「向上心」! お店の環境には左右されません。

女性スタイリストとして活躍なさっている川口さんはどんなアドバイスがありますか?

川口詩穂さん

私が育ったサロンは、20時には帰宅できたようなとても緩やかな店舗でしたので、アシスタント時代もあまり苦労はなかったです。

モデルを探しに行くこともなかったので、辛かったのは「手荒れ」に悩んだことぐらいです(笑)。すべての間接が切れてしまったりしましたが、もちろんそれで嫌になって辞めようと思ったこともありませんでした。

しかし尊敬できない先輩、例えば向上心が低いタイプの先輩も多々いらっしゃたので、こちらのやる気が削がれる感じがして、それがすごく嫌でしたね。

新人の方にアドバイスをするとすれば、志しを高く持ってサロンに入社しても、アシスタント時代はすごく地味なので、夢見がちな人は辞めてしまう場合が多いです。お客さんとして来ていた時の華々しいイメージに憧れていると、かなりギャップを感じるはずです。憧れていなかった人のほうが、続いていることが多と思いますよ。

またお店の環境が整っていたからといって、それだけに左右されるわけではないので「このサロンで働いていれば……」や「他の店舗ならもっと……」ということでもないと思います。どんな環境であれ、自分自信の向上心が大事です。

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あまり早い段階で、せっかく勤めたサロンを見限らないで!

サロンを経営する側として吉田さんが考えるアシスタントの方へのアドバイスは?

吉田遼平さん

これから美容師デビューを目指している方にアドバイスを送るとすれば、最近の若い方は自分のなりたい理想系、例えばお店を開きたいとか、技術を極めたいとか……、それだけを目指してしまうとそこに直結していると感じられること以外の業務を、無駄だと思ってしまいがちなんですよね。

例えば、たくさんのお客さまのカットができるようになりたいという方は、すぐに技術者になるために「カリキュラムが速く進むところが良い」「雑用ばかりで僕がやりたかったことはコレじゃない」といった思いがありがちですが、雑用も含めシャンプーなどを沢山行なった分だけ、色々な人と接することができ、数多くのお客さまの頭を触ったことが実際にカットする際に役に立つのです。

辛いからもう辞めますだったらわかります。「そうか辛いのか、でも、もう少し頑張れよ」といっても、「いや限界です無理です、自分にはついていけません」という場合は仕方ありません。しかし「俺はこういう風になりたいんです。今の業務はちょっと……」といって出て行く人ほどあまり成功していないと思います。

自分がどうなりたいかが重要なので、あまり早い段階でせっかく勤めた店舗を辞めてしまうのもどうかと……。勤務するサロン選びも大切ですが、どんな店舗であれ、その会社の状況がどうであれ、技術者になるのであれば、学ぶことを発掘しなければいけないと思います。

面倒だからといって後回しにしない先輩たちに感謝しています!

現在アシスタントとして頑張っていらっしゃる新井さんはどのような教育を受けていらっしゃいますか?

新井大介さん

お店の先輩たちは、こちらからアクションを起こした場合、どんな質問にも確実に答えてくれます。「面倒だから後で……」といったことがないのは本当に感謝しています。しかし、先輩たちからしたら自分のことを良く考えてくれた上での教育方針なのかもしれませんが、こちらから聞かない限りはまったく反応してくれません(笑)。

こちらのサロンに勤めていて、とてもありがたいのが週に1度カリキュラムのチェック会があることです。他のサロンでは月に1・2回といったお店が多いと思いますが、週に1度というのは、それだけチャンスがあるということですので、嬉しいです。

「来週もあるから……」と甘えてしまう自分もいるのですが、そこは反省して、精進してゆきたいです。

Shop Data

サロン

HONEY

03-6434-5775
東京都渋谷区神宮前3-6-4 1F
平日11:00〜22:00 土日祝日10:00〜20:00
http://honey.tokyo/

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