多くの人の元に届けられるオーガニックコスメを!COLOURS #2
オーガニックコスメに対して、どんなイメージを持っていますか? ナチュラルで体によさそう、心地よさは格別といったポジティブなイメージもあれば、高価である、効果が不安、意識が高い一部の人のためのもの、などネガティブなイメージを持つ人も少なくありません。
けれど、今、その認識の壁を取り払うような取り組みをしているメーカーがあります。
それが、今回ご紹介するCOLOURSです。前回はなんと、マツモトキヨシで展開されているオーガニックコスメをご紹介しました。この#2では、開発に携わったCOLOURSの社長橋本宗樹さんにいろいろお話を伺いました。
自分自身でも、ものを作りたくなってはじめた化粧品づくり
清潔感のある白いシャツを凛と着こなしている橋本宗樹さん。#1でご紹介したオーガニックスキンケア「ARGELAN(アルジェラン)」を開発しているメーカー「COLOURS」の社長です。まずはなぜオーガニックコスメを作ることになったのか、その経緯を伺いました。
「じつは最初は化粧品会社ではありませんでした。2000年の会社設立時のメインの仕事は、マーケティングです。さまざまな会社と仕事をしましたが、マーケティングの仕事はつきつめれば、良い製品を作るためのお手伝い。しかし、そこで関わるものは結局“お客様のモノ”ですよね。次第に自分でもモノを作りたくなってきて、それが化粧品だったというわけです」
2008年に化粧品を作り始めたCOLOURS。そのきっかけを作ったのは、前回紹介した「ARGELAN」のマツモトキヨシだったそう。マーケティングを通じてクライアントでもあったマツモトキヨシから、プライベートプランド(以下PB)で、化粧品を作りたい、と相談があったからなのだそうです。
オーガニックにこだわるのには理由がある
「もともとオーガニックには興味がありました。化粧品の原点とはそこにあるのではないかと。原点回帰が好きなんです。だから、オーガニック化粧品を作るというのは、最初から決めていることのひとつでした。ただ、化粧品メーカーとしての経験はゼロなので、原材料や工場を探すために、いろいろなところに相談したり、自ら足繁く通うなどして、海外もたくさん回りましたよ」
当時は日本国内でオーガニック化粧品を作る環境がなかったそう。オーガニック先進国をめぐり、イタリアのオーガニック化粧品を作る工場で最初の製品をリリース。セレクトショップなどで取り扱われ、オーガニックコスメ通の間では、話題になった製品でした。
「最初の化粧品をリリースした時に、“もう化粧品屋になる”と決めたので、その時に、マーケティングの仕事はスパッと辞めました」
60万個も売れているリップクリーム!
橋本さんが化粧品を始めるきっかけのひとつであった、マツモトキヨシとの関係。これもとても気になります。大手ドラッグストアとオーガニック化粧品をプライベートプランドで作る。このあたりを伺います。
「マツモトキヨシはおっしゃるとおり、安売りのイメージが強いと思うのですが、新しいものを育てていく、という社風があるのです。オーガニック化粧品がマスで受け入れられるか未知数の時に、彼らはそれをやろう、といいました。全国どこでも手に入り、しかも買いやすい価格であること。これは、本当にすごいことです」
#1でご紹介した「ARGELAN」のスキンケアシリーズは、2016年9月に発売になったものですが、シャンプー&コンディショナー、そしてリップクリームはそれ以前に発売になっていました。そして、リップクリームがなんと60万個以上を売る大ヒット商品に。ドラッグストアの棚といえば、さまざまなブランドのさまざまなリップクリームが並びます。しかも価格もこの「ARGELAN」のリップクリームより低価格のものも。なのに、PBでオーガニックブランドのリップクリームがこれだけ売れるということは、最初の一歩としてかなりのもの。そして、満を持してスキンケアアイテムが、フルラインナップで登場となりました。
「良いものを作る、というのは、最初から考えていたことです。厳選された原料を集め、それを最高の状態で製品にする。そして、オーガニック化粧品では、なんとなく曖昧になっていた“効果”ということも、私たちが大切に考えていることの一つなのです」
この良いものを作る、というポリシーやオリジナルブランドの製品の話など、最終回の#3では、カラーズの魅力について迫ります。
取材・文/高橋麻紀子
撮影/中川良輔
Information
ARGELAN公式ホームページ
http://www.matsukiyo.co.jp/mkc/argelan/
COLOURS公式ホームページ
http://www.colours.co.jp
オーガニックの輪を広げることでみんなが幸せに!COLOURS #3>>