認定薬剤師とは?制度の全体像・種類・取り方を薬剤師向けにわかりやすく解説
医療技術の高度化や「かかりつけ薬剤師」制度の普及に伴い、薬剤師に求められるスキルは日々変化しています。
日々の業務に追われる中で「今のままでいいのだろうか」「どの認定を取れば評価されるのか」と不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、複雑になりがちな認定薬剤師制度の全体像から、具体的な種類の選び方、取得までのステップを解説します。
ご自身のキャリアプランに合った資格を見つけるための参考にしてください。
1. 認定薬剤師とは
1-1. 「資格」なのか?薬剤師免許との位置づけ
薬剤師免許は国家資格であり、一度取得すれば生涯有効な「業務独占資格」です。一方で認定薬剤師は、免許取得後の「自己研鑽の証」として位置づけられています。
多くの認定制度は数年ごとの更新制をとっており、常に最新の知識や技能を学び続けていることを第三者機関が認定するものです。
「免許を持っているだけ」の状態から一歩進み、特定の分野や全体的な資質において一定レベル以上であることを対外的に証明するパスポートのような役割を果たします。
まずはご自身が学びたい分野や、今の職場で求められているスキルと照らし合わせながら、プラスアルファの強みとして捉えてみてはいかがでしょうか。
1-2. 認定薬剤師で証明できること(知識・技能・継続学習)
認定薬剤師を取得することで、単なる知識量だけでなく「継続的に学ぶ姿勢」そのものを証明できます。
医療現場ではガイドラインの改訂や新薬の登場が頻繁にあるため、過去の知識だけでは対応しきれない場面も出てきます。
例えば、かかりつけ薬剤師の算定要件の一つに「薬剤師認定制度認証機構(CPC)により認証された研修認定制度等の認定薬剤師であること」が含まれているのは、常に知識をアップデートしている薬剤師が地域医療を担うべきという考えがあるからです。
認定取得は、患者さんや他職種に対して「信頼できる専門家である」というメッセージを伝える手段となります。
まずは身近な目標として設定することをおすすめします。
参考: 薬剤師認定制度認証機構(CPC)
1-3. 研修認定薬剤師・認定薬剤師・専門薬剤師の違い
認定制度にはいくつかの段階や種類があり、混乱しやすいポイントです。
大きく分けると、ベースとなる「研修認定薬剤師」、特定領域の「認定薬剤師」、さらに高度な「専門薬剤師」があります。
一般的に「認定薬剤師」はその領域における標準的な知識と実務能力を有していることを示します。
一方「専門薬剤師」は、認定薬剤師の上位資格として設定されていることが多く、より深い専門知識に加え、研究業績や学術大会での発表などが要件に含まれるケースが一般的です。
まずは基礎となる「研修認定薬剤師」を取得し、その後に興味のある特定領域の認定へ進み、最終的に専門薬剤師を目指すというステップアップをイメージするとよいでしょう。
2. 認定制度の3分類を整理

ここでは、薬剤師のキャリアステップとして理解しやすいよう、以下の3つに整理して解説します。
※薬剤師認定制度認証機構(CPC)の公式区分では「生涯研修認定制度」「特定領域認定制度」「その他の認定制度」と分類されていますが、本記事では便宜上、目指すレベルや方向性に合わせて「専門薬剤師」を分けて紹介します。
2-1. 生涯研修認定制度とは(継続研修と単位)
すべての薬剤師の基礎となるのが「生涯研修認定制度」です。
これは特定の疾患に限らず、薬剤師として必要な知識を幅広く、継続的に学んでいることを認定するものです。
代表的なものに、公益財団法人日本薬剤師研修センター(JPEC)が実施する「研修認定薬剤師」があります。
これは転職やキャリアアップの際にも最も汎用性が高い資格といえます。まずはこの制度を利用して、学習習慣を身につけるところから始めましょう。
参考:公益社団法人 東京都薬剤師会
公益財団法人日本薬剤師研修センター | 研修認定薬剤師制度
2-2. 特定領域認定制度とは(領域別の要件)
特定の疾患や業務内容に特化した知識を深めたい場合に目指すのが、特定領域の認定制度です。
がん、緩和ケア、感染制御、精神科といった疾患別のものから、在宅医療やスポーツファーマシストといった活動領域別のものまで多岐にわたります。
これらは各学会や団体が独自に要件を定めており、所定の講習受講や試験合格が必要になります。
今の職場で担当している業務や、今後強みにしていきたい分野がある場合は、関連する学会の情報をチェックしてみることをおすすめします。
2-3. 専門薬剤師認定制度とは(より高度な専門性)
特定領域の認定薬剤師を取得した後、さらに専門性を極めたい方が目指すのが専門薬剤師です。
日本病院薬剤師会などが認定する制度が代表的で、高度な薬物療法への介入実績や、学術論文の執筆などが求められます。
「がん専門薬剤師」などがこれに該当し、チーム医療の中で医師と対等に議論し、薬物治療を牽引する役割が期待されます。
ハードルは高いですが、病院薬剤師としてのキャリアを極めたい方にとっては大きな目標となるでしょう。
3. 代表的な認定薬剤師の種類一覧
3-1. まず押さえる「研修認定薬剤師」
最も多くの薬剤師が取得しており、基本となるのが「研修認定薬剤師」です。
これは特定の専門分野に偏らず、倫理、法規、最新の薬物療法など幅広い知識を更新し続けていることを証明します。
かかりつけ薬剤師の要件(CPC認証の認定取得)を満たす代表的な資格であるため、調剤薬局で働く方にとっては必須に近い資格ともいえます。
まずはこの資格の取得を目指し、単位を集めることからスタートするのが確実なキャリア形成の第一歩です。
3-2. 薬局・在宅で活きる領域(在宅・プライマリケア・認知症など)
地域医療や在宅医療に力を入れている薬局で働く方には、患者さんの生活に密着した認定が役立ちます。
「在宅療養支援認定薬剤師」や「プライマリ・ケア認定薬剤師」、「認知症研修認定薬剤師」などが挙げられます。
これらは患者さんの生活背景を考慮した服薬指導や、介護職との連携において強みを発揮します。地域包括ケアシステムの中で存在感を発揮したい方は、こうした領域の学習を深めてみてはいかがでしょうか。
3-3. 病院で評価されやすい領域(がん・感染・緩和・救急など)
病院薬剤師として臨床現場で活躍したい場合、チーム医療に直結する認定が評価されます。
「がん薬物療法認定薬剤師」「感染制御認定薬剤師」「緩和薬物療法認定薬剤師」などはニーズが高く、医師や看護師からの信頼獲得にもつながります。
また「救急認定薬剤師」などは、急性期病院での活躍の場を広げます。所属する病院がどの分野に力を入れているかを確認し、現場のニーズに合わせて選択するとよいでしょう。
3-4. ライフステージ/臓器別で選ぶ領域(小児・妊婦授乳・腎・糖尿病など)
患者さんの特定のライフステージや疾患に寄り添いたい場合、よりターゲットを絞った認定も選択肢に入ります。
「小児薬物療法認定薬剤師」や「妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師」は、不安を抱える患者さんへの適切なアドバイスに直結します。
また「腎臓病薬物療法認定薬剤師」や「糖尿病薬物療法認定薬剤師」などは、長期的な管理が必要な慢性疾患のサポートに役立ちます。
ご自身が「どのような患者さんの力になりたいか」という視点で選んでみるのも一つの方法です。
3-5. その他の領域(漢方・災害・スポーツファーマシスト等)
独自性を出したい場合や、趣味・関心を仕事に繋げたい場合に検討したい認定もあります。
「漢方薬・生薬認定薬剤師」は処方提案の幅を広げますし、「公認スポーツファーマシスト」はドーピング防止活動などを通じてスポーツ選手を支えることができます。
これらは直接的な業務命令ではなくても、薬剤師としての活動の幅を広げ、やりがいにつながる可能性があります。
興味がある分野があれば、ぜひ詳しく調べてみてください。
4. 認定薬剤師を取るメリット
4-1. 実務での強み(服薬指導・提案・多職種連携)
認定取得の過程で得た知識は、毎日の服薬指導や処方提案の質を確実に向上させます。
自信を持って患者さんに説明できるようになるだけでなく、医師への疑義照会や処方提案の際にも、根拠に基づいた説明が可能になります。
特に専門的な認定を持っていると、他職種から「〇〇のことならあの薬剤師さんに聞こう」と頼りにされる場面が増えるかもしれません。日々の業務に自信を持ちたい方こそ、体系的な学習の効果を実感できるはずです。
4-2. キャリアへの影響(評価・役割拡大・転職)
認定薬剤師は、客観的なスキルの証明書となります。
社内評価においては、学習意欲の高さや専門性が評価され、リーダーや教育担当などの役割を任されるきっかけになることがあります。
また、転職市場においても有利に働くケースが多いです。
特に研修認定薬剤師などのCPC認証を受けた認定は、即戦力としてかかりつけ薬剤師算定が可能であることを示すため、採用側にとって大きなメリットとなります。
ただし、算定可否は研修要件だけで決まらず、勤務経験・勤務条件・在籍期間・地域活動への参画など他の施設基準/要件も満たす必要があります。将来の選択肢を広げるためにも、取得しておいて損はない資格といえるでしょう。
4-3. 年収アップは起こる?起こりやすい条件と考え方
「資格を取れば給料は上がるのか」は気になるところですが、直接的に大幅な昇給があるとは限りません。
資格手当として月数千円から数万円程度が支給されるケースが一般的です。
しかし、かかりつけ薬剤師として算定できるようになれば、薬局への収益貢献度が高まるため、結果として賞与や昇給に反映されやすくなります。
また、専門認定を持つことで、より好条件の病院や企業への転職が可能になる場合もあります。長期的な視点で、ご自身の市場価値を高める投資と考えておくのがおすすめです。
4-4. かかりつけ薬剤師・在宅・病棟業務との相性
認定薬剤師は、特定の業務を行うためのパスポートになることがあります。
代表的なのが「かかりつけ薬剤師」です。この同意を得るためには、CPC(薬剤師認定制度認証機構)に認証された研修認定制度等の認定薬剤師の取得が必須条件の一つとなっています。
また、入院基本料の専門的な加算(病棟薬剤業務実施加算など)においても、専任の薬剤師の配置が求められる場合があり、認定の有無が重要になります。
やりたい業務に就くための条件になっていないか、一度確認しておきましょう。
5. 認定薬剤師になるまでの流れ

5-1. 取得までの全体スケジュール(最短〜標準の目安)
認定の種類によって異なりますが、最も一般的な「研修認定薬剤師」の場合、新規取得には「4年以内に40単位以上」の取得が求められます(※日本薬剤師研修センターの場合)。
毎年コンスタントに10単位ずつ取得すれば4年で到達できますし、集中して研修を受ければ最短での取得も可能です。
ただし、一度にまとめて単位を取るよりも、継続的な学習が推奨されています。無理のない範囲で、まずは年間の学習計画を立ててみることから始めてください。
参考: 研修認定薬剤師になるには? | 薬剤師研修支援システム
5-2. PECS(薬剤師研修・認定電子システム)でできること
2022年4月から、日本薬剤師研修センターの単位管理に「PECS(薬剤師研修・認定電子システム)」が導入されました。
以前の手帳へのシール貼付から、QRコード読み取りによる電子データ管理に移行しています。2022年4月1日以降の研修単位は基本的にPECS上で管理されますが、それ以前に取得したシール形式の単位は手帳等で管理し、申請時に別途対応が必要になる場合があるため注意が必要です。
まだ登録がお済みでない方は、研修を受ける前に必ず登録を済ませておきましょう。
5-3. 研修(プロバイダー)選びと単位の集め方
単位を取得するためには、認定された実施機関(プロバイダー)が開催する研修会に参加する必要があります。
地域の薬剤師会が開催する集合研修だけでなく、自宅で受講できるeラーニングも充実しています。ご自身のライフスタイルに合わせて、通学型とオンライン型を組み合わせると効率よく単位を集められます。
ただし、認定対象となる研修かどうかは事前に必ず確認するようにしてください。
5-4. 申請手続きのポイント(必要書類・注意点)
単位が必要数集まったら、認定申請を行います。現在はPECSを通じて申請手続きを行うのが基本です。
申請には認定審査料の支払い(クレジットカード決済やコンビニ決済、振込など)が必要になります。
また、新規申請の期限など、細かなルールが定められています。せっかく集めた単位が無駄にならないよう、単位が充足したら早めに申請準備を進めるのが大切です。
申請から認定証が届くまでには時間がかかる場合があるため、余裕を持ったスケジュールで動くことをおすすめします。
6. 更新の仕組みと単位管理
6-1. 更新に必要なこと(単位数・期間・手続き)
認定薬剤師は「取りっぱなし」では維持できず、定期的な更新が必要です。
研修認定薬剤師の場合、通常は「3年ごとに30単位以上」かつ「各年5単位以上」といった継続学習が求められます。
更新時期が近づいてから慌てて単位を集めるのは大変ですので、毎年計画的に受講し、コンスタントに単位を積み上げていくことが重要です。
参考:はじめて認定をとろうとするあなたへ | 日本薬剤師研修センター
6-2. 単位の落とし穴(対象外研修・期限・反映遅れ)
単位管理で注意したいのが「対象外の研修」や「反映のタイムラグ」です。すべての研修会が認定単位になるわけではありません。
また、eラーニングなどで受講完了しても、PECSへの単位反映に数日〜数週間かかる場合があります。更新期限ギリギリに受講すると、申請に間に合わないリスクがあります。
期限の1〜2ヶ月前には要件を満たせるよう、余裕を持って進めておきましょう。
6-3. 仕事と両立する学習計画(年間の組み立て例)
忙しい業務の中で学習時間を確保するのは簡単ではありません。そこでおすすめなのが、通勤時間や隙間時間を活用したeラーニングの利用です。
例えば「月1回は集合研修に参加する」「週1コマはeラーニングを進める」といったルーチンを作ると、無理なく継続できます。
また、興味のあるテーマの研修を選ぶことで、学習自体を楽しむ工夫も大切です。仕事とプライベートのバランスを保ちながら、細く長く続けていくスタンスが成功の鍵です。
7. 費用の目安とコスパの考え方
7-1. 受講料・申請料・更新料で何にお金がかかるか
認定取得には一定の費用がかかります。
主な内訳は、研修受講料、認定審査料(新規・更新)、そして場合によっては学会の年会費などです。
例えば日本薬剤師研修センターの研修認定薬剤師の場合、認定審査料(電子証書)として11,000円(税込)程度がかかります(※記事執筆時点の目安)。
これに加えて、単位を取得するための研修参加費が積み重なります。決して安い金額ではありませんが、ご自身のキャリアへの投資として捉える視点も必要です。
参考: 各種申請の手数料等について | 薬剤師研修支援システム
7-2. オンライン/集合研修の費用差と選び方
研修費用を抑えるポイントは、受講形態の選び方にあります。
地域の薬剤師会会員であれば無料で参加できる研修もあれば、有料のeラーニング講座もあります。
eラーニングは数千円〜数万円の年間契約で受講し放題のプランなどもあり、単位あたりのコストパフォーマンスが良い場合があります。
交通費や移動時間も含めてトータルで考え、ご自身に合った方法を選んでみてください。
7-3. 補助制度・教育費を引き出す社内交渉の観点
会社によっては、認定取得にかかる費用を補助してくれる制度があります。
研修費用の全額または一部負担、認定審査料の会社負担、資格手当の支給など、内容は様々です。
もし制度がない場合でも、かかりつけ薬剤師の算定による店舗へのメリットを説明し、費用負担を相談してみるのも一つの手です。
会社の規定や就業規則を確認し、活用できる制度は最大限利用しましょう。
8. 失敗しない認定の選び方
8-1. 目的別(転職・専門性・在宅強化・病院志望)で選ぶ
どの認定を取るべきか迷ったら「何のために取るのか」を明確にすると選びやすくなります。
転職を有利にしたいなら汎用性の高い「研修認定薬剤師」、在宅業務を極めたいなら「在宅療養支援認定薬剤師」、病院で専門性を高めたいなら「がん」や「感染」の認定といった具合です。
目的に合わない認定を取っても、実務で活かせず更新が負担になってしまうこともあります。
ご自身のキャリアの方向性とマッチするものを選びましょう。
【認定薬剤師 一例】
・在宅療養支援認定薬剤師(日本在宅薬学会)
・プライマリ・ケア認定薬剤師(日本プライマリ・ケア連合学会)
・公認スポーツファーマシスト(JADA/関連公式)
・がん薬物療法認定薬剤師(日本病院薬剤師会)
・感染制御(専門/認定)(日本病院薬剤師会)
8-2. キャリア段階別(新人〜中堅〜ベテラン)の優先順位
経験年数によっても、おすすめの認定は変わります。
新人の方は、まず基礎となる「研修認定薬剤師」を確実に取得しましょう。中堅の方は、得意分野を作るために特定領域の認定へ挑戦するのがおすすめです。
ベテランの方は、指導者としての立場を強化するための認定や、より高度な専門薬剤師を目指すのも良いでしょう。
今の自分に必要なスキルは何かを考え、段階を踏んでステップアップしていくイメージです。
8-3. 職場別(薬局/病院/企業/行政)で評価される違い
働く場所によって評価される認定は異なります。
調剤薬局やドラッグストアでは、かかりつけ機能に関連する認定や、地域医療に密着した認定が高く評価されます。
一方、病院ではチーム医療に貢献できる専門的な認定が重視されます。企業や行政では、認定そのものより、その過程で得た知識や論理的思考力が評価される場合もあります。
ご自身が所属する、あるいは目指す業界のトレンドを把握しておくことが大切です。
8-4. 将来「専門薬剤師」を目指すロードマップの組み方
将来的に専門薬剤師を目指すなら、長期的な計画が必要です。
認定薬剤師の取得はあくまで通過点であり、その先には学会発表や論文執筆などの要件が待っています。
早い段階から関連する学会に入会し、情報を収集したり、先輩薬剤師に相談したりしてロードマップを描いておくことが成功への近道です。
道のりは長いですが、一つひとつ実績を積み重ねていきましょう。
9. 注意点とデメリット
9-1. 取得しても評価されにくいケースと対策
残念ながら、認定を取得しても給与や待遇に直結しないケースもあります。特に、職場のニーズと合っていない認定の場合、評価されにくいのが現実です。
対策としては、取得前に上司と面談し、どのようなスキルアップが求められているかを確認することです。
また、取得後は積極的にその知識を業務に還元し、実績としてアピールする姿勢も大切です。
資格はあくまでツールであり、どう活用するかが重要であることを忘れないでください。
9-2. 更新負担(時間・費用)を軽くする工夫
認定を維持するための更新は、時間的・金銭的な負担になります。
負担を軽くするためには、日常業務の中で参加できる研修を見つける、安価で効率的なeラーニングを活用する、といった工夫が必要です。
また、複数の認定を持っている場合、一つの研修で複数の認定単位として認められるケース(相互利用)がないか確認するのも賢い方法です。無理なく続けられる仕組みを自分なりに作っておきましょう。
9-3. 認定団体・講座の信頼性を見極めるチェック項目
世の中には多くの民間資格や認定講座が存在しますが、中には公的な評価が低いものも含まれています。
選ぶ際は「公的機関や主要な学会が運営しているか」「診療報酬上の要件として認められているか」「多くの薬剤師が取得しているか」といった点を確認することをおすすめします。
貴重な時間とお金を使うのですから、社会的に信頼性の高い認定を選ぶようにしましょう。
9-4. 名乗り方・プロフィール表記で気をつけること
認定を取得したら、名刺やプロフィールに記載してアピールしたいところです。しかし、名称の使用にはルールがある場合があります。
正式名称で正確に記載することはもちろん、有効期限が切れているのに記載し続けるのはNGです。
また、患者さんに誤解を与えないよう、認定の内容を分かりやすく説明できるよう準備しておくことも大切です。
プロフェッショナルとしての自覚を持ち、誠実な情報発信を心がけてください。
10. よくある質問
10-1. どれから取るべき?まず1つのおすすめの考え方
「種類が多すぎて選べない」という方は、やはり「研修認定薬剤師」からスタートするのが間違いありません。
かかりつけ薬剤師の要件になるため実益を兼ねていますし、どの分野に進むにしても基礎となる知識が網羅されています。
まずはこれを取得し、学習習慣が身についたところで、次の専門分野を検討してみてはいかがでしょうか。
10-2. 取得に必要な実務経験は?転職すると不利?
多くの認定制度では、一定の実務経験期間を要件としています。
しかし、転職したからといってこれまでの経験がリセットされるわけではありません。通算の実務経験としてカウントされる場合がほとんどですが、証明書の形式などが異なる場合があります。
転職を考えている方は、検討中の認定制度の要件を確認し、必要な書類を前の職場でもらっておくなどの準備をしておくと安心です。
10-3. 複数同時取得はできる?効率の良い取り方
意欲的な方は複数の認定を同時に目指すことも可能です。
ただし、更新のタイミングが重なると負担が大きくなるため注意が必要です。効率よく取得するには、関連性の高い領域(例:がん認定と緩和ケア認定など)を選び、知識の相乗効果を狙うのがおすすめです。
また、共通の研修で単位が稼げるものを選ぶと、時間的なコストを抑えられます。ご自身のキャパシティと相談しながら、戦略的に進めていきましょう。
11. まとめ
認定薬剤師制度は、薬剤師としてのスキルアップを可視化し、キャリアを切り拓くための強力なツールです。
種類が多く複雑に見えるかもしれませんが、まずは基礎となる「研修認定薬剤師」から始め、ご自身の興味や職場のニーズに合わせて専門領域を深めていくのが王道です。
取得には時間と労力がかかりますが、日々の学習で得た知識は、必ず目の前の患者さんの役に立ちます。
「今の自分に何ができるか」を考え、まずは一歩、踏み出してみることをおすすめします。学び続ける姿勢こそが、これからの薬剤師にとって最大の武器になるはずです。
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認定薬剤師の取得や更新は、将来のキャリアパスを広げるための大切な自己研鑽です。
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監修者
原瑞希
薬剤師専任キャリアアドバイザー
薬剤師免許保有
【経歴・実績】
・ドラッグストアチェーンにて薬剤師として3年間従事
・2024年度 新人賞(銀賞)受賞
【プロフィール】
元薬剤師として現場の空気感やストレスを肌感覚で理解しているため、悩みへの深い共感が可能です。
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