薬剤師は派遣でも働けるの?メリット・注意点や登録先を選ぶポイントを紹介
薬剤師は、国家資格を必要とする専門職であり、社会的な需要の高さから「安定した職業」として広く知られています。実際に、令和6年の統計によれば平均年収は約599.3万円に達し、日本人全体の平均年収である約330.4万円と比較しても高い水準にあります。
しかし、ライフステージの変化や多様な働き方の普及により、正社員だけでなく「派遣」という選択肢を検討する方も増えているのが現状です。本記事では、薬剤師が派遣で働く仕組みや種類、メリット・注意点、さらには最適な派遣会社の選び方まで詳しく解説します。
引用元
職業情報提供サイト(job tag)|薬剤師 - 職業詳細
厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況
派遣薬剤師とは
.jpg)
派遣薬剤師とは、勤務先の薬局やドラッグストアと直接雇用契約を結ぶのではなく、派遣会社と雇用契約を結び、派遣スタッフとして各現場で業務を行う薬剤師のことです。
給与の支払いや福利厚生の提供は雇用主である派遣会社が行い、業務上の指示は派遣先の管理薬剤師などから受けることになります。なお、労働者派遣法により、病院や介護医療院、診療所などの医療機関への薬剤師の派遣を行うことは原則禁止されています。
ここからは、派遣の種類ごとの詳細を見ていきましょう。
引用元
厚生労働省|労働者派遣事業を行うことができない業務は・・・
厚生労働省|労働者派遣法が改正されました
派遣の種類
派遣薬剤師の働き方には、大きく分けて「一般派遣」と「単発派遣」の2種類があります。ここでは、派遣の種類別にどのような違いがあるのかについてチェックしましょう。
一般派遣
一般派遣の薬剤師は、派遣会社と契約を結び、数カ月から年単位といった一定の期間、特定の職場で働くスタイルです。給与は派遣会社から支払われます。
同一の職場で働ける期間は、原則として最長3年までと定められています。
パートやアルバイトと比較して時給が高めに設定されているケースが多いのが特徴です。
単発派遣
単発派遣は、派遣会社と契約を結ぶ点では一般派遣と同じです。しかし、働く期間が1〜30日、かつ週20時間以内の契約となっている点が異なります。
単発派遣は原則禁止されていますが、以下のいずれかの条件に当てはまれば働けます。
・60歳以上の方
・雇用保険の適用を受けない学生(定時制・通信制の学生は対象外)
・本業の年収500万円以上の方
・世帯年収の額が500万円以上ある、主たる生計者以外の方
また、以下のような業務についても単発派遣労働が可能です。
・財務処理
・取引文書作成
・広告デザイン
・研究開発
・書籍等の制作編集
このように、働く期間や条件面で大きな違いがあります。
引用元
厚生労働省|改正に関するQ&A
厚生労働省|派遣労働者・労働者の皆様
派遣薬剤師が病院で働く条件
薬剤師の派遣は原則として病院や診療所では認められていません。これは、医療現場におけるチーム医療の継続性や責任の所在を明確にするためのルールです。
ただし、下記のいずれかに該当する場合は、医療機関への派遣が認められています。
1.紹介予定派遣をする場合
2.産前産後休業、育児休業、介護休業を取得した労働者の代替
3.医師の業務に関連し、特定の場所に該当する場合
1は将来的にその病院で直接雇用(正社員や契約社員)されることを前提とした派遣です。
その一方で、2は休業中の職員の代わりとして期間限定で勤務する場合を指します。
3で言及されている特定の場所に該当するのは以下のような場所です。
・へき地にある病院・診療所
・地域医療の確保のために、都道府県知事が認めた特定の場所
このように、特定の条件下であれば病院薬剤師として派遣で働くチャンスも存在します。
引用元
厚生労働省|労働者派遣事業を行うことができない業務は・・・
厚生労働省|紹介予定派遣とは・・・
薬剤師が派遣会社を選ぶポイント
自分に合った環境で活躍し続けるためには、戦略的なパートナー選びが重要です。派遣会社を選ぶ際は、以下の3つのポイントをチェックしましょう。
1. 求人数が多い
派遣会社選びにおいて、求人数の豊富さは最も重要な指標の一つです。案件数が多いほど選択肢が広がるだけでなく、時給や勤務地、勤務時間などの条件を比較しやすくなります。
・自分の希望するエリアで十分な募集があるか
・調剤薬局、病院、ドラッグストアなど業態のバリエーションが豊富か
・自分が住んでいる地域の案件をカバーしているか
・単発派遣や紹介予定派遣など、特定の働き方に強いかどうか
自分のライフスタイルに最適な職場を見つけられる可能性を最大化させましょう。
2. サポート体制が万全
派遣薬剤師として快適に働くためには、派遣元によるサポート体制の充実は欠かせません。派遣前の事前研修制度がある会社を選ぶことで、安心して職場に立つことができます。
また、就業中の状況確認やトラブル時の相談対応など、担当者のフォローが手厚い会社であれば、モチベーションを維持しながら長期的に活躍することが可能です。
キャリア形成の観点からは、認定薬剤師や救急認定薬剤師などの専門資格の取得を支援する仕組みがあるかどうかも大きなポイントとなります。
3. 福利厚生が充実している
雇用主は派遣会社となるため、各社が提供する福利厚生の内容を精査することは重要です。社会保険の加入条件はもちろん、有給休暇の取得しやすさや産前産後休業・育児休業の取得実績は、長く働き続けるための安心材料となります。
また、特に女性薬剤師の割合が高い業界であるため、ライフステージに合わせて時短勤務やパート勤務へと柔軟に調整できる仕組みが整備されているかは確認必須です。
薬剤師におすすめの派遣会社3選を紹介!
.jpg)
数ある派遣会社の中でも、薬剤師からの信頼が厚い代表的な3社を紹介します。それぞれのサービスで特徴やおすすめポイントはなにかチェックしてみましょう。
1. 薬キャリエージェント
薬キャリエージェントは、登録薬剤師数No.1をほこる派遣会社です。
圧倒的な情報量とスピーディーな対応が魅力で、調剤薬局のみならず病院や企業など幅広い業態の求人を網羅しています。特に高時給案件・非公開求人が豊富なため、専門性を活かして効率よく稼ぎたい薬剤師から高い支持を得ています。
また、コンサルタントの専門知識も非常に高いため、自身のスキルや市場価値を正確に把握した上での提案が受けられる点も大きな強みです。膨大な選択肢の中から条件を比較し、理想の職場を最短で見つけたい方にはぴったりのサービスだといえます。
2. ファルマスタッフ
ファルマスタッフは、大手調剤チェーンの日本調剤グループが運営しており、教育・研修体制の充実に定評がある派遣会社です。日本全国12拠点を展開しているため、地域密着型のきめ細やかなサポートが受けられるのが特徴だといえます。
グループの教育ノウハウを活かした質の高い研修が受けられるため、ブランクがある方の復帰やスキルアップにも最適です。また、高時給案件だけでなく福利厚生の充実度も業界トップクラスです。専門的な判断力や対人スキルを磨きながら安心して働きたい薬剤師にとって、非常に信頼できるパートナーといえるでしょう。
3. ファル・メイト
ファル・メイトは、「最低保障時給」などの独自の制度を導入している、派遣領域に特化したサービスです。関東・関西を中心に全国の案件を取り扱っており、1日単位の単発派遣求人も充実しているため、スキマ時間を賢く使って働きたい方にぴったりです。
また、選任のコーディネーターが徹底サポートしてくれます。シンプルかつ高待遇な働き方を支援している点が現場の薬剤師から高く評価されています。即戦力が求められる場面でも、高水準の時給が保障されている安心感は単発派遣ならではの魅力です。多様な現場で経験を積みながら、自分のペースでキャリアを歩みたい方に特におすすめのサービスです。
薬剤師が派遣で働くメリットと注意点
.jpg)
派遣という働き方には、他の形態にはない魅力がある一方で、事前に理解しておくべきリスクがあります。そのほかの働き方と比較しながら自分に合った働き方を見つけてみましょう。
派遣で働くメリットとは?
薬剤師が派遣で働く最大のメリットは、一般的なパート・アルバイトなどと比較して時給水準が高い点です。短期間で効率的に収入を得ることも可能です。
また、契約で勤務時間が明確に定められているため残業が発生しにくく、育児中の方やプライベートを重視したい方でもワークライフバランスを保ちやすいのが特徴です。
さらに、調剤薬局やドラッグストアなど多様な現場を経験できることで、幅広い処方内容やシステムに触れ、薬剤師としての対応力や専門的な知見を育むことができます。
派遣で働く際の注意点とは?
自由度の高い派遣の労働スタイルですが、注意点も理解しておく必要があります。
まず、雇用期間に定めがあるため正社員ほどの安定性はなく、契約満了のたびに新たな職場を探す手間が生じます。また、同じ職場に留まる期間が短いため、管理職への昇進や長期的なプロジェクトに関わる機会が少なく、スキルアップができずに停滞する恐れもあります。
そして、派遣先が「即戦力」を期待している場合、十分な研修がないまま初日から高い判断力を求められる場面もあり、最新の知識と技術を磨き続ける姿勢が不可欠です。
自分に合う職場を見つけよう!
.jpg)
薬剤師は全国的に需要が高く、働き方の選択肢が幅広い職種です。なかでも派遣は柔軟な働き方で人気を博しています。派遣薬剤師として成功するためには、まず自分自身のキャリアプランを明確にし、信頼できる派遣会社を見つけることが第一歩となります 。
派遣の自由さを活かしつつ、将来の安定性も確保したいのであれば、複数の会社に登録して求人を比較検討するのが賢明な判断です。
もし、派遣以外の働き方も含めてキャリアを再考したい、あるいは正社員としてより好条件の職場を探したいと考えているなら、ファーマキャリアへの相談がおすすめです。あなたの希望やスキルに合わせ、キャリアを活かせる職場探しを全力でサポートします。
次は、あなたが目指す理想の働き方について詳しく深掘りしてみませんか?
監修者
この記事の監修者
森正弘
薬剤師専任キャリアアドバイザー
社内MVP受賞
【経歴・実績】
・北海道大学大学院(修士)修了 / 元大手インフラ企業 研究職
・社内受注金額MVP / 成約率41%の実績
【プロフィール】
理系院卒の深い理解と論理的交渉で、週休3日や高年収など他社が敬遠する難条件も実現。
深層心理まで掘り下げ、客観的な利点と欠点を提示します。意見を押し付けず、最終的にはご本人の意思決定を最優先に尊重します。
.jpg?q=1)
.jpg?q=1)
.jpg?q=1)
.jpg?q=1)
.jpg?q=1)
.jpg?q=1)