時間単価が高く、絶対的な信頼も生み出せる。前髪に革命を起こすクロスパーマの可能性| あゆみさんインタビュー
近年、アイドルブームの影響もあり、アイドルのように美しく整った前髪へのニーズが高まっています。しかし生えぐせやつむじの影響で前髪が割れたり浮いたりしてしまい、思いどおりのデザインを楽しめない人も少なくありません。なかには前髪に強いコンプレックスを抱え、学校に行きづらくなってしまう若年層もいるといいます。
そんな悩みに対して注目されているのが、前髪に特化した技術「クロスパーマ」です。髪を交差させながら薬剤を塗布し、根元の向きを整えることで、前髪の分かれぐせや浮き、流れぐせの改善を目指します。
今回は、クロスパーマの考案者として知られる「ZEST bis」所属スタイリストのあゆみさんにインタビュー。あゆみさんのクロスパーマは施術時間が約60分、料金は1万7,600円からと時間単価がとても高いメニューです。さらにこの難易度の高い技術を習得したことで、お客様との間にリピートにつながる信頼も得られたといいます。
技術の特徴や難しさ、そして習得することで広がる可能性を伺いました。
今回、お話を伺ったのは…
ZEST bis所属スタイリスト
あゆみさん

東京でいち早くクロスパーマに取り組み、他店では断られた難易度の高い生えぐせを改善してきた実績を持つ。その技術を求めて海外や日本各地から来店があり、クロスパーマ講師として全国でセミナーを行っている。
根深いコンプレックスを解消し、顧客からの信頼を得られる「クロスパーマ」

――まずはあゆみさんが確立したクロスパーマが、どのような技術なのか教えてください。
前髪に特化して、髪を本来のくせとは逆の角度に交差(クロス)させながら薬剤を塗布し、根元の向きを整える技術です。ロッドは使用せず、薬剤の反応時間を独自に見極めることがポイントになります。
――この技術を使うことで、どのような効果が期待できますか。
私の元に来られる方の多くは、前髪が立ち上がってしまうなど生えぐせが強く、前髪を作りたくても作れなかった方です。そうした方でも、前髪を下ろしやすくなります。男性の場合は、前髪が薄くなっていわゆるM字の状態が気になる方のカバーをすることができるんです。
デザイン面では左右対称で、真ん中から放射状にきれいに流れるような前髪を目指せます。アイドルの前髪のような繊細な質感を求める人も増えていて、前髪を整えられる需要はさらに高まっていると感じます。
施術を重ねることで、前髪を下ろしている時間が長くなり、くせが少しずつ落ち着いてくること、入店から退店まで約60分で完了するため、忙しい方でも取り入れやすいというのも大きなメリットです。
私自身、このメニューを提供するようになってから4年間、前髪と向き合い続けてきて、前髪が与える印象の大きさを改めて実感しました。その大切さをお客様だけでなく、美容師の皆さんにも伝えていき、前髪リテラシーを上げていきたいと考えています。
――前髪はそんなにも重要な要素なのですね。
前髪は顔の約3分の1を占め、印象を大きく左右する重要なパーツだと思うんです。前髪が整うだけで5歳は若返り、周囲に与える印象もやわらかくなります。ただその重要性や可能性は、まだ十分に広がっていません。
たとえばほかの美容室で「くせが強すぎて前髪は作れない」と言われてきた方でも、クロスパーマを使えば理想に近い前髪を手に入れられる可能性があります。前髪のコンプレックスが原因で学校に行きづらくなっていた学生さんでも、施術後に「学校に行きたい」と思えるようになったと言われたこともありました。仕上がりを見て泣いてしまう方もいるほどで、前髪が心に与える影響の大きさを感じます。
また前髪ができて印象がやわらかくなることで、保育士、看護師、保険の営業職など人と接する仕事の方にもメリットがあると思うんです。
――美容師がこの技術を身につけるメリットは、どんなところにありますか。
まず圧倒的に時間単価が高い点です。私の場合、施術料金は1万7,600円からで、髪の状態によっては2万3,100円に設定しています。入店から退店まで約60分で終わるので、限られた時間で働くママさん美容師や、売上をもう一段階伸ばしたいベテラン美容師にとっても強力な武器になります。
そして、前髪の悩みやコンプレックスはとても根深いからこそ、解消できると「替えのきかない価値」を生み出します。実際、私の技術を求めて、カナダや種子島から来店された方もいました。
そうした体験を通して、なかには「人生が変わった」と言ってくださるお客様も。来店周期が短いメニューではありませんが、時間が空いても「またお願いしたい」と思ってもらえるほど信頼が積み上がっていく点も、この技術の大きな特徴だと感じています。
――美容師冥利につきますね。
はい、私が言うのもなんですが、本当に素晴らしいメニューだと思います。
私は「すべてのメニューのスタートがクロスパーマ」だと考えているんです。最初はクロスパーマだけを任せてくださっていたお客様も、仕上がりを通して信頼関係が深まると、カットやカラー、縮毛矯正まで任せてくださるようになります。その結果、提案できるメニューの幅が自然と広がっていきました。
背景には、クロスパーマは基本的にカットやカラー、縮毛矯正の前に行う必要があることがあります。はじめはクロスパーマのみで来店されていたお客様が、「別のサロンでほかの施術を受けるのは手間だから」と、トータルで任せてくださるようになるケースも少なくありません。
また、まだクロスパーマは現時点ではそこまでメジャーな技術ではなく、導入している美容師が多くない分、差別化につながりやすい点も魅力です。女性はもちろん、M字のカバーを求めるメンズの満足度が高い点も、客層を広げる後押しになると感じます。
――この技術を手にしたことで、あゆみさん自身にはどのような変化がありましたか?
クロスパーマのメニューだけで月に60万円ほど、安定して売上をつくれるようになりました。
それに、予約が埋まるスピードが早くなった感覚もあります。1人ひとりの施術を丁寧に取れるように、予約数をコントロールしていますが、信頼が積み上がっていくほど、働き方の自由度も増していきました。
活動の場もサロン内にとどまらず、ヘアキャンプでの登壇をきっかけに、札幌をはじめ全国各地でセミナーを行うようになりました。韓国の美容師の方に「あなたほど難しい症例を扱っている人はいない」と言われたこともあり、難しいくせに向き合う専門性が自分の強みになってきたと感じます。
スタートは13年前の「裏メニュー」。大きな失敗も経験し、技術が磨かれた

――あゆみさんはどのように、この技術を確立したのでしょうか。
今から13年ほど前、あるお客様から「前髪のくせを直すために、パーマをかけてほしい」と言われたことがきっかけです。その方は前髪の生えぐせが強く、夜に髪を交差させて押さえて寝ることで、物理的にくせを抑えていたそうで。
それを聞いたとき、確かに薬剤を添えれば近いことができるかもしれないと感じました。ただ、当時は前例がなくて迷っていたんです。
それでも「今が一番つらい状態だから、失敗してもいい。やってみて」と背中を押されて挑戦してみたところ、思いのほかうまくいって。そこから裏メニューのように、一部のお客様にのみ提供していました。
そして4年ほど前にクロスパーマをSNSに掲載したところ、大きな反響をいただき、そこからさらに磨いていった技術です。
――苦労された点は?
正直、美容技術のなかでもかなり難しいと思います。まず髪をクロスさせて固定するので、施術途中でパーマのかかり具合をチェックすることができません。またクロスパーマでは前髪を細かなスライスに分けて薬剤を塗布しますが、塗り始めと塗り終わりの部分に薬剤反応の差が出ないように、素早く塗り終えるスピードも求められます。
マニュアルがなく、髪質によって正解が変わるところも難しさのひとつです。薬剤や道具、工程など試行錯誤を繰り返しながら、経験を積み重ねてきました。生えぐせや髪質などは千差万別なので、最後は経験がものをいう技術だと感じます。
――具体的には、どんな失敗が多いのでしょうか。
大きくは「かからない」と「かかり過ぎる」のふたつです。かからない場合は、再トライできる余地がありますが、かかり過ぎてしまうとリカバリーが難しくなります。
かかり過ぎると、根元が不自然な方向に折れてしまったり、折れた髪が後日アイロンなどの熱が加わった際に、その部分から切れてしまったりするリスクもあります。
クロスパーマは塗布スピードが仕上がりを左右するので、1段目と14段目の放置時間に差が出るとムラにつながりやすくなるケースも。前髪を左右対称に整えること自体も難しく、意図しない浮きや流れが出る場合もあります。
私自身も、SNSで技術を出し始めた4年前に150人ほど成功させたあと、大きな失敗を経験したことがあるんです。その経験を経て、薬剤選定や道具も常にブラッシュアップしてきました。
――だからこそ、体系的に学ぶことが大切なのですね。
そう思います。動画を少し見ただけで再現できるほど簡単な技術ではありませんが、身につけると、それだけ大きなメリットのある技術です。
今はSNSの普及でお客様が簡単に骨格診断を行い、自分に似合う前髪を調べられる時代になっています。つまりお客様がすでに高い知識を持っている可能性もあり、美容師側もそれ以上の知識を持って提案し、形にする技術力がなければ、信頼を失う可能性があると思うんです。美容師が学び続けることが求められる時代になってきました。
クロスパーマの技術に関しても表面的に成功例だけを見ていると、簡単そうに見えてしまい、技術の本質を理解しきれないままになってしまいます。なぜうまくいくのか、どこでつまずきやすいのかまで理解することが、安定した結果につながるはずです。
「クロスパーマ」が必要とされる3つの理由
1. 前髪の分かれぐせ・浮きという根深い悩みを解決できる
2. 高い時間単価と再来につながる信頼を同時に生み出せる
3. まだ習得者が少なく、学ぶことで確実に差別化できる
あゆみさんの技術を直接学べるチャンス!
今回お話を伺ったあゆみさんの、クロスパーマのテクニック。その技術を余すところなく学べるオンラインセミナーのHAIRCAMPにて開催が決定!
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【日時】 2026年1月20日(火) 12:00~14:00

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