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学び・キャリア 2016-09-26

高木琢也 interview#1:今どきガツガツしているヤツは珍しい。ことなかれ時代の真逆を行く“異端児美容師”

今、ヘアサロンで最も注目をされていると言って過言ではないOCEAN TOKYO。それを示すかのように来年度の新卒一次面接では、書類選考をなくしたという経緯があるにせよ、前日のお昼から志願者が行列を作るという“事件”が発生しました。さらには、紙媒体の部数が落ち込む中、出版されたムック本が重版されるという快挙達成も。そんな飛ぶ鳥を落とす勢いのヘアサロンを牽引するのが、今回登場する高木琢也さん。共同経営をする中村トメ吉さんとともに美容師界の風雲児とも言われています。高木さんが美容業界の就職や転職に悩んでいる人たちに対して何を語るのか。注目してください!

――OCEAN TOKYOをオープンさせて、どのくらいが経ちますか?

「9月14日でちょうど3年になります」

――何歳のときにお店を出したんですか?

「28歳です」

――今まではやかったですか? それとも長かったですか?

「どっちかな? もっと長いことやっているように思うときもあれば、あっという間だなって思うときもあります」

高木琢也さん

――美容専門学生に聞くと、OCEAN TOKYOに就職したいっていう人たちが多いです。3年という短期間で、人気ヘアサロンにまで押し上げることができた要因をどうお考えですか?

「独立してお店を出すときにいろんな人から批判されました。『うまくいくはずがない』とか『流行らない』とか。まあ、僕らは生意気だったので仕方ないんですけどね。そういう中でも、トメ吉と二人でやると決めたので、突き進むしかなかったし、同じ方向を向いて進んできた結果が今の状態だと思っています。美容室って、昔は雑誌に出ることでお客さまに知ってもらえたじゃないですか。僕らはそれにNGを出されちゃったところからのスタートだったんで。さらにお金もなかったですから、ホットペッパービューティのようなネットメディアにも載せることもできませんでした。Twitter、Instagram、Facebookくらいしかアピールできる場がなくて、僕らのことを気にかけて下さる人がいるならOKっていうところで、スタッフ全員でそこをやろうみたいな。お店を認知してもらう上で、SNSはかなり効果的だったと思います」

――批判されて、気持ちがブレることはありませんでしたか?

「冷静にまわりを見たとき、うちのヘアスタイルのほうが絶対にカッコイイと思っていましたし、お店を出すということは覚悟を決めるということじゃないですか。批判する人はいっぱいいたけど、同じくらい応援してくれた人もいたんです。大御所の先輩方が『ガンガン行け』『お前たちはそのままでいい』って言ってくれて。僕らより上の世代で“すごい人たち”と呼ばれている方ってイケイケなんですよね。正直、批判された当初はヘコみましたけど、ヘコんでいるのってダサいし、そういう方たちの支えがあったので、気持ちがブレることなく、進むことができました。ずっと生意気でもいいかなって思ったりもして(笑)」

高木琢也さん

――応援してくれた先輩たちも、高木さんの年代の頃は同じようなことで苦労してきたから、共感できる部分があるんでしょうか。

「どうなんですかね。若い子たちで走っている人って、そんなにはいないとは言われます。やりたいことを主張することもなければ、分からないことを質問してくる人もいないし、男の子でいうところの草食男子みたいな人が多いので、僕たちみたいにガツガツしているヤツは珍しいっていうことで、かわいがってもらえているのかも(笑)」

――そのガツガツは昔からですか?

「そうですね(笑)。自信があるので。うちのスタッフもそうなんですが、自信がない人が多く感じます。それって自信が持てるくらいの練習量をこなしていないからだと思うんです。僕はイケメンではないので、技術や接客で自信をつけていくしか方法がなかった。だからそこに関しては、自分が一番うまいと思うくらいとことんやってきたという自負はあります。自分の中では、先輩は踏み台にするのが恩返しとも思っていて、その人に教えていただいたら、その人を超えていくべきなんです。だから手を抜くわけにはいかない」

高木琢也さん

――先輩を踏み台にするとは過激な発言ですね。

「ある意味、下克上魂みたいなのがないと成長しないだろうし、美容専門学校に入った瞬間に美容師になるって決まるわけなので、だったら美容師を極めるしかないだろうというところです」

――そもそも、なぜ美容師になろうと思ったんですか?

「母親が美容師で、それがきっかけで髪に興味を持つようになったんです。あの頃は『CHOKICHOKI』や『Kirari』というメンズのヘアスタイル誌が流行っていて、僕は優等生タイプではなかったので、親に『この子を産んでよかった』と思わせるには、そういう雑誌に出るくらい有名になるしかないと思ったんです。そうすれば親孝行できるだろうと。正直いうと『どうしても美容師になりたい』と思ってなったわけではないんです」

高木琢也さん

――本当ですか?

「はい(笑)。第一志望の高校を受けて落ちて、サッカーが得意だったのでスポーツ推薦で高校へ行ったんです。大学を受験してもダメで、父親が国家公務員だったので、国家と地方と両方の試験を受けたんですが、それも全部落ちて。いくとこなくなっちゃったから美容専門学校に行こうみたいな。髪の毛好きだし、いいかなって(笑)」

高木琢也 interview#2:難しい、難しいって、その先入観が物事をよけいに難しくさせていないか? >>

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