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コラム・特集 2018-06-25

樋口 敦 interview #1:1人ひとりの健康に寄り添うパーソナルトレーナーに迫る

解剖学や運動学の知識を基に、スポーツ選手の体をケアし最高のパフォーマンスを引き出すトレーナー。トレーニング指導により筋力を向上させるだけでなく、ケガをした時は痛みの原因を突き止めて治療を施し、体を元の状態に導くことも仕事のひとつです。まさに体作りのプロフェッショナルと言えます。
今回は、Jリーグの専属トレーナーとして働いた経験を持つ、トレーナーの樋口敦さんにインタビュー。現在はフリーのトレーナーとして、スポーツ業界を飛びだし会社員や学生など、一般の方にも健康な体作りの指導をしています。そんな樋口さんは、いったいどのようにして現在のスタイルにたどりついたのでしょうか。前編では、トレーナーに興味を持ったきっかけや、病院勤務時代のエピソードを伺いました。

1人ひとりの体に合ったトレーニング方法を

樋口さん

――まず、現在の活動について教えてください。
「会社員や学生など一般のお客さまをはじめ、現役Jリーガー、プロサーファーなどのスポーツ選手と契約を結び、ストレッチや筋肉トレーニング、食事指導を行うパーソナルトレーニングをメインに活動をしています。また、整形外科のリハビリ施設内での勤務や専門学校の講師、新しくジムを作る際にコンサルタントとして働くこともありますね。」

――パーソナルトレーニングの魅力はどんな点でしょうか?
「お客さま1人ひとりに適した、独自のメニューでトレーニングを受けることができる点です。街にあるジムでは、多くの場合お客さまはマニュアル化されたメニューでトレーニングを受けています。しかし、お客さまは年齢も病歴もさまざまなので、同じトレーニングメニューを当てはめると、かえって体を壊すことにつながります。一方、パーソナルトレーニングでは、まずお客さまのすべての関節の動きと筋肉の状態を計測し、体の状態をチェックしてからトレーニングメニューを作っていくんです。そうすることで、固い関節には入念に可動域トレーニングを加え、弱い筋肉には重点的にトレーニングを行うなど、その人の体に合ったメニューを提供することができます」

「Jリーグに関わる仕事がしたい」という夢

樋口さん

――トレーナーに興味を持ったのはいつ頃ですか?
「高校生の頃です。小、中、高とサッカーを続けていたため、将来はサッカーに携わる仕事がしたいと思っていました。高校3年生の頃、予備校の先生に『Jリーグに関わる仕事がしたい』と進路相談をしたところ、『トレーナーがいいのではないか』と。そこで、トレーナーの知識を学ぶため理学療法士の学校に進むことを決め、地元の岡山県にある専門学校に進学しました」

――大学時代に印象に残っているできごとはありますか?
「大学の先生から『理学療法士は、スポーツ業界だけで働いていては生活が成り立たない』と言われたことです。今でこそ理学療法士がスポーツの現場で働くことは一般的になっていますが、当時はまだ珍しいことでした。学校で、テーピングの巻き方を教えてもらえないなど、理学療法士とスポーツ業界には距離があったんです」

「俺はこれがやりたかった!」と思ったスポーツ理学療法との出会い

樋口さん

――大学を卒業した後の進路について教えてください。
「千葉県の整形外科で、3年ほど働きました。入局を決めた理由は、私の夢だった、サッカー日本代表のチームトレーナーとして働いている先生がいたからです。結局、私自身サッカーに関わることはありませんでしたが、リハビリの施設内で学生から高齢の方まで幅広く治療することができ、よい経験を積むことができました」

――病院で働くなかで感じたことはありますか?
「実際の現場で理学療法の技術を学ぶことが、すごくおもしろいと思いました。とくに、スポーツ理学療法の分野は興味深かったです。トレーニングの仕方からケガの治療法、食事の栄養まで、アスリートの肉体を作り上げる方法をすべて学ぶことができ、『俺はこれがやりたかったんだ!』と思いました。また、同期や先輩もスポーツ分野での活動を目指す人が多く、お互いに切磋琢磨できる環境でした。当時は休日も研修会に参加して勉強するなど、まったく休むことなくトレーナーのことばかりを考えていましたね」

子供の頃は、よくプラモデルを組み立てて遊んでいたと言う樋口さん。「振り返ってみると体の構造に興味を持つきっかけになっているかもしれません」と言います。中編では、プロサッカーチームの専属トレーナー時代に経験した感動と苦悩について伺いました。

Profile

樋口さん

樋口 敦さん

理学療法士、日本体育協会公認アスレティックトレーナー。
大学卒業後、千葉県、神奈川県のスポーツ整形外科に勤務。医学知識を生かし、スポーツ選手を中心に20,000人以上のリハビリを行う。2011年、Jリーグファジアーノ岡山FC専属理学療法士に就任。プロサッカー選手のリハビリ、コンディショニング、トレーニングを担当。現在は東京、岡山、広島を中心にアスリートに関わった経験を生かし、美しく健康に生きるための手段を広めている。

樋口 敦 interview #2:熱狂の日々。Jリーグの現場で働いて感じたこと>>

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