常に見えるところでないからこその『クリーンアップ!』トイレ・洗面台の掃除テクニック
お客さまと接する場は常にきれいに保っていたいですよね。この連載では、定番のものからあっと驚く裏技まで、簡単にトライできるさまざまな掃除のテクニックをご紹介します。毎日の掃除に加えて、さらにピカピカで気持ちのよい店舗を目指しましょう。
サロンの設備の中でも、とくに掃除をするのに気が滅入ってしまうのが“トイレ”。お客さまもスタッフも使うトイレは、毎日きれいに掃除をしていても汚れがつきやすく、どうすればきれいになるのか、長持ちさせられるかの掃除方法がわからないという人も多いのではないでしょうか。今月はそんなトイレ掃除の簡単テクニックをご提案します。
〜日頃のケア〜
● 便器の裏側お掃除法
用意するもの
・トイレ用中性洗剤
・トイレ用ブラシ
あると便利なもの
・靴用ブラシ
まずは便器の掃除方法からご紹介。
毎日使用する便器のフチ裏は飛び散った汚物が付着して、とくに汚れがたまりやすいところです。洗い残しがあるとガンコな黄ばみや黒ずみになってしまいますのでより丁寧に掃除しましょう。
(1)トイレ用中性洗剤をトイレ用ブラシにつけ、内側・フチ裏をこすり洗いします。フチ裏にとどきにくいブラシの場合は、靴用ブラシで傷つけないようにやさしく洗います。
(2)柔らかい布に、トイレ用中性洗剤をつけて、フチの内側を拭きます。
(3)水で濡らして十分に絞った布で洗剤成分を拭き取ります。
注意:市販の家庭用洗剤であれば、酸性・中性・アルカリ性を問わずご使用になれますが、研磨剤入り洗剤や業務用強酸性・強アルカリ性洗剤には、陶器表面を傷つけたり、侵したりするものがありますので、使用しないでください。便座がウォシュレットの場合は、早め(3分以内)に洗い流した後、便座・便ふたは開けたままにしておいてください。また、便器についた洗剤は確実にふき取ってください。(便器用洗剤などの気化ガスがウォシュレット本体内に入り、故障の原因になります)
参考:http://www.toto.co.jp/water/toilet/07.htm
〜意外と汚れている?トイレの壁と床のお掃除〜
用意するもの
・雑巾やウエットシートなどの拭くもの
・フローリングワイパー
・ほうきや小型掃除機
あると便利なもの
・トイレ用中性洗剤
つづいては便器掃除がメインになってしまい、意外と見落としがちなトイレの壁&床拭きの方法をご提案。目に見えて汚れていないとついつい見過ごしがちですが、実は尿飛びやほこりなどで汚れてしまっているんです。また、放っておくと臭いが染みついていることがあるので、トイレ内の悪臭の原因になってしまっているかも。
まず壁の掃除方法としては、はじめにほうきなどを使って壁全体の表面のほこりを落とし、それから拭き掃除。濡らした雑巾やトイレ用のウエットティッシュを使って壁の表面を拭いていきます。壁紙の場合は、中性洗剤を薄めてつけた雑巾を使うとより効果的。力をいれてゴシゴシこすると壁紙が傷んでしまうことがあるので、ぽんぽんと叩きながら優しく汚れを落とすのが良いでしょう。雑巾を使用する場合はよく水をしぼることが大切。壁紙の隙間に水が入り込んでしまうと、はがれやすくなってしまうので注意が必要です。
次に床掃除。こちらも表面のほこりをほうきや掃除機で吸い取ってから、汚れが比較的少ないトイレの奥側から拭き掃除をしましょう。床の隅々や便器の後ろ側まで、しっかりと拭いてください。とくに便器と床の境目付近は汚れやすいので、念入りに。
もっと手軽な掃除方法としては、フローリングワイパーを使うのがおすすめ。シートにはドライタイプとウエットタイプがありますが、汚れをふきとるためにウエットタイプの専用シートを使ってください。天井などの手の届きにくい高い位置や、手を伸ばしにくい便器の裏側も楽に掃除ができますよ。手を汚さずに掃除ができるのも嬉しいポイントです。
〜洗面台をぴかぴかに〜
用意するもの
・クエン酸スプレー
・スポンジ
・水拭き用の布
・小さめのブラシ
あると便利なもの
・マイクロファイバークロス
〜洗面ボウル〜
汚れの原因である水道水のカルシウム分をしっかりと取り除きましょう。クエン酸スプレーを塗布した後に、そのままメラミンスポンジで磨きます。オーバーフロー(水がこぼれないように洗面台についている穴です)の穴の中もブラシを使って汚れを取り除き、最後に水拭き・乾拭きをして完成です。
〜鏡〜
クエン酸スプレーを使用して、鏡全体に拭きつけ、15分間濡れたままの状態にしておきます。こまかい箇所は、歯ブラシで汚れをとりのぞきましょう。最後に水拭きをして、マイクロファイバーで拭き上げをして完成です、
参考:http://www.rinnai-style.jp/info/cleaning/basic/12/
臭いのもとになるまえに!〜サニタリーボックスのお掃除法〜
用意するもの
・トイレ用おそうじシート
・ ゴミ袋
便器や床の掃除は念入りにしても、忘れられがちなのがトイレの端に置いてあるサニタリーボックス。ここではそんなサニタリーボックスの掃除方法をご提案します。
まずゴミがある場合は捨ててから、ボックスの各部品を分解します。(分解できないタイプのボックスはこの工程を省きます)。
まずトイレ掃除用のウエットシートを使って、ほこりや汚れを拭き取ります。底の部分は床についているので、とくに念入りに。汚れがひどい場合は殺菌ソープなどを薄めて、水洗いするのも良いと思います。
最後にサニタリーボックスの底に重曹を敷き詰めることで、消臭効果が高まります。さらにアロマオイルなどを数滴垂らしておくとトイレ内が消臭効果だけでなく、アロマの良い香りになりますよ。
まとめ
以上、手洗い場をきれいに保つための掃除方法を挙げてみました。
看板や入口といった外から見える部分は言うならば“お店の顔”ですが、トイレやの裏側は“お店の心”。いつでもきれいに保ちたいですよね。
今回は毎日できる簡単なお手入れから、きれいを長持ちさせるちょっとした裏技をご提案しました。掃除はさまざまな方法がありますので、可能なタイミングで取り入れてみてはいかがでしょうか。