10年間で6つのサロンをオープン。トップスタイリストが注目を集める経営者になるまで【The C omotesando 保坂誠一さん】#1

東京屈指の有名サロンで18年働き、独立後の10年間で、東京・神奈川・千葉とすでに6つの美容室をオープンしている保坂さん。現在も美容師として精力的にサロンワークをこなしながら、凄腕経営者としても注目されています。

前編では、保坂さんが美容師になったきっかけや、美容室の経営に興味を持った理由を伺います。

お話を伺ったのは…

株式会社Truthful 代表取締役

The C omotesando 保坂誠一さん

東京の美容室に勤務後独立。現在は、東京、神奈川、千葉に6店舗の美容室を経営している。それぞれの美容室に明確なコンセプトも持たせることで、「ただの箱ではなく、それが好きな人が集まるコミュニティ」としての空間をクリエイト。経営者でありながら、得意のショートヘアを活かした人気美容師としても活躍中。指名が後を経たない人気アーティストだ。

HOSAKA’S PROFILE

お名前

保坂誠一

出身地

神奈川県

出身学校

ハリウッド美容専門学校

趣味

旅行とグルメ

仕事道具へのこだわり

同業である妻とお揃いのシザーケース

憧れの人

ジョン・フルシアンテ

親の影響でサービス業に憧れていた

「学生時代から将来はサービス業に関わりたいと思っていて、手先が器用だったので美容師になりました」と話す保坂さん。

――保坂さんが美容師になった経緯を教えてください。

父親がサービス業をしていて、子供の時に職場について行くことがあったんです。父が行っている接客や、スタッフの育成、経営管理、売り上げを伸ばすにはどんな戦略を立てるといいか、そういった行動を目の当たりにして、「自分も将来はこんな仕事がしたいな」と思っていました。なので、「絶対美容師になりたい」と思っていたわけではなく、飲食や旅行業など、サービス業全般を視野に入れていましたね。

――さまざまある職業の中から、美容師を選んだのはなぜですか?

理由はふたつあります。ひとつは母親の影響です。母親は、当時まだ珍しかったエステティシャンをやっていたんです。小学生の頃から母親の練習台になって毛穴パックを受けたり、美容が身近にあったんですよね。普通の男子にはない美容の風景が、当たり前にあるという環境で育ちました。

もうひとつは、手先が器用だったこと。絵を描くのが得意で、図工も好きでした。自分でも器用だなという自覚があったので、「美容師に向いているかもしれない」と思って、美容師になることを決意しました。

高校生の時に通っていた美容室の美容師さんがすごくかっこよくて憧れていた、というのもあります。

売り上げ至上主義の世界で鍛えられた

――専門学校に入学してからはいかがでしたか?

すごく向いていたと思います。実技も難なくこなせて、成績も優秀でした。当時の生意気な僕からしたら「楽勝じゃん」という感じでしたね(笑)

――保坂さんは就職氷河期世代。美容師ブームとも重なり、就職は大変ではなかったですか?

美容師が技術を争うテレビ番組「シザーズリーグ」があったり、「カリスマ美容師」という言葉が流行ったのもこの頃でしたね。美容師が憧れの職業と言われるような時代でした。

自分自身は、運よく東京の有名美容室に就職することができました。僕自身が選んだ理由は、有名だからではなく、面接していて「雰囲気がイケイケすぎなかった」から(笑)。当時は本当に神様みたいな美容師もいたんですよ。普通の感性じゃついていけないような人が(笑)。

そういったカリスマ的なサロンと違って、働いている人たちがフランクで優しい方たちばかりだったので、ここなら心地よく働けそうと思い入社しました。そこではアシスタントとして1年間働きました。

――環境が良かったのに、わずか1年で退職したのはなぜですか?

プロ意識の高い人たちがそろった素晴らしいサロンだったのですが、規模が大きかったので、「このままここでスタイリストになって、落ち着いてしまうのかな」と漠然とした不安にかられてしまったんですね。外の世界を見てみたい、自分がどこまで通用するか試してみたいと思うようになり、退職しました。

今思うと贅沢な悩みなんですけどね(笑)。

――次に入社したサロンでは18年勤められています。

2店舗目では、サロンワークだけでなく、雑誌・テレビなどメディアの仕事だったり、セミナー登壇、他社幹部育成も経験しました。技術の向上だけでなく、売り上げを強く意識させられたサロンでもありました。

最終的には店長も任され、店舗責任者として若手を育てながらお店を軌道に乗せた経験は、独立した今も大きな財産になっています。

立場やチャンスを与えてくださった方々への感謝は今でも変わりません。

――常に売り上げのことを考えなくてはいけないのは、負担になりませんでしたか?

僕の場合は、もともとサービス業に興味があったので、そのへんはすんなり受け入れられました。売り上げ目標を達成しないといけない、美容師全員の順位が発表される、そういったサロンでしたが、そこは負担にはならなかったです。むしろとトップを目指して燃えていました(笑)。

出店するエリアには独自の理論が

「教育熱心なファミリー層が多い街は、穏やかな人が多くトラブルが少ない」と話す保坂さん。

――勤めていた美容室を退職後、念願だった自分の美容室を神奈川県の海老名に作ります。

美容師人生の多くを東京の中心部で過ごしていたので、周りからも「どうして海老名なの?」と聞かれることが多かったです。でもこれには理由があります。地元に近いということもありますが、それよりも「将来性のある街だ」と確信したから。

具体的に言えば、「10年後に海老名の駅前にららぽーとができるらしい」という話を聞いたときから、「10年後はこの街は必ず発展する。この街に自分の美容室を作ろう」と決めていました。

――漠然とおしゃれなエリアというのではなく、美容室の需要やその街の将来の可能性まで考えて出店されているということですか?

そうです。僕が店を出す時に条件としていることがいくつかあって、まずは治安がいいところ。他にこれから発展が見込める都市開発エリア風俗関係がない教育環境がよく子育て世帯が多く住んでいる、そういった点です。それらの条件をクリアしていたのが、神奈川県の海老名や橋本、千葉県のおおたかの森だったんですよね。

やみくもに店舗を増やすのではなく、ブランディングをしっかりして、条件に合ったエリアのみにサロンをオープンさせてきた保坂さん。後編では、THE Cグループのビジョンや、スタッフに対する思いなどを伺います。

取材・文/皆川知子(tokiwa)
撮影/ワタナベミカ


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The C omotesando
住所:東京都渋谷区神宮前4-25-3 AG神宮前 2F
電話:03-6812-9958

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