11_014_sentacph_top-min

ヘアサロン発「異業種交流」朝活・夜活のススメ【SENTAC セキタカシさん流ライフスタイル #1】

理美容業に携わる人は夜遅くまで働き、ときには休日も仕事や講習会に参加するなど、忙しい毎日を送っている印象が強いでしょう。でも今回、紹介するSENTAC(センタク)代表、セキタカシさんから漂う空気はいつもゆったり。

美容激戦区・原宿で20年以上、美容師を続け、前サロンでは一般女性誌などで撮影の仕事もこなしていましたが、「部屋がおしゃれ」「料理が上手」など、美容以外の取材でたびたび誌面に登場するなど、そのライフスタイルにも注目が集まっていました。

2011年12月、原宿に独立開業してからはさらにその自由闊達度が加速化。とうとう顧客を巻き込んでの「朝活・夜活」を開始。その模様はFace BookなどのSNSでも公開されていますが、その原点をお聞きしました。

きっかけはスタッフ・コミュニケーション

「以前勤めていたサロンで、どんどん若い後輩たちが入ってきて。夜の飲み会もやってはいたんですが、食に興味がある人が多く、どうせなら朝の時間を利用して朝食会をやろう、という話になったんですね。高級ホテルの朝食ビュッフェだったり、欧州から来たパンのおいしいお店だったり。そうしたお店はお客様の層も幅広いですから、そこで食事をするだけで接客マナーも学べるし、何より食材に気を配っているから健康にもいい。朝からたくさんいろいろなものを食べれば活力になりますからね。基本は自由参加。

そのうち噂を聞きつけ、他サロンの美容師や編集ライターの方も参加するようになったほどでした。若いスタッフは朝食会に行ったことで、お客様との話題にもなる、と好評でしたね。僕がいたサロンがわりと開店が遅めだったというのもありますが、朝は意外に時間があるよねと。その頃、巷で出始めた〝朝活″と銘打って、そのうち近くの代々木公園でヨガの先生を呼んで、みんなで朝からヨガをしてから、ちょっとおしゃれなパンを原っぱで食べる、みたいなプチイベントをやっていました」

SENTAC セキタカシさん流ライフスタイル
SENTAC セキタカシさん流ライフスタイル

サロンの空き時間を利用した集客活動にも

講師の方はどのように募ったんですか?
「比較的、時間が自由なサロンだったので、僕自身、時間を調整して、独立前からいろんな職種のセミナーに参加していました。そこで講師の方たちと親しくなってお話ししていると、皆さんセミナーの場所に困っていると。それなら、というので独立後サロンを開いたときに、朝は公園やカフェで、夜はうちのサロンを使っていろんな講師の先生をお招きしてプチセミナーを開くことにしたんです。公園ではキックボクシング、カンフー、ヨガなど。夜はコミュニケーションアップ講座、マナー講座、話し方講座、聴き力アップ講座などです。ユニークなものでは、ブルースリーの哲学講座とか、ベルギービール講座とか。座禅を組みに世田谷区内のお寺で朝、集合したこともありましたね」

魅力的な講座がたくさんですね。でも運営は大変なのではないですか? 
「最初は交通費だけでもいいからと、皆さんうちでセミナーをしてくださるようになったんです。もちろん報酬ゼロではいけないので参加者から2000~3000円をいただいて。うちで用意した軽食の経費を差し引いて、講師の方には謝礼を支払っています。場所代やマージンはいただいていないですね。朝活は月に2~3回で火・水・木・金のいずれか。夜活は月に1回程度、土曜日の夜に行っています。月曜日が定休日なので、それ以外の曜日を有効活用するという感じです。ここでセミナーをした講師の方がお客様としてサロンに来てくださることもありますし、もともとの顧客が朝活・夜活にお友達と一緒に参加してくださって、その後お客様として来てくださることもありますね」

SENTAC セキタカシさん流ライフスタイル

朝活・夜活を通して「プレゼン力」がアップ

すごくいい広がり方ですよね。
「最初は、ちょっとは集客につながるといいなぁと始めたんですが、それよりも僕自身やスタッフのプレゼン力が上がったことが大きかったです。セルフプロデュース力とでも言うか、ミニスピーチの時間みたいなのがあって、講座を通して自分のサロンのコンセプトとして第一印象の大切さをお話ししたり、自分の考えを人前で話すいい訓練にもなりました。改めてサロンの売りが明確になりましたし、サロンメニューを考えるときの参考にもなるんですよ。いわゆるブランディングですよね。
今ってサロンも美容師も数が多いから、売れるスタイリストになるのはものすごく大変です。できるだけこの形を続けて、お客様にスペシャルなサロンとして〝センタク″(選択)していただけるサロンであり続けたいと思っています」

そんなセキさんのライフスタイルは、また次回にじっくり紹介します。

SENTAC セキタカシさん流ライフスタイル
現在、サロンスタッフはアシスタントの加藤川哲(かわあき)さんとセキさんの2人。加藤さんは24歳と若手ながら、モチベーションも高く、大人世代にも物おじしない、しっかりとしたビジョンの持ち主。日々、美容と真摯に向き合っている。「オーナーの考え方と、サロン内セミナーのおかげもある」と加藤さん。

取材・文/山岸敦子
撮影/石田健一

Shop Data

SENTAC

SENTAC(センタク)

2011年12月、セキタカシさんがスタッフ3人(当時)と開いた、
“大人のためのサロン”がコンセプト。原宿・明治通りの裏手の
閑静な住宅街に位置。大きな窓から日差しがたっぷりと差し込み、
サロンというより、友達のデザイン事務所に遊びに来た、
という感覚の、こぢんまりとした造りも特長。
朝活・夜活の様子は、Face Bookからも閲覧できる。

http://sentac.jp/
https://www.facebook.com/sentac.jp/

「食べること」は美容師の基本です!SENTAC セキタカシさん流ライフスタイル #2>>

この記事が気に入ったら
いいね!してね

11_014_sentacph_top-min

この記事をシェアする